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ひそかブログ

アニメでするリアルの話、リアルでするアニメの話。そういうのが好きです。

「劇場版 蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ- Cadenza」感想(ネタバレあり)- 大満足の出来! 恥ずかしいほど泣いた……

蒼き鋼のアルペジオ 映画 アニメ感想・アニメ関連の話



「蒼き鋼のアルペジオ」の劇場版2作目、「Cadenza」(カデンツァ)を見てきました。
点数をつけるなら★★★★★です。5点満点の5点。

アルペジオ cadenza 感想 カデンツァ

映画を観ながら。
泣きすぎてちょっと恥ずかしかったッス。ははっ 

映画未視聴の方のために。
記事前半はネタバレを含まない内容で、後半からはネタバレありで書いていきたいと思います。



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ネタバレ無しでの映画の印象

「Cadenza」(カデンツァ)を観に行ったのは公開初日の昨日(2015.10/3)のこと。
土曜の午後でした。
劇場の席は、7~8割埋まっていたでしょうか。
ほとんどの客が男性というなか、なぜだか小学生3人組の女の子がいました。お母さん方が観にきてて、子供はその付き添いだったのかな。


「Cadenza」に点数をつけるならば。
迷わず満点の★★★★★(星5つ)をつけます。
とても感動しました。

劇場が明るくなってもまだ涙が流れていたので、恥ずかしさからしばらく席を立てず、しょうがないので、下をうつむいて他の人たちをやり過ごしていました。


なるべくネタバレせずに「Cadenza」の感想を書くならば。
複数の謎が明かされ、また、うまくTVアニメシリーズの流れを使っていたところがとても良かったです。そして終盤の映像がとってもキレイ。

「劇場版 DC」の最後では、TVアニメシリーズからだいぶ遠いところに到達した感がありましたが、最後はまたTVシリーズに戻ってきて、その内容をふまえたストーリーとなっているところに感慨が深まりました。

個人的な話になりますけど。
「蒼き鋼のアルペジオ」シリーズは、TV版の第1話から劇場版のDCまで、ずっと欠かさずブログで感想を書いてきました。そういう意味でも最後は胸に迫るものがありました。ほんのちょっとだけですが、製作スタッフの抱く感慨に似たような心理が働いたかもしれないです。


Cadenza主要キャラの画像と来場者特典について

1.主要キャラの画像

公式H.P(「キャラクター | アニメ「蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ-」公式HP」)から。
「劇場版 蒼き鋼のアルペジオ アルス・ノヴァ Cadenza」主要キャラの画像を貼ってみます。


前作までに登場してた人たちをまとめて ↓
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次に同じく公式H.Pから、Cadenzaの主要キャラを一人一人貼ってみます。

「霧の生徒会」
ヒエイ:M・A・O
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ミョウコウ:福原綾香
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ナチ:佐藤聡美
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アシガラ:三森すずこ
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ハグロ:五十嵐裕
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ムサシ:釘宮理恵
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ヤマト:中原麻衣
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千早翔像:中田譲治
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アシガラ可愛いっすね


2.来場者特典

続いて劇場への来場者特典について。
「Cadenza」では、ミニ色紙3種類がランダムで、公開から4週間に渡り週替わりでプレゼントされるようです。

ミニ色紙は、こんな袋に入っていました ↓
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公開1週目、10月3日(土)~10月9日(金)のミニ色紙は、下の3種類からランダム。
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制作者は、左から原作者のArk Performanceさん、キャラクターデザインの森田和明さん、ハルナ役・山村響(やまむらひびく)さん、となるようです。私は画像の一番右、タカオ&ハルナの色紙でした。

え…… 
コレって山村響さんによるイラストだったのか!(;゜0゜)
帰宅後に公式H.Pを見てビックリしました。ツイッターには新幹線車内で原稿執筆する山村響さんの姿も出ていましたし、なんだか山村さんは多彩な才能を持つ声優さんのようです。



ではここから先は。

「ネタバレあり」で映画の感想などを書いていきたいと思います。

興を削がれる可能性があるので、映画未視聴の方は読まれない方がいいかと。








「Cadenza」のストーリーについて整理(↓ ここからネタバレあり)

