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ひそかブログ

アニメでするリアルの話、リアルでするアニメの話。そういうのが好きです。

『ガルパン』 からみた 『はいふり』 のハンデと誤算

アニメ感想・アニメ関連の話

ガルパン はいふり 感想

「はいふり」を見ながら「ガルパン」に似てるって連想しますか?
私は連想しちゃいます。視聴しながら無意識のうちにもどこかで両者を比較しているように思います。

ということで両者を比較しつつ共通点や相違点、「はいふり」のハンデに感じる点などについて書いてみます。




「はいふり」の正式名称は「ハイスクール・フリート」(High School Fleet)ですが、ここでは「はいふり」で統一します。いっぽう「ガルパン」の正式名称は「ガールズ&パンツァー」
この記事は「はいふり」を第4話まで見た段階での話です。


「はいふり」と「ガルパン」の共通点

まずは両者の共通点から。おもなメインスタッフで共通しているのは、吉田玲子さんと鈴木貴昭さん。

吉田玲子さんは両作ともにシリーズ構成・脚本を手がけています。
いっぽう鈴木貴昭さんは、「ガルパン」では設定考証・スーパーバイザー、「はいふり」では原案というクレジットになっています。つまり両作は、脚本と軍事面に同じ人物が参加しているということが共通点だと思います。

他に共通点を上げると、多数の美少女キャラのほのぼの日常が描かれることや、異能力を使わないリアル兵器が登場する点などもあるでしょう。いわゆる「美少女+ミリタリーもの」ってジャンル。そのあたりが「はいふり」と「ガルパン」のおもな共通点になるかなと思います。


4話終了時点での印象を比較すると

「はいふり」は第4話まで視聴しました。じゃあ、
「ガルパン」の第4話視聴当時はどうだったか? 
「ガールズ&パンツァー」を4話まで視聴した段階で、自分がどの程度面白く見ていたか当時を思い出してみると……

うん、たいしてハマってなかったです。
初めて4話までを見た段階で両者を比較するならば、もしかしたら「はいふり」(ハイスクール・フリート)の方が面白く見てるかもしれない。

ちなみにガルパン第4話の「隊長、がんばります!」はどんな話かというと。時期は戦車道全国高校生大会が始まる直前。ダージリン率いる聖グローリアーナ女学院との試合が行われ、試合後にあんこう踊りを踊らされ、五十鈴華が母親と対面したりするエピソードです。

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「ガルパン」は今でこそ揺るぎなき地位を自分の中で築いていますけど、それはあくまで劇場版を観たがゆえの話。TVシリーズ第10話から約3ケ月後に放送された第11・12話は面白かったものの、もしも劇場版が無かったならば、作品全体の印象がここまで跳ね上がることは無かったように思います。

ですので世間での評判はあまり高くない感じの「はいふり」ですが、「ガルパン」第4話放送終了時点を思い出してみれば、「はいふり」の勝負はまだまだこれから、と言えるかもしれないですね。



両者の違いを2点ほど

共通点、第4話終了時点に続いて今度は相違点の話へ。2点ほどあげてみます。

1. 「戦車道」

両作の違いとしてまず頭に浮かんだのは「戦車道」でした。
ガルパンでの戦車はあくまで武芸扱い。戦車道は茶道、華道と並び称され、女の子のたしなみのひとつです。砲弾を喰らっても大けがをしない配慮が施され、学校対抗の部活スポーツというノリが戦いの基本線になっています。

また「道」の文字がついているように、戦いの勝敗だけでなくそれぞれが自分の「道」を見つけ出していくことがテーマになっていたりもしています。


いっぽう「はいふり」の場合。
差別化という意味で「ガルパン」の「戦車道」のような戦いの基本線は、企画段階でとりづらかったのではないでしょうか。やはり違いを出す必要があった。だから戦闘は基本ガチになったのかなと思います。


2. 戦闘フィールドの違い

個人的に両者が一番違うと思うのは、戦車と艦船の違いになります。
あたり前っちゃあたり前ですが。
で、戦車と艦船の何が一番違うかというとそれは “バトルフィールドの違い” のように思えます。

戦車は陸上という一見平面に近い戦闘場所ですが、山や谷などによる “高低差” をバトルフィールドにつける事が可能です。また森林や建造物などによる、身を隠すための “遮蔽物” (しゃへいぶつ)を組み込むことも可能。

つまり戦車を選択すると高低差や遮蔽物を用いた戦術のバリエーションが豊富に選択可能で、戦車が縦横無尽に走りまわって戦闘を繰り広げているイメージを出しやすいんじゃないかと思います。またバトルフィールド自体に、山岳、森林、平地、市街地などのバリエーションもつけやすく、ひとことでいえば戦車を映像化した場合、

いわば絵面(えづら)が映(は)えやすい

そういう選択になるように思います。


いっぽう艦船のほうはどうでしょう。
海面上は陸上よりもさらに平坦で “高低差” の少ない平らな面ですよね。さらに海の上なので “遮蔽物” として使えるものもあまり多くない。せいぜい島嶼(とうしょ)ぐらい? 結果、おのずと戦車に比べて戦術や戦場のバリエーションが限られてくるように思います。


