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ひそかブログ

アニメでするリアルの話、リアルでするアニメの話。そういうのが好きです。

【ログ・ホライズン】は気持ち良い作品

ログ・ホライズン

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【ログ・ホライズン】は気持ち良い作品だ。
現実にたとえるならば、長いあいだ閉じこもっていた部屋から、ふと外に出た時の気持ち良さを味わわせてくれるというか。

久しぶりで外に出た瞬間の、風として感じる大気の動き、見上げた青い空に流れる雲、あぜ道の用水路から聞こえてくる水のせせらぎなどなど。ログ・ホライズンという作品にもそれらと同様に、軽くハッとするような気持ち良さが全編を通して流れているように思う。

その理由について考えてみると、これはログ・ホライズン原作者・橙乃ままれ氏の生い立ちに深く関わっているのではないかという気がしてくる。氏いわく、彼には長らく引きこもっていた時期があるらしい。そしておそらく、孤独に閉じこもっていた部屋からふと外を見上げたり、外に出た瞬間の気持ち良さを感じたことが過去には幾度となくあったのだろう。氏はログ・ホライズンという作品で、その気持ち良さを描きたいという思いが強いように思える。


ログ・ホライズンで感じる気持ち良さを言いかえるならば、作品の持つ「爽やかさ」だろうか。
視聴中や視聴後に、この作品はどこか爽やかな気分をもたらしてくれる。魂の浄化作用みたいなものだ。

この爽やかさって以前どこかでも感じた気がする。それは何だったかな? 
しばらく考えたのち、答えに行き当たった。これは司馬遼太郎だ。もちろん人によって感じ方はさまざまだけど、自分にとってのログ・ホライズンの爽やかさは、司馬遼太郎を読み終えた時の爽やかさに似ている。人に対するどこか温かみのある視線が両者には共通しており、それが作品における爽やかな読後感(視聴後感)をもたらしているように思う。

いわば人柄だろうか。
アニメでもマンガでも本でも音楽でも、作者がどんな人なのか人柄までを想像することはそう多くはない。しかし橙乃ままれ氏は、いったいどんな人なんだろうと考えたくなる作者のひとりだ。おそらく彼は、とても子供っぽい内面を抱えた人物じゃないだろうか。作品には知識を得た子供がドヤ顔でそれをひけらかすような厨二病的要素もありながら、同時に大人になると忘れてしまう子供ゆえの素朴な感動を、包み隠さずさらけ出している部分を感じる。つまりどちらにせよ子供っぽいという事だけど、自分はそこに強く共感を覚えているのだと思う。


また、アニメの「ログ・ホライズン」における気持ち良さに大きく寄与するのが劇伴の力だろう。
高梨康治さんによる劇伴の数々には、クラシック調に彩られた名作洋画サントラに通じるような名曲が多い。異世界の光がクラシック調・ヘビメタ調・宮廷音楽調などさまざまなバージョンで演奏される「ログ・ホライズン メインテーマ」、新たな世界が眼前に広がる「新世界」、新世界と対の暗い感動的旋律の「新しき目覚め」などなど、あげはじめればキリがないほど。

もちろん劇伴には、作品を盛り上げる力作ばかりじゃなくて、何気ない普段の日常を彩る曲も多い。
アンデスの笛・ケーナを用いたメインテーマのバージョン違い「アキバの街」などはその代表格。ふと出かけた街の活気による、ちょっとしたワクワク感をもたらしてくれる曲だと思う。


孤独にとじこもった世界から新世界に出る快感、子供っぽい人柄を感じる作風、劇伴による力。
そのあたりが、ログ・ホライズンを気持ち良い作品だと感じる理由じゃないだろうか。つい先ほど散歩へと出かけ、久々の太陽の下でログホラのサントラを聞きながらそんな事を思った。

なんだかこの作品にふれるときは脳内にアルファ波がたくさん出る気がする。
クラシック音楽を聴いている時のリラックスした気持ち良い精神状態に近いというか、精神が浄化される心地良さがあるというのか。
つまり自分にとって、精神衛生上すごくいい作品なのだろう。

最後にはそんな結論に至った次第です。


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