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ひそかブログ

アニメでするリアルの話、リアルでするアニメの話。そういうのが好きです。

甲鉄城のカバネリ – 無名たちの艶っぽい色気はメイク専用スタッフとフィルター効果によるもの?

甲鉄城のカバネリ アニメ感想・アニメ関連の話

可愛い、美しい、色っぽい ―
「甲鉄城のカバネリ」第1話を見たとき、そんな無名むめいが強く印象に残りました。

特にアップショット(顔から肩くらいまで入ったショット)以上の大写しになった時。なにかの “スイッチ” が切り替わるように、無名の艶やかさが増すように感じました。


ちなみにスイッチを切り替えた無名の比較 ↓
f:id:hisoka02:20160504120610j:plain
けっこう化けます違いますね、どっちも可愛いですけど…… 



メイク専用作画スタッフ

(これ、何かやってんじゃ?)
アップになった無名の艶やかさを見ながら、作画に何かしらのエフェクトを施しているのでは?と思ったのですが、その答えはwikiの方にアッサリ書かれていました。

荒木が「普遍的」と評する美樹本の美少女キャラクターには、メイクアップ専用の作画スタッフが参加している

甲鉄城のカバネリ-wikiより)


ああっ、メイク専用の作画スタッフがいるのか!
他のアニメでも大なり小なり、そういったお化粧スタッフが参加しているように思いますが、「甲鉄城のカバネリ」の場合はそれ(メイクアップ)を大々的に施しているように思います。


特徴的な瞳の描写

具体的にはどんなメイクを施しているのでしょう?
化粧も作画もエフェクトも詳しくなく、どんなメイクアップを施しているか自分には難しいのですが、一番の特徴は『瞳』の描写のように思います。ということで瞳を中心に。まずは無名の画像を5枚、菖蒲あやめの画像を2枚貼ってみます。

↓ 無名
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↓ 菖蒲
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ううむ艶っぽい……
思わず見蕩れてしまいウットリ(=´σー`)


なんていうのか…… 
瞳(目)の部分に半透明の膜のような効果を重ね、瞳が涙に潤んでいるような雰囲気や半透明のその膜が光を反射しているような効果を施しているように思います。これは「作画」(原画)段階ではなく、アニメ制作の終盤、「撮影」段階での作業、かなぁ。


イメージとしては、下の連続画像でいう「フィルター効果」による「撮影効果」の部類に入るのかなと。

↓ まずは素どり状態(人物セルと背景セルを組んだだけ)
f:id:hisoka02:20160504121819j:plain

↓ 次に光感と空気感のフィルター
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↓ 完成。効果処理前後比較
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↓ もう少し大きい画像で(上:効果処理前、下:完成画面)
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(神村幸子著:アニメーションの基礎知識大百科より転載)

特に肩や髪に光の当たった効果を生み出していると思います。逆に光の当たらない体部分は少し暗く。


もしもカバネリの特徴的な瞳の描写が私の思うように「フィルター効果」によるものならばですが、下の画像などはそれを感じ取れる一枚だと思います。

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半透明ゼリーのような薄い膜が瞳の上をおおい、それが光を反射したり涙に潤んだような “艶出し効果” を生んでいるって感じでしょうか。それが瞳描写の特徴、かなぁ。あんまりよくわかってなくて申し訳ないですけど。


いったいどうやってんだろ? 
アップ状態の瞳をガン見してるうち、けいおん!のデザートを連想しました。こんなのです ↓
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甲鉄城のカバネリに置きかえるならば、このショートケーキの半透明セロハン部分を、フィルターとして瞳の上に重ねる工程と似てるような気がします。


瞳以外に施されたメイクアップとしては。
髪に光沢感、唇にグロス感、さらに画像全体にも艶出しフィルターをかけているような。
それと肌の質感がとってもファンデーションっぽい気がします。いかにもお化粧バッチリな女性の肌に近い質感。全部まとめてフルメイクの勝負顔、とでもいうのか。
また、アイシャドウ(アイライン)のたぐいはあまり用いられてない感じですね。


すっぴん状態は?

最初にも貼りましたが、比較として今度はメイクアップをさほど施していない状態、いわば “すっぴん” 状態との比較画像を貼ってみます。

↓ 無名むめい(上がメイクアップ、下がすっぴん)
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菖蒲あやめ(上がメイクアップ、下がすっぴん)
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いや、完全にすっぴん(ノーメイク)じゃないと思いますが(特に菖蒲)、まあ簡略化した説明のためのすっぴんって意味で。

あれは第2話視聴中だったか……
「何かやってんじゃ?」と思いました。その後1話から第3話まで「甲鉄城のカバネリ」を再視聴しつつ、頭の中にこびりついていたのは、


あ、これ(メイク)やってる、あ、これやってない…… 
これやってるこれやってないこれ(以下略)


みたいな気分でした。アップ画像をガン見し過ぎて、そのうち女性の声で、


いやぁん、すっぴんとかあんま見ないでぇ


なんて言われそうな気が……
うん、アホだ


どんなときメイクアップ?

メイクやってるやってないの切り替わり。
これはどんなときに切り替わる傾向にあるのでしょう? その切り替えのスイッチは、薄暗い場所でのアップじゃないかと。

月明かり、夕方、薄暗い室内。
そういった薄暗い場所で顔がアップになる時、逆光(ないし横からの光)を利用しながらキャラがメイクアップ ―
それが基本パターンという気がします。

逆に快晴下や蛍光灯の下のような明るい場所では、あまりメイクアップは施されない。メイクのスイッチは薄暗い場所でのアップかなって気がします。


最後に

自分は「甲鉄城のカバネリ」のようなメイクアップはアニメで初めて見ました。同作において際立った特徴のひとつ、という気がします。

それと美樹本晴彦さん。キャラ原画のクレジットで初めて見た時は(え、いま美樹本さん?!)と驚きましたが、うん、スゴい方ですね。荒木哲郎監督が新しい古いではなく、「普遍的」だと評する理由が分かってきた気がします。


個人的にはもっとかじかのメイクアップを期待したいところ。
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でもメイクアップ作業は大変な手間なんだろうなぁ。
母さん化粧時間なげーよ、とある意味同義


ということでカバネリの今後。
薄暗い場所で美少女キャラがアップになるときは要チェック状態で視聴したいと思います。

あ、やってる!
みたいに。


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追記)
記事アップ直前のこと、産経ニュースにカバネリのお化粧についての記事がアップされており、タイミングの一致にとても驚きました。

メイクアップとして以下のような作業を行っているとのこと。

  1. 髪に「影」や「ぼかし」、ツヤ
  2. 目に「ハイライト」や「質感」などを加える
  3. まぶたに「線」、「アイシャドー」
  4. 「色」「線」を足し、眉を整える
  5. 肌の色味を自然な感じに整え、ほのかに「チーク」を入れた感じに

やはり大変な作業で、3人がかりでも1日50枚が限度のこと。私は “メイクアップ専用作画スタッフ ” の言葉だけを元に想像で記事を書いちゃったんですけど、実際は作画部分が大きいようですね。



アニメのメイクについて充実した面白い記事があったので、リンクを張らせていただきます ↓

特に唇に関する充実の記述ぶりに圧倒されました。