じゃあここでいったん両作から離れて。
他の作品はどうでしょう? 
艦船が主役のアニメでバトルが面白かった作品と言えば何があったかな…… 私の場合は「宇宙戦艦ヤマト2199」「蒼き鋼のアルペジオ」あたりでしょうか。

「宇宙戦艦ヤマト2199」

宇宙戦艦ヤマト2199 6 [DVD]

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「蒼き鋼のアルペジオ」



しかし両者ともに「はいふり」とは違いいわば “異能力” な武器をメインに使用しています。
そしてヤマトならばワープ航法によって、艦隊戦に必要な段取り描写を飛ばしたり、宇宙空間ゆえに360度全方位での戦闘を可能にしたりしています。

またアルペジオの場合、主役のイ401が潜水艦ですので、艦隊戦の段取り(各艦の回頭描写や位置取りなど)を描く必要はありつつも、海中へ潜航することによって水深という“高低差”を利用したり、海底の残骸物・峡谷などを“遮蔽物”として利用することによって、戦術バリエーションを増やす工夫が可能になっていると思います。


そんな事をつらつらと考えていくと……
異能力無しで“高低差”も“遮蔽物”もほとんど使えず、戦術・戦場のバリエーションをつけづらい艦船が主役といえるのが「はいふり」。アニメ映(ば)えという意味で、異能力無しの艦船を主役として戦闘を考えるのは、結構骨が折れる作業じゃないだろうか? だんだんとそう思うようになってきました。ちょっとガルパンを思い出してもらえば、いろんな場所で色んな戦い方をしているバリエーションを感じてもらえると思います。ですので艦船主役というのは、もしかしたら「はいふり」が抱えてしまったハンデ要素、なのかもしれないですね。

まあ素人の私が思うぐらいですから、当然企画段階から考慮に入れていた点だと思いますが。


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艦船主役の利点として考えられるのは、海上の気持ち良さが描けるってあたりでしょうか。



「はいふり」の誤算

もしも自分が「はいふり」の企画スタッフだったとしての話です。
“最大の誤算” だと思いそうなのがガルパン劇場版の登場。あまりの出来栄えの良さにこれは誤算だ、と思いそうです。しかも放送開始の直前の時期に。「美少女+ミリタリーもの」のハードルを一気に押し上げ、これは!…… ってなりそうな気がします。

「はいふり」の企画立ち上げはいつ頃だったんでしょう。
オリジナルアニメだと普通は放送開始の3年前ぐらい? 仮に3年前だと仮定すると、ちょうどガルパンが放送されていた頃になります。(ガルパンのTVシリーズは 2012年10月~12月に第1話~第10.5話、2013年3月に第11話・第12話の放送)

企画当初からガルパンと比較されることは織り込み済みだった気がします。もしかしたら「ガールズ&パンツァー」ならぬ「ガールズ&フリート」(略して「ガルフリ」)みたいなスタートだったかもしれません。ガルパンのTVシリーズだけを見た段階ならば、(比較されても大丈夫、いける) そういう判断があったのかもしれません。


しかし予想外だったのが昨年(2015年)11月末に公開された劇場版のレベル。
ここでいち視聴者に戻って考えてみると。どこかガルパン劇場版で跳ね上がってしまったハードルを基準に「はいふり」を比較視聴している気がします。

そのあたりがね…… 
「はいふり」企画スタッフにとって誤算だったのでは?  ちょっと気の毒かな、と感じる点になります。

えっと……言うまでもなく。
ここの見出し(「はいふり」の誤算)はすべて私の妄想ですのでね。あしからず。


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最後に。「はいふり」今後の着目点ふたつ

比較してみるってのはなかなか面白いものですね。他にもさまざまな点で「はいふり」と「ガルパン」を比較できると思いますが今回はこの辺で。

「はいふり」を見ていると、ガルパンが施していた様々な工夫について実感できるようになった気がします。言葉は悪いですけど、ちょっと反面教師のように勉強になる思いがするというか。

また「はいふり」の場合、上記のように最初から大きなハンデを背負っていた気がします。だからこれからは、そのあたりを考慮しつつ視聴しようかなぁと。


今後の「はいふり」に関しての個人的着目点をふたつほど。
ひとつは戦闘フィールドや戦術バリエーションにどんな工夫を見せてくれるか?という点。とうぜんリアル艦船バトルの苦労は企画当初から織り込み済みだったでしょうから、それを超えるためにどんなアイデアが待っているか楽しみにしたいです。

ただ、第4話で漂流してきた通販Abyssの箱。
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ここから登場した怪しげなネズミもどきによる騒動を見ると、これが異能力使用バトルへの準備段階描写だったのでは?という気もします。


もうひとつはキャラクター。
仲間同士を横軸とするならば縦軸のような一人一人の成長ぶり。たとえば西住みほのような。そんな成長ぶりや苦悩を描いてくれると嬉しいかぎり。

今後の「はいふり」は、そのあたりに着目して視聴したいと思います。



最後にtaidaさんという方の記事をご紹介 ↓

私の記事のキッカケはこの方の記事でした。
あっ、これははいふりの話をしつつ……

ガルパンの話もできるじゃないか! (o ̄▽ ̄ φ) σ

それが一番の動機だったりして。


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