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ひそかブログ

アニメでするリアルの話、リアルでするアニメの話。そういうのが好きです。

ラグビーワールドカップ「日本 - サモア」戦感想 - 「26-5」とかマジか?! 明暗をわけた「discipline」(規律)の差

スポーツ

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「日本26-5サモア」
予想外のスコアによる勝利でした。

両チームで一番差があったのは反則、そして反則の元はチームの「discipline」(規律)の差。そんな事を感じた試合でした。



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「日本-サモア戦」の全体的な感想

ラグビーの南アフリカ戦は録画で見ました。今回のサモア戦は生で見てました。
そんなわけで生まれてこのかた。

ラグビーワールドカップで日本代表が勝つ試合を初めて生で見ました。

感激です。
勝ったことにも勿論驚きや嬉しさがありますけど、それ以上に驚いたのが結果的なスコア。


サモア相手に「26-5」とかマジか?!


信じられないようなサモア戦における最終スコアでした。
ある意味、南ア戦の勝利が決して奇跡などではない、という事を裏付けてくれるような勝利で、一番ホッとしてるのは南アフリカの関係者だったりして(笑) ほらな、日本侮れないぐらい強いだろ?って感じに。


本来の実力ならば、日本とサモアでこういうスコア差にはならない気がします。勝つとしても僅差だろうと思っていましたし、勢いに乗ったときのサモアの攻撃力はかなりの破壊力に見えました。じゃあ何が両チームの明暗を分けたのでしょう? 

これはおそらく、TVの解説者・平尾誠二さんが最初におっしゃってそのあと舘ひろしさんが言ったのではないかと思うのですが、両チームの明暗をわけた差は、

「discipline(ディシプリン;規律)」

になるのではないでしょうか。
前半が終わった段階のTVで、舘ひろしさんが「disciplineのゲーム」みたいに発言していたのが印象に残りました。両チームのdisciplineの差が、スコアの差になったのかなと。そしてそのdisciplineという単語を、先に平尾さんがスタジオで使っていてあとから舘さんが引用されたのではないかと思います。


ラグビーというスポーツは。
気持ちが焦れば焦るほど、こんなハズじゃないという思いが強まれば強まるほど、それが反則になって跳ね返ってきてしまうイメージがあります。まあラグビーに限らず、サッカーなどにも当てはまる話なんですけど、ラグビーの場合は、それら反則がスコアに直結してくるスポーツになると思います。ラグビーはチーム全体での我慢や忍耐が必要というのか。その我慢や忍耐がdisciplinなのでしょう。


では両チームのdisciplineの差(=反則による差)を感じた代表的な場面をとりあげてみます。
スコアが8-0に広がるまでの流れです。

disciplineの差を感じた代表的な場面

前半5分。
五郎丸による幻のトライがありました。
結局、相手サモアの反則(オフサイド)でトライにはなりませんでしたけど、すでにサモアには反則が出始まっています。反則で得たPG(ペナルティーゴール)により、日本は3点を先制しました。

前半9分、サモアにオフサイド。
オフサイドとは、プレイしてはいけない位置からプレイに関与した、という反則になります。

日本は反則によって得たPK(ペナルティーキック)により、陣地を挽回。
さらに次のプレイ。
PKをタッチラインに蹴り出し、マイボールラインアウトからのモール時、またサモアにオフサイド。結果的にこの時狙った五郎丸のPG(前半12分)は外れましたけれど、基本的に試合の流れはこういうパターンが多かったと思います。大雑把にいうと、


自陣に押し込まれた状態でサモアに反則
→ PKで陣地を挽回し、マイボールでリスタート

敵陣に押し込んだ状態でサモアに反則
→ PGで3点を狙う or マイボールラインアウトからトライを狙う


そんな流れの繰り返し。
このあたりが先ほど書いた、ラグビーの場合は、反則がスコアに直結してくるスポーツ、の意味になります。



サモアのいらいらがピークにきたのは前半15分過ぎ。
15分、18分、と連続でサモアがシンビン(10分間退場)をくらい2人少なくなりました。

1人目のシンビンはサモアの“ナンバーエイト”(背番号8の選手)
「ノーバインドタックル」という危険な反則を取られた形になります。相手を捕まえず、肩だけで入ったタックルだったと。たしかにスローでみると、単に肩から当たりにいっただけに見えますね。そして肘も入っている? 審判団よく見てるなぁ。

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(画像がキレイじゃなくてごめんなさい)


シンビン2人目は18分、相手の1番(プロップ)
空中でハイボールをキャッチする日本の14番・山田に対し、山田の体がまだ空中にいる間にコンタクトした、という反則でした。これも危険なプレイ。