まずは映画を振りかえるという意味も含めて。
自分の分かる範囲になりますが、「Cadenza」のストーリーについて整理してみます。とりあげる内容は3点。
「大開戦」前の出来事、イ401のたどった航路、ヤマト&ムサシの戦闘後、についてです。

1.「大開戦」前の出来事

TVシリーズ第1話だったと思います。
「大開戦」(だいかいせん)についての説明などがナレーション付きで流れました。
突如現れた謎の存在、“霧”の出現により、人類は制海権を失ったという話です。その時に行われた大きな戦いが「大海戦」

映画のアバンは、大海戦のさらに前の話でした。
大海戦の前哨戦のような戦いで、千早群像(ちはや ぐんぞう)の父・千早翔像(ちはや しょうぞう)は、霧の艦隊の駆逐艦2隻を戦術(同士討ち)によって撃破。人間に興味を持ったヤマトムサシが、メンタルモデルによって翔像に接近。


しかし、翔像に不信感を抱いた人間によって翔像は殺害されてしまう。
そのことにキレたムサシは、制止する無抵抗なヤマトも撃沈し、人類に敵対。メンタルモデルの千早翔像をつくり、アドミラリティ・コードという命令を独占する形となる。
(ただしアドミラリティ・コードは、ヤマト・ムサシの2人が揃って初めて命令を書き換えることが可能な仕組みっぽい)


一方のヤマトはというと。
撃沈されるとき、近くを通ったイ401にユニオンコアを預け、そのことがイオナ誕生のキッカケになった。


おおよそこういう流れが「TVシリーズ第1話開始前のストーリー」になるのかなと。
そんなふうに「Cadenza」をみて自分は理解しました。
ところどころ間違っていたらごめんなさいです。


イオナはTVシリーズ開始当初。

「千早群像に会いに行き、千早群像の艦(ふね)になる」

彼女にはそれぐらいしか行動原理が無かったように思います。
「Cadenza」を見るとイオナの行動原理は、ヤマトの意思だった、という事になるのでしょう。

また、イオナにはコアがふたつある(デュアルコアって単語だったかな?)ような言及があり、ヒュウガはイオナのことを「スペシャルな存在」で、そのハイスペックが「謎」だ、みたいなことを言っていました。そのあたりの秘密が、イオナの中にいるヤマトにあったのでしょう。



続いて、「cadenza」でイ401のたどったおおよその航路について。

2.イ401のたどった航路

劇場版の前作、「劇場版 蒼き鋼のアルペジオ アルス・ノヴァ DC」において。
イ401はアメリカからの帰路だったように思います。
アメリカに向かった目的は、「振動弾頭」(しんどうだんとう)を届けることでした。


イ401が「霧の生徒会」のアシガラ&ナチ(だったかな)による追撃をふりきったあと。
「Cadenza」でイ401が辿った航路は、


  1. 沖ノ鳥島(おきのとりしま)。ナノマテリアルを回収し艦体を修復するため
  2. ウラジオストック。補給、イオナとムサシの会話、群像がイオナにネックレスのプレゼントなど
  3. ベーリング海峡。ムサシのいる北極海へと向かう航路

となっていたと思います。


↓ 沖ノ鳥島の場所は、おおよそこのへんです。
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↓ ベーリング海峡の画像を。
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陸地の左はロシア、右はアメリカです。


映画では上の画像の真ん中に映る島を中心に、
「霧の生徒会」vs.「蒼き鋼(蒼き艦隊)」
この戦いが展開されたのだと思います。


3.ヤマト&ムサシの戦闘後

ヤマトとムサシが揃ったことにより。
アドミラリティ・コードが書き換えられました。霧の艦隊やメンタルモデルに対する最後のアドミラリティ・コード。内容は、

命令から離れ、自分の意思で好きなように生きよ。

おおよそそんなものだったでしょうか。
ヤマト&ムサシが消えたことにより、アドミラリティ・コードが今後書き換えられることは無い、という事になるのでしょう。



ほんと映画を一回見ただけの記憶で……
さらにパンフレットも売ってなかったのであまり具体的な単語も拾えず、私のアヤシイ記憶を頼りに記事を書いています。ですので、映画のストーリーはこんな感じだったかなぁぐらいの話になっています。私はこんなふうに理解しました、ぐらいの話ですね。



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(ツイッターにあったパンフレットの画像です)




