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ひそかブログ

アニメでするリアルの話、リアルでするアニメの話。そういうのが好きです。

ジョーカー・ゲーム 第1話 感想 - スパイは武士道の対極

アニメ感想・アニメ関連の話

「ジョーカー・ゲーム」 第1話 「ジョーカー・ゲーム(前編)」の感想です。

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スパイの精神構造は共感しがたい。
なぜなら武士道の対極だからではないか。
そんな事を感じた「ジョーカー・ゲーム」の第1話でした。



スパイは武士道の対極

「一所懸命」(いっしょけんめい)という言葉があります。
今では一生懸命に変化しましたが、「いざ鎌倉」などで知られる、特に鎌倉時代の武士をルーツとする言葉ですね。鎌倉幕府以前は、苦労して土地を新たに開墾してもその土地はあくまで国の土地であり、自分の領地にはできませんでした。

しかし源頼朝の鎌倉幕府以降、開墾した土地が自分のものになるように変わりました。「一所懸命」とは、その土地を所有できるようになった恩義に対し命を持って応(こた)えるという意味で、読んで字のごとく開墾した土地(一所)に対し命を懸(か)けるという意味ですね。

命の懸け方について重視されたのは潔さ(いさぎよさ)さでした。
「名こそ惜しけれ」と言われたように、己の命よりも個人の名前の名誉を重んじる思考パターンですね。この思考パターンは、土地という私欲を覆い隠すための裏返しの思考パターンという側面も持っている気がします。まぁあまり偉そうなことを言えるほど詳しいわけじゃないですけど、このあたりが武士道の典型的思考パターンのひとつだと思います。


そういう意味でジョーカー・ゲームの主人公・佐久間中尉(cv:関智一) 彼は典型的武士道精神の持ち主なのでしょう。

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正々堂々を愛し卑怯を憎む。もしもスパイがばれたなら相手を殺すか自決をし、あの世で胸を張って同士たちに会おうとする思考の持ち主。


しかし彼が所属した「D機関」という名のスパイ組織。こちらは「外交に卑怯無し」の思考パターンで、
― 騙し合いの外交世界では騙される方が悪い ―
という考え方でした。
結城中佐(cv:堀内賢雄)が語ったように「スパイの未来は真っ黒な孤独」 厳しい世界ですね。

率直なところスパイにはシビアで非情なイメージがあり、スパイが持つべき精神構造を理解は出来ても共感は覚えにくいものがありました。結局のところその理由は、スパイの精神構造とは武士道の対極に位置するような考え方であり、だからこそ日本人である自分にとっては共感を覚えにくい精神構造。それが理由かなと思いました。

― スパイは武士道の対極 ―

だからこれまで自分はスパイを理解しがたかったか…… 
そんなことを気付かせてくれたのが「ジョーカー・ゲーム」の第1話でもっとも印象に残りました。


配役の妙

ジョーカー・ゲームの第1話は、まず主人公に理解しやすい佐久間中尉を中心に据えて。その真逆なタイプとしてスパイの基本的な考え方を浮かび上がらせるように説明していると感じました。スパイとはかくかくしかじかって長々説明するよりも、対極な人物を配置し思考のぶつけ合いをさせた方がより理解しやすくなるのかなと。まあなんというか…… 

人物配置における配役の妙

そんなものを感じる第1話でした。

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なかなかウマいもんだなぁと…… さすが人気小説ですね。


第2話はどうなる?

ジョン・ゴードン
彼は親日家を装っているだけでスパイかもしれない存在。第1話で驚いたのは彼の家宅捜索が2度目ということでした。まさかの展開に佐久間同様、
「なんだとっ?!」
となりました。


「2度目?! どういうことだ!?」
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じゃあスパイの証拠なんてもう新たに出るわけないじゃん…… D機関はハメられたっぽいですね。次回は佐久間のハラキリショーなのか?!


ちょっとだけ次回を予想するならば。
“ 証拠のでっち上げ ”
これで切り抜ける気がします。

三好(cv:下野紘)の懐中には、ダミー(もしくは本物)の日本軍の暗号書が最初からしのばせてあり、それがジョン・ゴードン宅で見つかった形にして切り抜けるんじゃないかと。それでこそ騙し合いのスパイな気がします。三好が浮かべた余裕の笑み。

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そこにはそういう理由(あらかじめ証拠を用意している)があったのかなーと思いました。


最後に。着目点はキャラクター

上記以外からもう一点、今後に向けての話ですね。
ジョーカー・ゲームではキャラクターに、特にキャラクターの心情に着目したいと思います。

上記にように、なかなか理解しがたいスパイ心理。だからこそ作品で描かれるキャラクターの心情に着目したいなと。なんせアニメではスパイや歴史を背景にした作品なんて滅多にお目にかかれないですのでね。スパイ、欺瞞、歴史、外交などなど、あまりお目にかかれない作品背景だからこそ、そこで主人公たちがどのような心情を抱くものなのか興味がわいてきました。


声優さんも関さんをはじめ下野紘さん、細谷佳正さん、福山潤さん、と豪華な顔ぶれにビックリ。
ジョーカーゲーム キャスト 配役

それを含め、ジョーカー・ゲームではキャラクターに着目したいと思います。



ということで「ジョーカー・ゲーム」の第1話。
丁寧な作りに好感を抱き、人物配置に妙を感じ、え、ここで終わり?! というヒキを感じたエピソードでした。原作者の力量はヒシヒシと感じたので、あとはどれだけアニメ化ならではの魅力をうまく出していけるか。
そのあたりが今後のカギになりそうです。




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