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ひそかブログ

アニメでするリアルの話、リアルでするアニメの話。そういうのが好きです。

僕だけがいない街 第5話 - マンガでここまで読んだときの素朴な感想

僕だけがいない街

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「僕だけがいない街」第5話、「逃走」の感想です。

視聴後にあまり感想が浮かばなくて困りました。
話を大きく動かす回だったゆえ、これだという強い感情はあまり生まれなかったというか。

てことで今回はアニメ感想のかわりに、第5話あたりまでマンガを読んだ時の素朴な感想を思い出しながら書いてみます。

原作は既刊7巻のうち6巻までが既読。なるべく僕街のネタバレ気配を避けて書きたいと思います。


アニメ第5話該当部分までのマンガ感想

僕だけがいない街 コミック 1-7巻セット

僕だけがいない街 コミック 1-7巻セット


第1印象

どうなってんだこれは! 続きが気になる!
それがマンガの第1印象でした。
特に1988年(昭和63年)へのリバイバル時。そこまでリバイバルが短い時間の繰り返しだったのに対し、突如18年も大きくリバイバルしたので(何ぃぃっ?!) と驚きました。

1988年

1988年(昭和63年)の舞台に多少馴れてくると、今度は(これまさか2006年までの18年間を延々とやるのか……?)の思いが。いったい完結までに全何巻かかるんだ?! まさか小学5年から29歳までずううっとやるわけじゃないよな? ぐらいに思いました。

悟と雛月と仲が進展するにつれて。
雛月がどんどん可愛く見えるようになっていきました。最初はエラい不愛想だった雛月に(何この子?)と思いましたが、ストーリー進展にともない少しずつ彼女の笑顔や涙顔、感情の揺れ動きが見て取れるようになり、その結果要所要所の「バカなの?」がこちらのつぼをどんどん押すように。うん、バカなの可愛いよバカなの。なんとか彼女を救って欲しいなぁ…… 


徐々に意外に思えてきたのが悟の母・佐知子。
悟の母は、悟が雛月母に殴られそうになった場面でヒーローのように助けに来てくれたり、誕生会で悟が呼ぶ人数から悟に彼女が出来たことを勘ぐったりと。彼女はとても頼りになるし観察眼も鋭い。じゃあどうして…… 
2006年ではあんなにアッサリ殺されてしまったのか? 
それが不思議に思うようになっていきました。

悟が無事にXデーと誕生会を乗り切った直後に雛月が失踪。
(え?!失敗したの? 悟は雛月を救えないのね…… )
このあたりが前回4話のラストから今回5話前半の該当部分を読んだ時の気分です。雛月母が出したごみ袋から、透けて見えてくる編みかけの手袋。この描写はアニメでもくるものがあったです。
なんという母親だ! 
おぞましさと腹立たしさとが同時にこみ上げました。

2006年ふたたび

片桐愛梨(かたぎり あいり)の「バカなの?」にビックリ。
まぶしいライトの向こう側、シルエットの人物が言い放った「バカなの?」 
(まさか雛月と愛梨は同一人物なのか?! しかし年齢が合わないな。もしも雛月が生きているならば現在悟と同じ29歳になっているハズ。やっぱ別人か) 
そんなことを思ったです。

どうしてこんなに愛梨は悟に良くしてくれるのだろう。
ちょっと不思議でしたが、愛梨から見れば「誰かに信じて欲しい」という思いが自分と悟は共通していると感じたのでしょう。彼女は自分と悟の置かれた境遇を重ねているというか。アニメの1話で描かれたように、愛梨が悟の母親に一度会っているというのも大きな要因なのかな。


ピザ屋の高橋店長(竹内栄治)が憎らしい。
率先して警察に連絡するとは…… 店長からすれば悟の容疑を頭から信じており、愛梨を悟から引き離すための通報なんでしょうが。
しかし逆に愛梨から見れば、高橋店長はかつて父の万引きを疑わなかった周囲の大人と同様に、高橋店長は「信じてくれない大人たち」の代名詞なんでしょう。

