読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ひそかブログ

アニメでするリアルの話、リアルでするアニメの話。そういうのが好きです。

甲鉄城のカバネリ 第1話 感想 – 監督いわく基本は “あずみ” のような時代劇とのこと

甲鉄城のカバネリ アニメ感想・アニメ関連の話

甲鉄城のカバネリ 第1話 「脅える屍」の感想です。

f:id:hisoka02:20160410080855j:plain

最初は和洋折衷の世界観に軽い違和感

「甲鉄城のカバネリ」の第一印象は大きく2点ありました。
絵がスゴイのと、和洋折衷の世界観に軽い違和感を覚えたなということ。ここではおもに作品の世界観について書いてみます。




まずは時代設定として。
武士が出てくると私は江戸時代以前をイメージします。

次に背中に〈背負い機関〉を装着した〈蒸気銃〉などによる「蒸気機関」というと産業革命後のイギリス、〈駿城〉(はやじろ)と呼ばれる移動装甲列車は第一次・第二次世界大戦頃、円形にぐるりと城壁で覆われ〈駅〉と呼ばれる城塞都市というと中世のヨーロッパあたりを連想します。

↓ 駿城(はやじろ)
f:id:hisoka02:20160410082440j:plain


また、カバネと呼ばれるゾンビもどちらかというと西洋のイメージかな。ゾンビの元ネタは元々は東欧諸国ですし。
f:id:hisoka02:20160410082559j:plain


これらを全部ひっくるめ、ひとことで「和風スチームパンク」の世界観だと言ってしまえばそれで済むんでしょうけどね。しかし設定された時代の幅が広いのと、和も洋もイメージする世界観に、最初は軽い違和感を覚えました。なんだかごった煮の世界観だなぁと。まあ二度目の視聴をしたら、それらはたいして気にならなくなったので、すぐに馴れるものだとは思います。


「甲鉄城のカバネリ」の基本は時代劇

製作スタッフは、どのあたりの時代や舞台をイメージしたかったのでしょう? 自分の抱いた疑問に対し、荒木哲郎監督のインタビューが参考になりました。


監督はまず最初に “ヒロインアクション” をやりたかったようです。
たとえばマンガ「あずみ」のような時代劇を。

AZUMI-あずみ- 18 (ビッグコミックス)

AZUMI-あずみ- 18 (ビッグコミックス)


「あずみ」と聞いてああそうか!と膝を打つ思いがしました。「甲鉄城のカバネリ」のメインコンセプトは時代劇。ベタで濃厚な人間ドラマ、極限状態での人間の葛藤、そういうのをやりたいのだろうと理解しました。


以下、インタビューを参考に「甲鉄城のカバネリ」の世界観が作られていった流れを書いてみます。

  1. まずはヒロインアクション。あずみのような
  2. バンバン敵をなぎ倒す。その敵として最終的に設定されたのはゾンビ
  3. 当初は敵から歩いて逃げていたが、のちに移動手段として装甲列車が設定される
  4. 背景には昭和の炭鉱なども参考に


「甲鉄城のカバネリ」の場合、決して最初から和洋折衷「和風スチームパンク」の世界観をイメージしたわけでなく、時代劇ヒロインアクションに敵としてゾンビ(カバネ)が設定され、そのあと移動要塞の装甲列車が加えられていった、という流れだったようです。

モチーフにした時代としては江戸時代から第二次世界大戦までと幅広いですが、自分にとっては、

― 「甲鉄城のカバネリ」の基本は時代劇 ―

そう理解したらスンナリと腑に落ちるものがありました。また自分の場合、時代劇だとイメージしておけば期待度がアガるので、多少強引にでもそう思い込むことにしました。


f:id:hisoka02:20160410082705j:plain


その他のこと

どうやら同作に “異能力” はあまり登場しなさそうですね。
あくまで刀や武具の改良でカバネに対抗していきそうな気配。これも歓迎したいポイントのひとつです。たとえば生駒(いこま、cv:畠中 祐)が独自改良した武器〈ツラヌキ筒(づつ)〉でカバネを打倒したように。さっこん異能力を用いたバトルものはたくさんあるので、却って新鮮な気分を味わえそうです。


もしも異能力があるとしたら生駒かな。PV第三弾には
― 人とカバネの狭間にあるもの「カバネリ」 ―
のフレーズが登場したので、第1話でカバネに噛まれつつ命を取り留めた生駒はそういう存在(人とカバネの中間)になるのか?と思いました。


PCで「かばね」と打つと「姓」(かばね)が変換候補に上がります。もしやこれがカバネの由来? ヒロインの名が無名(むめい、cv:千本木彩花)なのと姓(=名を持つこと)とがリンクするので、カバネは姓(かばね)からの転用かなと思いました。それともう一つ、屍(しかばね)からの転用もあるんでしょうね。いや、屍(しかばね)が先か…… 


最後に

第1話の感想はおもに世界観になりましたが、絵の方もスゴかったです。劇場版かよ?! というレベルで。たとえば手を抜かずに細かく描きこまれたひとつひとつの背景パーツなどに鳥肌が何度も立ちました。

f:id:hisoka02:20160410083033j:plain

メッチャお金かかってそうだなー
血界戦線の美術監督・木村真二さんは、同作の仕事を受けるのに「お金かかりますよ?」と何度も念押しをしたそうですが、カバネリにも同じ匂いを感じました。

WIT STUDIOは、「進撃の巨人」や「終わりのセラフ」による売り上げをカバネリに相当つぎ込んできたのかな? おかげさまで金はかかろうともスゴいものを作ろう! という意気込みを強く感じました。

次回以降にもぜひ期待したいと思います。


PR







「甲鉄城のカバネリ」

(スタッフ)
監督:荒木哲郎
シリーズ構成/脚本:大河内一楼
キャラクター原案:美樹本晴彦
キャラクターデザイン/総作画監督:江原康之
音楽:澤野弘之
脚本:瀬古浩司
仮想世界調整:三輪清宗
美術監督:吉原俊一郎
アニメーション制作:WIT STUDIO

(キャスト)
生駒(いこま):畠中 祐
無名(むめい):千本木彩花
菖蒲(あやめ):内田真礼
逞生(たくみ):梶 裕貴

オープニング・テーマ
EGOIST「KABANERI OF THE IRON FORTRESS」

エンディング・テーマ
Aimer with chelly (EGOIST)「ninelie」



感想を書かれたブロガーさん

はてなブログ界隈から2人ほど、「甲鉄城のカバネリ」について書かれたブロガーさんの紹介です。

「どんどん着々アニメ」のめさりゅうさん

自作武器が接近NGのカバネに対する近接武器とはいかに? たしかに私も大丈夫か?って気がしました。
それと「クリックであらすじ表示」ってイイですね。どうやるのか私にはサッパリです。

「たかみめも」のたかみさん

駅の構造、カバネの屠り方、感染の話、などなど気になった点に触れてくれていてかゆい所に手が届く心地よさを感じました。それとなにより、普段やり取りのある方が書いてくれたってのが嬉しいです。