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ひそかブログ

アニメでするリアルの話、リアルでするアニメの話。そういうのが好きです。

「ガールズ&パンツァー 劇場版」 感想 (ネタバレあり) - 縦横無尽に走る戦車群! アイデアが満載、大満足を超える満足の映画

映画 アニメ感想・アニメ関連の話

ガルパン劇場版 感想

パンツァー・フォー!
(Panzer vor;戦車前へ!)

掛け声にふさわしく、戦車群はあらゆる場所を縦横無尽に駆けまわり、アイデア満載のストーリーは驚きと喜びをもたらし、視聴後には大満足。
アニメ「ガールズ&パンツァー」の劇場版は、そんな感想を抱く作品でした。

ネタバレを含みますので、興を削がれたくない方はご遠慮ください。


初視聴でもOKな親切設計

映画を観たのは平日の午後でした。
客は10人ぐらい。混雑を予想していたので、ちょっと拍子抜けしました。

ガルパン(ガールズ&パンツァー)を一度も見てない人が、いきなり映画を観に行っても話は分かるでしょうか?
私は大丈夫だと思います。
たしかに映画を観ながら細かい疑問はたくさん浮かぶでしょうけど、内容がサッパリ分からないという心配は皆無だと思います。


なぜなら映画の冒頭に、
「3分ちょっとでわかる!! ガールズ&パンツァー」
という、これまでのストーリーをざっと振りかえってくれるコーナーが入りますので。

TVシリーズ未視聴の方はもちろん、TVシリーズは見たけど私と同様にだいぶ内容を忘れちゃったよ、という方にとっても、「ガールズ&パンツァー 劇場版」は最初にこれまでの内容をダイジェストしてくれる、とても親切なつくりになっていました。



ここからネタバレ有りになります。
一回見ただけなので、間違いなどが多数あると思いますがご容赦を。

ネタバレあり劇場版のあらすじ

劇場版のあらすじをパンフレットから引用します。
(カッコ内は、私が付け足した補足です)


- 全国大会優勝のエキシビジョンマッチを終えた大洗女子学園戦車道チームのメンバーは、突然、大洗女子学園の廃校決定を知らされる。一同は、学園艦を降り、転校先が決まるまで、大洗の廃校舎で共同生活を送ることになった。そんな中、買い出しの途中に見つけた「ボコミュージアム」を訪れたあんこうチームの5人は、ボコを好きなツインテールの少女と出会う。

生徒会長の杏(cv:福圓美里)は、文科省の役員と再交渉。
(西住)みほの母しほの助けもあり、戦車道の大学選抜チームに勝てば、廃校は撤回されることになった。大学選抜の隊長は、西住流のライバルである島田流家元の娘・愛里寿。みほたちがボコミュージアムで出会った少女だった。

8輌の戦車で、大学選抜の30輌の戦車と戦うことになった大洗。しかも、ルールは全車輛を倒した方が勝利という殲滅戦だった。試合開始直前、みほの脳裏を「今度ばかりは……」という思いがよぎった瞬間、「待ったー」という大きな声と共に、大洗の制服に身を包んだ(みほの姉)まほら黒森峰のメンバーとドイツ戦車軍団が到着。

さらに、サンダース、プラウダらライバルたちが次々に集結。最強の仲間を得たみほたち大洗は、30輌対30輛の同数で大学選抜に挑む!


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ライバルが続々と応援に駆けつけてくれるシーンは、クライマックスのひとつでした。
援軍到着前、互いの戦車数は8輌対30輌。

いつものフラッグ戦(敵のフラッグ車両を戦闘不能にしたチームが勝利する)でさえ厳しいと予感していたところに、ルールがフラッグ戦ではなく殲滅戦(せんめつせん;勝利条件は全車輛を戦闘不能にすること)だという通達が。こりゃ無理だ!と落胆したところに援軍がきたので気持ちが昂りました。
しかも援軍の制服は大洗高のものという。援軍のみなさん、手回しが早いですね。



おもな登場人物と戦車の画像

映画に出てくるおもな学校と登場人物、戦車の画像などを劇場版のパンフレットと「ガールズ&パンツァー 新聞Ⅳ号」から転載します。

大洗女子学園は合計8チームで戦車は8輛。
他の学校を使用車輛の国別でいうと、イギリス、アメリカ、イタリア、ソ連、姉のチーム(ドイツ)、日本、フィンランド、そして複数国の戦車から構成される大学選抜、となります。


