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ひそかブログ

アニメでするリアルの話、リアルでするアニメの話。そういうのが好きです。

アニメの雪は良いものだけど、どういう狙いで使われるのだろう?

アニメ感想・アニメ関連の話



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たったひとつのことだけを言おうとしています。
アニメに降る雪っていいもんだねって。

でもどうして作者は雪を使うのだろう? 
以下、アニメの雪の話や雪について考えてみた話です。



雪はイイと思うキッカケ

ちかごろアニメにふる雪っていいものだとつくづく思うようになりました。
そう思うようになったキッカケは「僕だけがいない街」
雛月加代の場面などに降ってくる雪。夜の公園でひとりさみしくたたずむ赤の加代に、空からひらひらと舞い落ちてくる白の雪。この組み合わせが絶妙にマッチしていると思いました。

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雪っていいなと意識するキッカケが僕街ならば、ダメ押しになったと言えるのが「灰と幻想のグリムガル」
「灰と幻想のグリムガル」の第8話「君との思い出に」は、後半のBパートの雪がとても印象的でした。このアニメは空模様の変化に目を奪われることが多く、視聴時にはいつも空の映し出される時間帯、天気、空の配色などに着目しています。

グリムガル8話の空は大雑把に言うと、
昼間の晴天→どんよりとした曇り→雪
へと変わっていきました。

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僕街だけでなく空模様に着目していたグリムガルの方にも雪が描かれたので、アニメの雪っていいものだなぁと初めて強く意識したという次第です。


思考が止まった……

うん。
自分にとって雪はいいものだと感じるってことは分かった。じゃあそれならば。

作者が雪を描く時の意図は何だ? 
たとえばどんなキャラ心情を描きたくて雪を登場させる?

そんなことを考えたとたん、思考がピタリと停止しました。
う~ん、たとえば切なさ、儚さ、冷たさのなかのぬくもりとか? そういった淡い感情を描きたいのだろうか? 漠然とそんなことは頭に浮かぶのですが、それ以上は具体的なことが何も浮かんでこなくて困りはてました。どうしたものか…… しょうがない、雪が登場する他のアニメでも思い出すか、と考えました。


雪が出てくるアニメをふたつ

雪は他に何のアニメで出てきたかな?
僕街・グリムガル以外で、雪からパッと連想した作品をふたつあげてみます。

まずは「涼宮ハルヒの憂鬱」の劇場版、「涼宮ハルヒの消失」

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彩色を落としたモノトーンに近い世界で雪が降ってくるイメージが残っています。そして雪と言えば、なんせ劇場版メインヒロインの名前が長門有希(ゆき)なんだもんなぁ



もうひとつは「宇宙戦艦ヤマト2199」第4話の「氷原の墓標」(サブタイトルはTV版)

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土星の衛星「エンケラドゥス」から吹き上がった間欠泉が宇宙空間で凍り、それが雪として氷原に落ちてくるシーンがありました。多少ネタバレにはなっちゃいますが、雪の降る氷原には主人公・古代進の兄が搭乗した艦(ふね)、「ゆきかぜ」の残骸もあったりします。そういや消失の有希だけでなく、ヤマトのヒロイン名も(森雪)じゃないか…… 


作者が雪を降らせるひとつの例

僕街、グリムガル、涼宮ハルヒの消失、ヤマト2199。
たった4つの具体例を思っただけですけど、この4作品の雪における共通項はパッと頭に浮かびました。

その共通項とは “記憶”
いいかえれば “思い出”

あくまで、のようなもの、ぐらいですが。
記憶そのものズバリというより、何となくのイメージ的な話。


僕街はちょっと補足が必要ですね。
別な記事で書くつもりでいたんですけど、要点だけ言えば僕街は最後に記憶が絡む話になるんじゃないか、という個人的な予想込みによる記憶つながりの話です。まあ、あとは再上映リバイバル自体、悟の記憶が絡んだりするので、ひろ~い意味ではつながるのかなぁと。


もちろん、“雪=記憶” に例外はいくらでもあるでしょう。
まず第一には吹雪。
吹雪の場合は、ブリザードで視界が悪くなることから周囲が見えない。つまり先(このあと)が見えない。ひとことで言えば“不安”だと思います。

ほかに吹雪じゃなくとも、アニメに雪が降るシーンで記憶や思い出が絡まない場面はいくらでもあるとは思います。がしかし、ベクトルの向きを逆にして考えた場合、そこには単純な理屈がつけられるように思います。えっと、どういうことを言いたいかというと……

― 記憶や思い出を絡ませる場面に雪を降らせたくなる作者のイメージや意図とは?
その答えは単純じゃないだろうか ―

ということですね。
記憶や思い出のエピソードに、作者が雪を降らせようと考えたとき、その意図やイメージは何か。答えはとてもシンプルだと思います。


― 雪は “消える” から ―


雪とはいつか消えてなくなるもの。
だからこそ、いつか消えてしまうかもしれない記憶思い出を描く場面に、作者はを降らせたくなる。

作者が理詰めで雪を降らせたのかそれとも漠然としたイメージで降らせたのかはケースバイケースでしょうけど、記憶や思い出を語りたいときに、作者はそれをいつかは消えてしまう雪にそのシーンを重ねたくなるのかなーと思いました。

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雪は誰の心理のため?