妙に先回りされてないか?
真犯人の魔の手は早くも片桐愛梨の佐々岡家に。なんだか真犯人の行動は素早いし、いつも悟の先を行くように思える。ナゼだ? 
マンガのストーリーがアニメ5話のこのあたりに来た頃、そんな疑念が頭に浮かび始まりました。


アニメ「僕だけがいない街」の第5話終了時点までだと、だいたい上記のような事を思いながらマンガを読んでいたと思います。怪しい記憶も混じってますが。


じゃあ続いて、アニメ僕街第5話の内容について。

第5話の要点

箇条書きで6点ほどあげてみます。

  1. 1988年時。
    悟の母と母の元同僚が会話を。彼の名前は澤田(cv:大川徹)です。
  2. 「一人一人の人間に出来ることなんて限られている」
    悟の「僕はなんの役にも立たなかった」に対して母が語ったセリフ。大事なセリフに感じました。
  3. 母の殺害現場には携帯もバックも無し。
    殺害動機は、母が犯人の正体に気づいたから情報隠ぺいのために持ち去った線が濃厚でしょう。
  4. (歴史は変えられる。もう一度あっちに行けたら雛月を…… )
    雛月の死亡日が3/1→3/3へと変わり、結果、雛月の死亡年齢が(10歳)→(11歳)へと改変が。1988年で誕生会前後を描いた理由の一つはこれか、とアニメで初めて気づきました。
  5. 2006年の3年前に誘拐事件が発生しており、事件の容疑者は完全否認。ユウキと同じパターンですね。
  6. 顔は映らずともスーツの男、西岡(大泉一平)の視線が怖い。
    「肩越しに誰かが見てる」というサスペンス感は、監督が演出の狙いのひとつにあげてました。
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西岡は、第1話に登場した赤目の男と同一人物じゃないかと。
マンガでは気づきませんでしたがアニメを見ながらそう思いました。


↓ 第1話に登場したの赤目の男の関連画像です。
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そういえば第1話。母は、
(思い出した。あの目の男が誰かを)
と気がついていたし、青い軽のナンバープレートも携帯で撮影していたんでしたね。忘れてました。

おまけ。監督のイラストで振り返る前話

公式H.Pには前回の内容を伊藤智彦監督によるイラストでふり替えるコーナーがあります。

監督・伊藤智彦の「前回の僕街!」 - スペシャル | TVアニメ「僕だけがいない街」公式サイト

以下、第1話から第4話までの画像の転載です。


↓ 第1話
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↓ 第2話
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↓ 第3話
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↓ 第4話
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「前回のワンシーン+ひとネタ」 そんな趣きですね。


最後に

今回は既読で感想を書くときのツラさが少し…… あらすじは知っているので驚くことはできないし。そのかわりとしてマンガを読んだ時の第1印象を書いてみたって形になりました。これまであまり書いてなかったので。

「僕街」の原作者・三部けいさんは、雛月役の悠木碧さんにこんなことを語ったそうです。

「僕だけがいない街」の物語は、自分に子供が出来た影響が反映されている。親の立場として現代の風潮に対する想いや、子供に教えられたことなどがストーリーに落とし込まれている。


立ち読みのうろ覚えで恐縮ですが、雑誌「TVステーション」に掲載されていた悠木碧さんのインタビュー記事にはそんな事が書かれていました。

子供を持った親としての視点、同じ親としての怒り。
それが「僕だけがいない街」の作風を特徴づけているひとつの要素かもしれないですね。


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「僕だけがいない街」 (全12話)

(スタッフ)
原作:三部けい
監督:伊藤智彦
シリーズ構成:岸本卓
キャラクターデザイン:佐々木啓悟
美術監督:佐藤勝
音楽:梶浦由記
アニメーション制作:A-1 Pictures

(キャスト)
藤沼 悟(ふじぬま さとる)
満島真之介(29歳)、土屋太鳳(10歳)
藤沼 佐知子(ふじぬま さちこ):高山みなみ
片桐 愛梨(かたぎり あいり):赤﨑千夏
高橋店長:竹内栄治
西岡(大泉一平)

(主題歌)
オープニング・テーマ「Re:Re:」
歌:ASIAN KUNG-FU GENERATION

エンディング・テーマ「それは小さな光のような」
歌:さユり





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