では次へ。
感想的な話になります。

「Cadenza」の感想を3点

「劇場版 蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ- Cadenza」で特に印象に残った点。これを3点ほどあげてみたいと思います。

1.まさかイオナが消えるとは……

映画視聴中、イオナが消えるとはまったく予想しておらず、驚きました。
たしかにヤマトが表に出てくると、イオナは消える、みたいなこと言ってたような…… そして消えることに対し、イオナは群像に「初めて嘘をついた」と。

しかし私は、イオナは消えたりしないって何故だか頭から思いこんでいました。
イオナが砲塔の先端。
光で透けたような半透明の姿になっているのを見て初めて事態を理解したほど。


あれっ?!
まさかイオナ消えるのか ?!
あああっ!


イオナの半透明化に気づいた千早群像。
彼は上り坂になっている砲塔の上を猛ダッシュ! 懸命にイオナの名を呼び、坂をのぼる群像。そして群像の視線の先で徐々に薄くなってゆくイオナ。

ヤバいわこのへん……
涙が止まらなかったです。


存在が消失してゆくような描写は世に数多(あまた)あれど。
光が透けて薄くなってゆく姿というのは、瞬間で存在が消失する寸前だという事を理解させるビジュアルですね。何も言わずとも、あああ消える!って理解させる描写というのか。

まるでイオナを構成するナノマテリアルが水蒸気と化して蒸発してゆくような描写でした。
儚くも美しいラスト。


また群像が普段冷静であまり感情を強く出さない男なだけに。
砲塔という「上り坂」を懸命に走る姿が強く胸を打ちました。

絶叫&全力走、さらに上り。

なんだかこのシーンのために、群像は普段冷静で余裕を持った人物として描かれてきたのではないか、と思ったほどでした。


2.ヤマトが姿を現す場面

この場面もとても綺麗なビジュアルでした。
たくさんの光の粒子がアーチ形状に降り注ぎ、徐々に姿が完成していったヤマト。

まるでナノマテリアルのアーチ(虹)のよう

ヤマトは、そんな形容も出来るような登場シーンだったと感じました。


思い出したのはTVシリーズの第10話「その身を捧ぐ」
イオナがユニオンコアだけになってしまい、タカオがイオナに自身のナノマテリアルを譲り渡すシーンです。

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TVシリーズ第10話の場面もとても綺麗でした。
ヤマト登場は、これを引用した演出だったのでしょう。


3.生徒会を登場させた意味

「霧の生徒会」として5人を新たに登場させた理由のひとつは、どちらも「チーム」にしたかったからではないでしょうか。

「霧の生徒会」という5隻を相手に単独で当たり、窮地に陥るイ401。
その窮地を救うべく、仲間として、タカオハルナ&キリシマ、さらにコンゴウが駆けつけるという王道展開。それをやりたいがゆえに「霧の生徒会」というチームを相手としてもってきたのでは?と思いました。


コンゴウの登場アツかったですね。
弩級戦艦としてヤマトとムサシがセット(同型艦)なように、金剛(コンゴウ)型の同型艦は、

金剛(コンゴウ)、比叡(ヒエイ)、榛名(ハルナ)、霧島(キリシマ)

となっています。


敵にヒエイ(比叡)がいて、ハルナ(榛名)&キリシマ(霧島)コンビが駆けつけて……
ああそうかこのあとコンゴウ(金剛)が来るのか! 
コンゴウの登場直前になってようやくその事に気がつき、王道展開にしびれました。

コンゴウは、イオナへの恩返しって感じだったでしょうか。
かつて自分を救い出したイオナに対する「感謝」という意味合いをコンゴウの言動から感じました。


その他の事

上記以外から「Cadenza」で思った事を2点ほどあげてみます。
脚本の上江洲誠さんと、監督の岸誠二さんに関連した話になります

1. 「レイリー散乱」

作中、「レイリー散乱(さんらん)」という単語が出てきました。

え~と。
蒔絵(まきえ)のアイデアによって、ハルナ&キリシマがイオナに対して貼った防御のシーンのことです。生徒会の「第2射」に対しての防御。

レイリー散乱とは、おもに大気中で起こる光の散乱でのことです。
さらに散乱(scattering)とは、光などの波や粒子が、ターゲットと衝突あるいは相互作用して方向を変えられることになります。「アルドノア・ゼロ」というアニメのセリフにレイリー散乱が出てきて、そこで意味を覚えました。