1. 大洗女子学園の8チーム

1-1. あんこうチームと、「Ⅳ号戦車D型改(H型仕様)」(ドイツ製)の画像

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大洗を率いるのは西住みほ(cv:渕上舞)
みほは戦車道の名門・黒森峰女学園の出身ですが、挫折を経験し、TVアニメシリーズ開始当初は戦車道の無かった大洗女子学園へと転校してきました。


1-2. カメさんチームと、「38(t)改(ヘッツァー仕様)」(ドイツ製)の画像

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1-3. アヒルさんチームと、「八九式中戦車」(日本製)の画像

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1-4. カバさんチームと、「Ⅲ号突撃砲」(ドイツ)の画像

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1-5. ウサギさんチームと、「M3中戦車リー」(アメリカ製)の画像

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1-6. カモさんチームと、「B1bis」(フランス製)の画像

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廃校が決まってやる気を失くし、グレた様子を見せたカモさんチームが可愛かったです。

1-7. アリクイさんチームと、「三式中戦車」(日本製)の画像

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1-8. レオポンさんチームと、「ポルシェティーガー」(ドイツ製)の画像

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ポルシェティーガーはポルシェ博士が開発した重戦車で、ヘンシェル社のティーガーⅠ型に競争試作で敗れたため正式採用されなかった戦車になるそうです。そういえば劇場版の中で、「試作で負けた車輛のクセに」みたいなセリフがありましたね。

TVシリーズ第11話だったか、走行しながら同時に車輛を修理するという荒業(あらわざ)を見せてくれたのはたしかこのチーム。


2. 聖グロリアーナ女学院(イギリス)

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隊長のダージリン(cv:喜多村英梨)はいつも紅茶を飲んでいる人です。
映画本編のオープニングカットは、彼女の持つティーカップのドアップでした。

まずカップ内の茶柱が映され、そこから画面は超高速T.B(トラック・バック)*1で、コクピット内、戦車外観、ゴルフ場バンカー、フェアウエイ、対峙する戦車群へと一気にバックで描写。
度肝を抜かれるオープニングカットでした。

バンカーに陣取るというのは、いっけん格好の的だと思いましたが、塹壕(ざんごう)に身を隠すのと同様に、車輛の下部をガードしてくれるバンカーは、実は理に適った場所だとあとから気づきました。


3. サンダース大学付属高校(アメリカ)

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4. アンツィオ高校(イタリア)

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5. プラウダ高校(ソ連)

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ロシア語がふんだんに飛び交い、高地頂上からの撤退時、死亡フラグをたくさんまき散らしながら殿(しんがり)を担当してカチューシャ(cv:金元寿子)たちを守った高校です。ロシアモチーフらしく、「冬将軍」がどうとか言ってましたね。

6. 黒森峰女学園(ドイツ)

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黒森峰女学園隊長の西住まほ(cv:田中理恵)は、戦車道の名門・西住家の娘で、みほの姉になります。搭乗車輛はティーガーⅠ。

7. 知波単学園(日本)

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ガルパン初登場の学園。隊長は西 絹代(cv:瀬戸麻沙美)
「突撃」「突撃」とやたら口にしていた学校(笑)
彼女達のセリフ回しの元ネタは旧日本軍から。「後退的前進」とか「撤退的前進」とか、知波単学園生徒のセリフはひとつひとつが楽しかったです。

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8. 継続高校(フィンランド)

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同じく初登場。
継続高校隊長のミカ(cv:能登麻美子)が演奏していた楽器は、パンフによればフィンランドの伝統楽器「カンテレ」という名前だそうです。

継続高校の活躍場面は、対「カール自走臼砲」戦でした。履帯無しで片側車輪のみで走行する、という何ともアクロバチックな荒業をかましながら。

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9. 大学選抜(アメリカ、ドイツ、イギリス製など)

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大学選抜のリーダーは、戦車道の名門、島田家の娘・島田愛里寿(cv:竹達彩奈) 
彼女は見た目がロリなだけじゃなく、実際の年齢もロリだったようです。

大学選抜車輛最大のインパクトは、「カール自走臼砲後期型」(カールじそうきゅうほうこうきがた;ドイツ製)でした。これについては後述します。

他の車輛には、「M24チャーフィー軽戦車」(アメリカ製)、「M26 パーシング」(アメリカ製)、「T28」(アメリカ製)、「センチュリオン」(イギリス製)などなど。カール自走砲に次いで印象的だった車輛は、車体の両側部分をガゴッと外した「T28」。こんなモビルスーツ、どっかで見たような…… 


