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ひそかブログ

アニメでするリアルの話、リアルでするアニメの話。そういうのが好きです。

ブブキ・ブランキ 第9話 感想 - 東は東らしい心臓になりゃあいい。これまでとの“つながり” を多く感じた回だった

ブブキ・ブランキ

「ブブキ・ブランキ」第9話、「拳と拳」の感想です。

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心臓はかくあるべしなんて決まりは無く、自分は自分らしい心臓になればいい。さればおのずと心臓も動くもの。

OP映像とリンクした東が心臓を叩くシーンや、7話の絶美のセリフにリンクした一度目の心臓起動の失敗、3話の堀野のセリフにリンクした心臓と手足の関係などなど、これまでのストーリーとのつながりを強く感じたブブキ・ブランキの第9話でした。


3話&7話の絶美とのつながり

東が心臓を動かすのに一度目で失敗した理由は、第7話の絶美ゼツビのセリフが大きかったと思います。彼女のセリフを要約すると以下のようなものです。

王舞が弱い理由は心臓(東)にある。東には心臓に必要な “滅私”(めっし) の覚悟が、他人の痛みを引き受ける覚悟が足りていない(だから弱い)


それを受けて東の心臓起動トライ一度目のセリフです。
「みんなの痛みも恐怖も苦しみも、心臓の俺がひとりで引き受ける。
だから動け! 俺の心臓!」

また炎帝で戦った礼央子レオコも東に「これが国を守るという事だ」と語りましたし、東は心の中で、
自分も礼央子のような心臓であらねば ―
そのような義務感が強まっていたのではないでしょうか。しかしそれでは心臓は動かない。

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そんな東に仲間が次々と言葉をかけました。特に印象的だったのは木乃亜キノアのセリフです。

「“心臓らしく” 、なんて無理に気張(きば)らなくていい。
東は東らしい心臓になりゃあいい」

木乃亜のセリフは映画「アナと雪の女王」の楽曲「レット・イット・ゴー~ありのままで~」のようですね。背伸びせず、自分は自分らしくでいいじゃないか、他の仲間もいるんだし。そんなふうに言ってもらえたがゆえに、東は「生まれてから今日が一番嬉しい」と涙したのでしょう。絶美によるセリフを “反面教師” にした、話の流れにつながりを感じる心臓起動の場面でした。

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また、これは第3話ともつながった流れでした。
当時堀野と名乗っていた絶美はこんなことを言っています。

心臓が他のものをただの手足として扱っているかぎり、王舞の真の力が目覚める事はない。心臓と手足の関係は王と従者ではなく、その関係は自分たちで作りあげていくもの

そういう意味で今回の東たちは、東たちなりの心臓と手足の関係を作りあげることに成功したということでしょう。ゆえに心臓が動いた。さらに王舞もただ動くだけでなく、本当の姿を見せたのかなと。今回の心臓を動かすまでの流れは、これまでのストーリーをふまえた “つながった話” になっており、そこが今回一番良かった良かったところです。


それにしても……
前回の感想で冗談で心臓ぶっ叩いてみたら、と書いたらほんとに出てきたのでビックリしちゃいました。またOPで心臓を叩くシーンが好きなので、これが本編に出てきた事に感動を覚えました。


6話の石蕗とのつながり

石、人間、石、人間…… 
静流シズルの言う “石” とは、第6話における石蕗ツワブキからの “つながり” ですね。以下、少し長いですけど6話で彼の語ったセリフです。

あまりに飛びぬけた才能は、時に人を不安にさせる。
だから君の両親の怯えや戸惑いを、許してあげて欲しい。
そして君も、人に好かれようと無理に人間になろうとする必要はないんだ。
もし君が自分の事を石だと思うのなら、怯えることなく磨くといい。そのとき君は、美しく輝く唯一無二の石となるだろう。


ロシアの姉妹リュドミラ&ジアーナは、静流を凹まそうと石蕗の言葉 “石” をかけたつもりが、逆に静流の心の拠りどころを思い出させたって形なんでしょう。ロシアの姉妹は、どうやら地雷を踏んじゃったようです。第6話を再視聴して、“石” の言葉以降パワーアップする静流のわけがよく分かりました。第6話のサブタイトルは「灰色の宝石」。灰色の宝石が石を意味するサブタイだったんですね。