「Cadenza」での「レイリー散乱」は、敵の攻撃を「分散させた」ぐらいの意味かなと思います。


脚本の上江洲誠さんは、以前インタビューでこんなことをおっしゃっていました。

「とにかく面白くしようと思って、主人公たちを絶体絶命に持っていくわけですよ。
会議で『マジか!?』というすごいシチュエーションを思いつくんですが、その脚本を書くのは誰なんだと。ここから、どうやって逆転したらいいんだよと」

(「オトナアニメvol.37」より)



私はインタビューにある、
『マジか!?』というすごいシチュエーションが「レイリー散乱」の場面かな、
と思いました。

みなさんはどうなんでしょうね。どこが一番絶体絶命だったのか?

絶体絶命の第2候補を上げるならば、メタンハイドレートの場面になるでしょうか。


2.ラストから逆算でつくる岸誠二監督

こちらは雑誌とは別なところで知ったのですが。
岸誠二監督は、ラストシーンから作られる方だそうです。
まずラストの見せ場が決まり、あとはそこにどうやって持っていくか、逆算で作っていくスタイルだと。そうおっしゃっていたのは上江洲誠さんでした。


蒼き鋼のアルペジオの劇場版「DC」&「Cadenza」の場合。
最初に決まったのは、イオナが消えかかり、そこに群像が走り寄るというラストシーンのイメージだったのではないでしょうか。映画のアバンにヤマトやムサシのエピソードを入れたのは、ラストシーンに向けた構成だったように感じました。

それと墓前に置かれたペンダント。
イオナの復活を匂わせるようなラストカットも、最初からセットだったのでしょう。
墓前のペンダントというラストカットがあったからこそ、ウラジオストックに立ち寄ったのだろうと思いました。


岸誠二監督が必ずラストから逆算で作るスタイルだというのを知ると。
映画を見終わり、ああ、あのシーンはラストに向けてこういう意味を持たせてあったのか、と考える楽しみが生まれるのではないかと思います。映画をもう一度観に行ったり、DCを見返してみればと、色々な発見がありそうですね。


最後のまとめ

「Cadenza」はとてもいい映画でした。

ハルナ&キリシマやコンゴウ登場場面の熱さ、これまでの話の引用、儚い美しさに涙するラスト、メガネ&ドリルタカオによる笑い。
面白さがぎゆっと凝縮された作品だと思いました。

映像美もスケールアップしていましたし、正直映画を観てビックリしました。
そして自分の流した涙の量にもビックリ。


是非とももう一度。
劇場へと足を運び、また感動を味わいたいと思います。


では最後に。
スタッフの皆さん。
制作お疲れさまでした!  (・ω・)b GJ!


アルペジオ cadenza 感想2 カデンツァ




「劇場版 蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ- Cadenza」
(2015年公開作品)

原作:Ark Performance(ヤングキングアワーズ)
監督:岸誠二
構成:上江洲誠
SF考証:森田繁
アニメーション制作:サンジゲン
配給:ショウゲート

(キャスト)
千早群像(ちはや ぐんぞう):興津和幸
イオナ:渕上舞
タカオ:沼倉愛美
ハルナ:山村響
キリシマ:内山夕実
コンゴウ:ゆかな
ヒュウガ:藤田咲

織部僧(おりべそう):松本忍
橿原杏平(かしはら きょうへい):宮下栄治
八月一日 静(ほづみ しずか):東山奈央
四月一日 いおり(わたぬき いおり):津田美波
刑部蒔絵(おさかべ まきえ):原紗友里

ヒエイ:M・A・O
ナチ:佐藤聡美
アシガラ:三森すずこ
ハグロ:五十嵐裕
ミョウコウ:福原綾香

ムサシ:釘宮理恵
ヤマト:中原麻衣
千早翔像:中田譲治
上陰龍二郎:置鮎龍太郎


主題歌「Blue Destiny」
歌:Trident [イオナ(cv:渕上舞)、タカオ(cv:沼倉愛美)、ハルナ(cv:山村響)]

挿入歌「Last Refrain」
歌:ナノ




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