追記。登場人物について補足記事を書きました ↓)



見慣れたロケーションを戦車が縦横無尽で楽しい

劇場版前半のエキシビジョンマッチには、大洗のロケーションがたくさん出てきました。自分の分かった場所の中から6ケ所ほど取り上げてみます。そのうち4ケ所には、だいたいこの辺ってぐらいの画像も添付しつつ。

1. 夏海I.C入口

名称にはI.C(インターチェンジ)の文字がありますけど、この陸橋は一般道です。夏海I.Cは、国道51号線に設けられた立体の交差点のこと。上を走る道路が国道51号線です。

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映画では高い位置から、下の道路を走る戦車を狙う描写がありました。
仲間を台座(踏み台)にして戦車を傾け、砲塔にマイナスの仰角をつけ、陸橋下道路を向ってくる敵車輛を砲撃した場面です。

戦車が上から下を狙う、というアイデア自体も面白かったのですが、それ以上にロケーションとして「夏海I.C入口」が出てきた事に驚きました。車で何十回と通った交差点、見慣れた景色がアニメの大スクリーンに映り、さらに戦車が走っている。映画の序盤で、私が驚いたシーンのひとつです。

2. 大洗リゾートアウトレット

大洗のアウトレットは、TVシリーズにも登場していたようです。私は記憶にありませんでしたが。

映画では、アウトレット2階の通路を戦車が奥から手前に走行し、さらに履帯(キャタピラーのこと)をエスカレーター両側の手すりに載せて滑るように下ってきました。

こんな場所を戦車が走るのか! ( ̄▽ ̄)

こういう場所を走らせるために、ガルパンでは小さな戦車(軽戦車)も登場させるんでしょうね。軽戦車はガチンコの戦闘だと砲塔の威力不足や装甲の薄さから不利ですが、逆にあり得ないような幅の狭い場所を走らせて楽しむにはうってつけなのでしょう。

この場面のあたりで、ようやくガルパンで軽戦車が使用される理由にピンときました。

3. 白い鳥居

海岸沿いの道路(サンビーチ通り)を西から東へ。
大洗岬に沿って90度曲がり、北に向かうと白い鳥居が見えてきます。おおおーっ!と興奮したロケーションのひとつです。

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エキシビジョンの市街戦は、大雑把に言うと南西から北東方向、さらに北へと、要所要所に立ち寄りつつ海岸沿いの大通りに沿って進行していきました。鳥居になぜ興奮したかというと、これってドライブしている時のルートそのままなんですよね。

要所要所の登場順番が、夏海I.Cから海岸沿いを進み、信号を右折して大洗アクアワールド方面へ抜けるという、よくあるドライブコースと同じ順番に沿っています。鳥居が映し出されたあたりで、ようやくエキシビジョンマッチのルートの意図に気がつきました。
あ、ドライブコースのルートに沿っているのか!
途中あちらこちらに立ち寄りながら。

これはなるほど面白いわー
ってことは…… 次に出てきそうなのは?

4. 磯前神社

はい。
予想通り次は磯前神社でした。
アスファルトの坂をのぼって緑の多い境内に入り、最後は階段からガタガタッと降りてくる。ある意味、参拝完了ですね。

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5. 砂浜

戦闘を継続しながら戦車群は海辺の砂浜を疾走し、大通りに向かって斜面を駆け上がり、傾いた車輛がガッタン!と大駐車場へ。南北に走る大通りと砂浜の間に位置する大駐車場へとやってきました。駐車場は車を止めて休憩に使われる場所です。ここは海面に対して高低差があるので、海が見やすい場所です。ああ、ここまできたかー

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6. 大洗アクアワールド

ロケーションのラストはアクアワールド。
昔は「大洗水族館」って名前だったかな? 水族館は小学生の頃の遠足コースでした。
ハッキリとは覚えてませんけど他のロケーション同様、大洗アクアワールドも砲弾をくらっていたような(笑)

劇場版には、上記以外のロケーションもふんだんに出てきました。
大洗駅、マリンタワー、フェリーターミナルのさんふらわあ号、大洗シーサイドホテルなどなど。他にも劇場版には数多くの地元ロケーションが登場しているハズなのですが、私も茨城県民とはいえ、大洗まで高速で30分以上かかる場所に住んでいるので、分からない場所もたくさんありました。


