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ひそかブログ

アニメでするリアルの話、リアルでするアニメの話。そういうのが好きです。

僕だけがいない街 第10話 感想 – 真犯人は一択だったように思えるが受け入れがたい

僕だけがいない街

「僕だけがいない街」第10話、「歓喜」の感想です。

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原作は既刊7巻のうち6巻までが既読です。


真犯人は最初から一択だったように思えるが受け入れがたい事実

あれは僕街のマンガの第何巻を読んでときだったか…… ふと真犯人は誰だろう? と考えました。結論としては、
(犯人は先生じゃないか?!)
と思いました。

母の佐知子が知っている大人で、かつヒロミが見かけに反して男の子だということを知っている大人というと、真犯人の可能性は八代学が最も高いだろう。というか他に真犯人に該当する候補がいないような?
そんなふうに考えた記憶があります。

悟にすれば、八代はとうぜん真犯人の候補に入ってもおかしくない人物だったでしょう。
少し引いた目線で周囲の人物全体を冷静に見渡せば、八代に疑惑の目を向けたって全然おかしくない。たとえば加代をかくまっていた場所がバスだった、と八代に伝えた直後に荷物が消えたことなどを考えても八代がもっとも怪しいですし。しかし、悟にとって八代が連続誘拐犯の犯人だというのは、
“受け入れがたい事実”
だったように思います。


前回第9話の話です。
八代は悟にこう語っていました。

悟がとった勇気ある行動の結末が、“悲劇” でいいはずがないだろう


そのときの画面は悟をナメつつ。
背中向けの悟が同じく背中向けの八代を背後から見上げるという構図になっていました。悟のモノローグは、

俺には父の記憶がほとんどないけれど……
“父親” の言葉ってこんな感じなのだろうか?

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八代に “父” を感じた悟。
アニメでこの場面を見たときはすごく悲しかったです。真犯人が誰なのか知っていただけに…… 悲しくて涙が出そうになるシーンでした。悟が八代の背中を見上げているという構図が何ともね…… 


悟からみて真犯人というのは、冷静に考えれば最初から八代一択だったと思えますが、その事実は悟にとって受け入れがたいものだったのでしょう。それは考えたくもない可能性 ―
アニメを見ながら、悟の心理に関してそんなふうに感じました。


アニメの方はマンガより多めにヒントを出していましたね。
ずいぶん八代が怪しく見えるようなドキッとする演出を入れていたと思います。また逆に、八代が良い人そうに見える演出も入れていたので、原作未読の方にとっての八代は、怪しく見えたりいい人に見えたり、印象が右に左に大きく揺らぐ人物だったのではないでしょうか。


サブタイの「歓喜」は誰の「歓喜」か

第10話の次回予告を見たときのこと。
サブタイトルが「歓喜」だと知ったてアレッ?と不思議に思いました。
そんな「歓喜」するようなシーンってあったっけ? すでに漫画の記憶もかなり薄れているし、なんだっけかなと……

サブタイトルの「歓喜」とは、八代の歓喜のことだったんですね。
たえず悟に先を越され妨害され続けてきた八代が、今度は逆に悟の行動の意味を理解し、悟を出し抜きおのれの心の隙間を埋める殺害が出来ることに対する八代の歓喜。Aパートが終わるあたりでようやく、

ああっ、サブタイトルの「歓喜」は八代の「歓喜」か !!

とようやく気がつきました。
ううむ…… 
思わずうなるような、深い意味を持たせたサブタイトルですね。八代の曲がった笑い顔が怖い……

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“歪(ゆが)んだ歓喜” とでもいうのでしょうか。
第10話はそんな八代による歓喜の表情でした。 

「先生」について

先生と言っても八代先生ではなく、5話に出てきた西園先生の話です(キャスト名は大泉一平)。

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たぶん、八代=西園、でしょうね。
また声の方もクレジットは大泉一平ですが、私には西園の声が八代役・宮本充さんによる一人二役のように聞こえました。


問題は、なぜ学校の先生(八代)が市会議員(西園)になってしまったのか。
これは完全に想像の域ですが、私はその理由は愛梨の勘違いによるものじゃないかと。愛梨が悟に語ったセリフは以下のようなものでした。

「店長が先生って呼んでたし、バッジ着けてたからたぶん市会議員」

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(画像は第7話)

愛梨は先生の呼び方とバッジから市会議員と予想したのだと思います。
しかしふつうは先生とくれば、まずは学校の先生、次にお医者さんあたりを連想するでしょう。つまり、
西園=市会議員はミスリード

じゃないかなーと。これが読者や視聴者に対してだけでなく、悟にとって推理の最後のピースがはまらない最大要因になったように思います。


第11話をちょっとだけ予想

今回の話でだいたい私が一度だけ読んだマンガ部分が終わったように感じました。このあとどうなるのか、私はよく知りません。

悟の体は氷の浮かぶ海へと沈み。
車中には極寒の海水があふれ、頼みの綱の再上映リバイバルは、光が消滅してEDへ。

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えっ?! これどうすんだよ !?
うん、こっから物語はどうするんでしょうね(・⊝・;) どうみてもデッドエンドのバッドエンド。

ひとまず思ったことですが。
大きな場面転換をせず、誰も助けになど現れず。その条件でこの窮地を乗り切るならば。


「僕の未来がどうしたって?」

そう言いながら八代が車から悟を引きあげる。


それがシンプルな解決策かなと思いました。沈みゆく悟が叫んだセリフ、
「八代!俺はお前の未来を知ってるぞ!」
その言葉に八代がリアクションするってパターンですね。他のパターンをとる場合は、場面自体が大きく飛びそうな予感がしています。


最後に

感想を書いている立場で言うと、既読範囲の第10話が終わって肩の荷がおりた思いがしています。気がラクになりました。これまではどうしてもネタバレし過ぎないように遠慮している部分が多かったのですが、こっからは好き勝手放題、気ままに予想とか妄想とかを書けるなと。

そして今度は、こちらがネタバレを食らわないように気をつけてネットを閲覧したいと思っています。


↓ 最後に伊藤智彦監督による「前回の僕街」(第9話)です。
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後部座席の右は誰だろう? 児童相談所の人かなぁ…… 



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「僕だけがいない街」 (全12話)

(スタッフ)
原作:三部けい
監督:伊藤智彦
シリーズ構成:岸本卓
キャラクターデザイン:佐々木啓悟
美術監督:佐藤勝
音楽:梶浦由記
アニメーション制作:A-1 Pictures

(キャスト)
藤沼 悟(ふじぬま さとる)
満島真之介(29歳)、土屋太鳳(10歳)
ケンヤ(小林賢也):大地葉
ヒロミ(杉田 広美):鬼頭明里
オサム(修):七瀬彩夏
カズ:菊池幸利
八代 学:宮本充

(主題歌)
オープニング・テーマ「Re:Re:」
歌:ASIAN KUNG-FU GENERATION

エンディング・テーマ「それは小さな光のような」
歌:さユり





(追記) 第11話 予告映像

「僕だけがいない街」第11話、「未来」の予告動画です。

予告のセリフは、マンガで読んだような…… 11話にはまだ既読部分(マンガ第6巻の内容)が含まれるようです。

10話に続き、第11話もサブタイトルが意味深ですね。「未来」ときましたか。現在(2006年)と過去(昭和63年)だった僕街が「未来」とは…… どんな内容になるか楽しみです。


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