雪の話をもうひとつ。
みなさんはアニメに雪が降ってきたとき、どんな気持ちがするでしょう。
激しい衝動、烈火のごとき怒り、救いなき自己嫌悪。そういった気持ちになるでしょうか。……ってそんな人いないか。


雪が降るとき、視聴者に表れる心情変化を簡単な言葉でいえば “やさしい気持ち” だと思います。感情の強弱でいえば、淡~いほのかな感情だと思いますが、登場人物たちを淡くて優しいまなざしで見るような心理の変化が雪によってもたらされるんじゃないかと。

その理由は、雪の物理的な性質にあると私は思います。
雪はゆっくりふわっと空から落ちてきて、しばし落下地点にとどまり、いずれ消えたりします。その雪のスローな落下スピード、軽さ、柔らかさなどが、アニメを見ているこちらの気持ちを優しく包みこみ、その結果、視聴者は登場人物に対てしどこか優しいまなざしを向けることが出来るようになるんじゃないかと。


切なさ、儚さ、ぬくもり。
雪はそういった感情をやわらかく増幅する役目として使われるのではないか。
そんなふうに思いました。
おそらくドカ雪ではダメなんでしょうねー 
ドカ雪じゃ台無しだろうなあ…… 


記事の最初の方でこう書きました。

「たとえばどんなキャラ心情を描きたくて雪を登場させる?」

その疑問に対する答えは、キャラ心情を描くためというより、むしろ視聴者心情を変化させる目的にあるのではないか? それが現段階での自分の考えです。作者の心理を予想すれば、

こういう場面で雪が降ってきたらきっと心地いいよね~ 

ってな感じで。



ということで自分なりの結論を繰り返してみると。

記憶や思い出を語るのに、作者はそれをいつかは消える雪に重ねることがある。
視聴者はその場面を、雪に優しく包みこまれた心地良い状態で見ることが出来る。

いまのところそんなふうに思っています。


いやぁしかし雪ってメッチャ難しいですね~ 
なんというか、雪について考えだしても淡い考えが浮かんでは消え浮かんでは消え、漠然としたイメージは浮かぶものの、何だかつかみどころのない気象変化だと痛感しました。コレだって言うのがあまり無いというか。

みかげさん(@mikagerobeppu)さんという方は雪に関するツイッターで私に、冷たい中の柔らかさ、儚く消えゆくされど美しいもの、幻想、そういうのが雪のイメージとおっしゃっていました。ここまでに書いていないことだと、“幻想” の効果も大きいでしょうね。雪が降ってくるととっても幻想的。

おかげさまでこの方にツイートを2つもらって以降、止まった考えがようやく前へと進むようになりました。

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初めてGIFをつくってみた

ぱんさん(現在は、みでしぱんさん、@frenchpan)という方が、最近ブログ記事でGIFを使われていました。ツイッターでGIF制作は意外に簡単、とおっしゃっていたので私もマネてアニメで雪の降るシーンのGIFをつくってみました。

あとGIFをつくる仕組自体は簡単ですけど、手間がかかるパターンの作り方もあります。

1. 「涼宮ハルヒの消失」

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上は30枚の画像を、一秒5コマで再生したGIFです。
画像はYou Tubeからで、公式から承認をえているとかいう動画から切り出しました。画像をベースにしたGIFは、手間がかかるパターンの作り方ですね。


2. 「僕だけがいない街」

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いっぽうこちらは、元にある動画から範囲を指定して録画するタイプのGIFで、1秒間に4コマ、だったかな。記事のトップに貼ったのもこちらと同様、動画から切り出すタイプです。GIFの録画スタートと停止は、動画を再生しながら手でクリックして決める、という手順です。こっちの方が簡単ですね。
GIFの元動画は公式のプロモーションビデオになります。


以下、参照にしたページへのリンクを。
Twitterにも投稿できる!簡単GIFアニメーションの作り方!
GIFアニメ(アニメーション)作成 | 画像加工編集サイト・フリーソフト:無料写真加工ならバナー工房
LICEcap - k本的に無料ソフト・フリーソフト


GIFに興味がわいた方々。
あとは自力でよろしくですー


最後に

雪に関する話は、最初ツイッター投稿で済ませるつもりでした。

アニメの雪っていいよね~
〇〇によれば、作者は雪にこんな意図を込めて降らせるらしいよー

そんな軽いノリ……
ところがどっこい。
この〇〇にあたる参考にすべきサイトが、ググってもググってもうまく見つけられなくて…… きっと私の検索が下手なんでしょう。結局どうしようもなくて、おぼつかないながら自分で考え始めたという次第です。


で雪に関して、自分なりにこうじゃないかなーぐらいの結論を得てみれば。
なんだかどっかで聞いたような?という気がしないでもないという、そんな結論になった気がします。

しかし雪に関して考えることは、まだまだ端緒についたばかり。
今度もしも雪が出てきたら、もっと意識を強めて視聴したいと思います。




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追記

作品で『雪』は、上記以外にも様々な用途で使われているものですね。以下、私を含めた関連ツイートを貼らせていただきます。


鮮血を映えさせる白いキャンバスの雪、アクションの小道具や演出効果としての雪。雪は様々な場面に応用を効かせることができる優れた舞台装置だったようですね。



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