アニメ映画のロケーションに、見慣れた景色がふんだんに登場するというのは、ほんとうに楽しいものですね。頭に地図を思い浮かべながら、ああ、いまこのあたりだな、次はここかなぁと鑑賞していました。あまりの楽しさに、鑑賞中はずっと顔がほころんでいたと思います。

ドライブで見慣れた景色が登場し、戦車がそこを走り、しかも戦闘を繰り広げている。
リアルの風景を背景に落とし込むというのは、特に美術ボードや作画担当のスタッフにとって大変な労力を要する作業だと思いますが、その労力のおかげで、とても楽しい映像をたくさん観ることが出来ました。



こちらのサイト↓に、ガルパンの聖地巡礼について詳しくのっていました。



後半から3場面をチョイス

劇場版後半の大学選抜戦から、印象的だったことを3つほどあげてみます。

1. 203高地とカール自走砲

大学選抜戦の序盤における戦術の要諦(ようたい)は、「203高地」(にひゃくさんこうち)でした。

リアルの203高地は、日露戦争の話です。
日本軍の悲願だったともいえる203高地奪取の目的は、旅順港にこもったままの旅順艦隊を陸地側から長距離砲撃で叩くため、高所の203高地を奪取して観測点を設け、着弾地点を見ながら砲撃照準の誤差修正をはかる、というものでした。


↓ 日露戦争当時の203高地と、高地から見下ろした旅順港です。
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劇場版に出てきた高地は、リアル203高地のシルエットにちゃんと似せてあったような……


それに対して劇場版は、さながら203高地の逆パターン。
3つに分けた大洗の部隊で中央を進んだ主力、姉&ロシアのチームがわざと高地を取らされたため、視認性の良さからカール自走砲の格好の餌食になった、という展開だったと思います。

なぜ大学選抜側は戦術上有利な高地を簡単に明け渡したのか? 
それは「カール自走臼砲後期型」で狙いやすくするため。

自分はそんなふうにストーリーを理解しました。劇場版のセリフに203高地が出てきたのは、モチーフがここですよ、と教えてくれるためだったのでしょう。


姉&ロシアのチームが高地に陣取ったあと……
どこからともなく砲弾の飛翔音が聞こえ、一瞬の間をおいて着弾の大破裂音が炸裂しました。
飛翔音&炸裂音の音響の素晴らしさ、ド派手な爆発エフェクト、さらに「いったいどこから撃ってきた?! いったい何に攻撃された?!」という頭に浮かぶ謎と合わせ、劇場版におけるクライマックスのひとつだったと思います。カール自走臼砲が画面に映し出されたときは、

「ああこれか! むかしゲームで使ったなー そうかこれを持ってきたのか!」

と非常に興奮いたしました。
カール自走臼砲は、劇場版でもっともネタバレを避けたいポイントのひとつでしょう。やはりネタを何も知らずに見た方が、より楽しめるんじゃないかと思います。


↓ リアルのカール自走臼砲の画像です(Karl-Gerät 040)

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(画像は、【 カール自走臼砲 - Wikipedia 】より)


ゲームではレール上で運搬した記憶があるんですけど、“自走” 砲の名の通り、カール自走臼砲は時速10km程度で自走が可能のようです。



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2. 映画「1941」モチーフの観覧車

スピルバーグの映画に「1941」という作品がありまして。

その中に、三船敏郎率いる日本軍が、遊園地の観覧車を敵の基地と勘違いして攻撃するシーンがあります。攻撃を受けた観覧車は台座からはずれ、大地をゴロン、ゴロン、地面にバタン、っと…… 
その様子を見て敵の基地破壊に成功したと勘違いした日本軍は、みんなで「バンザ~イ!」の大合唱。

古い記憶なので不鮮明ですけど、「1941」の観覧車はだいたいそんなシーンだったと思います。視聴当時はあまりにも大笑いし、今でも「1941」といえばこの観覧車シーンを思い出します。

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ガルパン劇場版の観覧車シーンは、この「1941」がモチーフなのでしょう。
大洗チームは、敵の戦術によって屋外ステージ客席のような「すり鉢状」の地形に追い込まれ、周囲を敵戦車によりグルッと包囲されました。その窮地を脱すべく登場したのが、ボコミュージアムの観覧車。