その他のこと3点

上記以外から3点ほどあげてみます。

1. 一瞬だけ見えたエビゾの過去。

彼と母との住まいは「モーターホーム」って言うのかな? とても裕福とはいえないような暮らし、母の若死に、形見の心臓、最初はバカにした仲間。エビゾの過去はそんなふうに見えました。

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彼は東の過去を見て、自分の過去も重ね、人の心臓を奪うのは忍びないと思ったのでしょう。それよりもぜひ自分の心臓を動かしたい。うん、私もそれが優先事項だと思います。


2. ロシア姉妹可愛い

ロシアのリュドミラ&ジアーナコンビ可愛いですね。顔は美形ながら表情は豊か。

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彼女らは一度ならず間髪入れずに静流にコテンパンに…… 
アニメ「ウィッチクラフトワークス」に出てくるKMM団のようなかませ可愛さを感じちゃいました。

↓ KMM団
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なつかしいw


3. 亀の甲より年の功

ダミー心臓を用意しておいた絶美に対して、うっかり口を滑らせた的場井まとばいでした。

「亀の甲よりの功ってヤツっすね!」(ビシッ!)
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ハッと見開く絶美の目に笑った。


ちなみに正確には「亀の甲より年の」ではなく「年の」と書くそうです。
亀の甲より年の功 - 故事ことわざ辞典

「劫」とはきわめて長い時間のことで、万年生きると言われるカメに比べて人の一生は短いにしても、年長者の経験から身につけた知恵や技術は貴ぶべきだという意味になります。

絶美に対して年長者(中高年者)に使うようなことわざは、やはり禁句なのでしょう。地雷踏んじゃったな的場井。



最後に

第9話は、これまでとの “つながり” を感じることの多かった回でした。たとえば上記のように3話、6話、7話などとの。

では東たちが東たちらしい関係ならば、礼央子や汀たちはどうだったのでしょう? ひとまずお互いは納得ずくの関係だったのかなと。少なくとも礼央子の四天王はそうなのだろうと思います。それじゃあアメリカやロシアは? こちらはまだ不明ですね。ただ、そのあたりに心臓が動かなくなった理由が潜んでいそうに思えます。


ブブキ・ブランキの今後に対してちょっと予想するならば。
まずは第10話で現在の炎帝と王舞との力関係が示され、その後宝島へと上がり11.12話あたりで母や妹と再会したり、そもそもブランキとは何ぞや? なぜ首なしは首なしになった?などが示され、それを知ってさあどう動くか? という流れになるのかなと。
漠然とですが今のところそんな予想を立てています。




「ブブキ・ブランキ」
(スタッフ)
原作: Quadrangle
監督: 小松田大全
シリーズ構成・脚本: イシイジロウ, 北島行徳
キャラクターデザイン: コザキユースケ
CGスーパーバイザー: 鈴木大介
美術監督・設定: 金子雄司
音響監督: 明田川仁
音楽: 横山克
音楽制作: KADOKAWA
制作: サンジゲン

(キャスト)
一希 東(かずき あずま):小林裕介
朝吹 黄金(あさぶき こがね):小澤亜李
野々 柊(のの ひいらぎ):斉藤壮馬
扇 木乃亜(おうぎ きのあ):石上静香
種臣 静流(たねおみ しずる):小松未可子

万流 礼央子(ばんりゅう れおこ):潘めぐみ
的場井 周作(まとばい しゅうさく):津田健次郎
新走 宗也(あらばしり そうや):木村昴
石蕗 秋人(つわぶき あきひと):興津和幸
間 絶美(はざま ぜつび):日笠陽子

・ギー・バルビエ・アベイユ:山根和弘

チームアメリカ:ブランキ名「メガララ」
・エビゾ・エヴァンス:細谷佳正
・リュイス・ガルシア:木島隆一
・ファラー・ウムラウフ:葉山いくみ
・ワグルラ・ハラ:山下大輝
・ドミナ・ドーシ:和気あず未

チームロシア:ブランキ名「ザンパザ」
・マクシム・アルセーニエヴナ・バラキレヴァ:河西健吾
・リュドミラ・アルセーニエヴナ・バラキレヴァ:浅倉杏美
・ジアーナ・アルセーニエヴナ・バラキレヴァ:小林ゆう
・イグナート・ボスボロス:古川慎
・デルス・ニジニ:山下誠一郎

(主題歌)
オープニングテーマ「Beat your Heart」
歌:鈴木このみ
エンディングテーマ「ANGER/ANGER」
歌:MYTH & ROID







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