このシーン、隠れた目的だったのは「1941」観覧車シーンの再現ではないでしょうか。観覧車が台座からはずれ、大地をゴロンゴロンと転がる。その結果、包囲した敵を混乱に陥れ、窮地を脱する。

ある意味、わかる人にわかってもらえればいい、というネタのひとつかと。
主戦場にボコミュージアムという遊園地を企画設定した段階で、そうだ、遊園地ならば観覧車、じゃあ1941の観覧車をモチーフに使おう! 劇場版の主要スタッフは、脚本の執筆段階でそんな事を考えたんじゃないかと思いました。

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3. オンボードカメラのジェットコースター

劇場版は、遊園地というロケーションが最大限に活かされていました。
観覧車以外にもうひとつ上げるならばジェットコースターでしょうか。

「ガールズ&パンツァー」には、TVシリーズ当時からF1中継のようなオンボードカメラ映像がたくさん出てきます。カメラを砲塔先端、車体上、車長展望塔などに設置したようなオンボードカメラ映像がふんだんに。

劇場版では、そのカメラがとうとうジェットコースターレール上にまで設置されました。
画面はさながらジェットコースター搭乗時のように、ゆっくり最高到達点へのぼっていき、最高到達点を通過したあとは一気に慣性で駆け下りる。ここは劇場版で楽しかったシーンのひとつで、実際にジェットコースターに乗ったような気分を味わいました。


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劇場版の総括 - 大満足を超える満足の映画

以下、劇場版パンフレットに記載されていた、水島努監督によるコメントの一部抜粋です。


個人的に、「ガールズ&パンツァー」には映画の大画面と音響がよく似合う、とTVシリーズをつくっている当時から感じていました。そしていつかスクリーンを縦横無尽に走り回る戦車を観てみたいものだと思っていました。その当時はただの夢想でしたが、その後いろいろな方にこの作品を気に入っていただき、応援してくださった皆さんの後押しのおかげで、映画をつくることが出来ました。本当にありがとうございます!


いやいやいやいや。
感謝を言いたいのはむしろこちらの方。

見慣れたロケーションで縦横無尽に戦闘を繰り広げる戦車群、バトルを盛り上げる様々な作品をモチーフにしたアイデア、主要キャラのすみずみにまでスポットやネタを当てたサービス精神、オンボードカメラを駆使して実際に戦車に搭乗したような臨場感などなど。

具体例はある程度書きましたけど、それでも取り上げきれないほどのたくさんの要素が劇場版にはぎゅうぎゅうづめに詰まっていたと思います。ガルパン劇場版の制作は膨大な作業量に及んだと思いますが、1カット1カット愛情のこもった、とても丹精な仕上がりでした。
つくってくれて本当にありがとうございます!


さて。
「ガールズ&パンツァー 劇場版」の感想をシンプルにひと言で表現するためには、どんな言葉がふさわしいだろう。感動、笑い、驚き、興奮、完璧、etc…… 何がいい?
何が最も自分にとって的確なのだろう。しばらく頭を悩まされました。

あれこれ考えたのち、結局私にとっては「大満足」という言葉が感想を最も的確に表現すると思いました。
自分の感想を最も的確に表現するならば大満足。
いや、大満足という表現では物足りないぐらいか? それを超える気分を味わったし……  
ということで感想の結論は、
 

大満足を超える満足の映画
それが「ガールズ&パンツァー 劇場版」の感想


って感じになります。
じゃあ具体的にどのへんに満足したのよ?
その具体例が、この記事でこれまでつらつら書いてきた内容になります。

それぐらいに「ガールズ&パンツァー 劇場版」で受けた満足感は比類なきものでした。
ほんと、スタッフに感謝感謝ですね。


制作まことにお疲れさまでした!
ありがとう!  (・ω・)b GJ!


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主要スタッフ

「ガールズ&パンツァー 劇場版」
(2015年作品)

監督:水島努
脚本:吉田玲子
キャラクター原案:島田フミカネ
絵コンテ:水島努、小林敦
CGI:グラフィニカ
美術&背景:
長尾仁、大平司、岩瀬栄治(St.チューリップ)
小林徳光、ほか
アニメーション制作:アクタス

主題歌:「piece of youth」
歌:ChouCho

イメージソング:「GlolyStory」
歌:ChouCho

挿入歌:「おいらボコだぜ」
歌:ボコ(cv:藤村歩)
(作詞は脚本の吉田玲子さん、作曲は水島努監督)




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*1:被写体からカメラが遠ざかっていく動作