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サモアの1番は、その前の16分のプレイでも注意されてました。
「モールトラプシング」
(モールという立った状態の密集で、故意にモールを崩したという反則)によって審判から注意を受けた直後だったので、余計シンビンを食らいやすい状態だったのかもしれません。



21分。
敵陣でサモアのオフサイドによりPKを得た日本は、スクラムを選択 ↓
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スクラムを組むのは、8人対7人 ↓
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このあたりでは、このチャンスに絶対トライを取れよ!と力が入っていました。もしもトライを取れなかった場合、試合は嫌な流れになったかもしれません。

スクラムで押し込む日本 ↓
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審判がすでに「アドバンテージ」(サモアに反則があったこと)の意味で日本側に手を上げています。


さらに押す↓
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認定トライ!(ペナルティトライ)
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よっしゃっ!

スクラムを故意に崩した、というサモアの反則によって日本に認定トライ。これで8-0。「認定トライ」とは、反則がなければトライを取れていた、という意味になります。


個人的にはここが一番力が入りました。
相手が2人少ない間に、何とかトライを取って欲しいものだなと。そしてゴールも決まってスコアは10-0に。ちょっと安堵できる点差になりました。1トライ1ゴール(5点+2点)では追いつかれない点差になりましたので。このあとの試合は、ここまでに書いた流れとわりと似たパターンの繰り返しだったと思います。


試合全体で日本は5本のPGを狙い、逆にサモアには一度もPGを狙う機会がありませんでした。
その差を生んだのが両チームの反則の差で、

反則の差というのがdiscipline(規律)の差

ということになるのではないでしょうか。
サモアはそれだけ、日本からの圧力にプレッシャーを感じていたのでしょうし、精神的にはそれほど強くないのかもしれません。


欲を言えばあと2トライ欲しかったが…

日本の所属するプールB、現在の順位表です。

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1次リーグ - ラグビーW杯イングランド大会 : 日刊スポーツ より)


日本は、BP(ボーナスポイント)の差で現在グループ3位です。
BPとは、勝敗に関わらず4トライ以上で1ポイント付与され、負けても7点差以内なら1ポイント付与されるポイントの事です。南アフリカやスコットランドは、4トライ以上上げている試合が多いので、その差がプールBの勝ち点差を生んでいます。

たらればになりますけど。
もしも今回のサモア戦であと2トライを上げ、BP1を獲得していれば、ベスト8(プール上位2チームが進出)にもう少し望みが残っていたかもしれませんが……


正直なところベスト8はちょっと厳しいでしょうね。
残る試合は、

  • 「南アフリカ」対「アメリカ」
  • 「サモア」対「スコットランド」
  • 「アメリカ」対「日本」


となっています。
順当に行くと勝ち点は、南アがアメリカに勝って11→15へ。
スコットランドがサモアに勝って10→14へ。

となりそうです。
一方、日本がアメリカに4トライ以上を上げて勝っても、8→13どまり。
つまり日本は、自力ではベスト8に進めない、という状態です。


最終アメリカ戦を前に、残念ながら日本の予選敗退が決まるかもしれません。そういう意味で、今回のサモア戦で4トライ上げてBP1を獲得していればなあと思わないでもないです。


民族舞踏の「シヴァタウ」と「ハカ」

試合開始前のこと。

サモアの選手による「シヴァタウ」が披露されました。
「シヴァタウ」とは、サモア代表が試合前に行う民族舞踏のことで、民族舞踏は仲間を鼓舞し敵を威嚇するのがルーツとのことです。カッコいいですね。気持ちが昂ります。それと有名なのは、ニュージーランド代表(オールブラックス)による「ハカ」(HAKA)でしょう。

記事のおまけとして、「シヴァタウ」の画像と、「ハカ」の動画を貼ってみます。


サモア代表「シヴァタウ」画像
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オールブラックス「ハカ」動画
https://www.youtube.com/watch?t=51&v=HrN8Eifbi5w


最後に

サモア戦のあとに行われた「南アースコットランド」
この結果により、日本のベスト8は厳しくなったと感じました。

まあそれでもね。
アメリカに勝って3勝1敗でラグビーワールドカップを終えたなら
それはすごいことだと思います。


週刊誌ではW杯開幕前。期待込みの強気予想で、
「日本の3勝1敗」
と書いていたラグビーライターの方がいました。

それを読んだ私はそんなバカな?! と。
今まで1勝しかしてない国が3勝するだと?! そんなことより、とにかくひとつ勝ってくれ! いや、もしかしたら2つ勝てるか? 大会前はそれぐらいの気持ちでしたので、今回はほんと、大躍進だと思います。


ということで。
サモア戦の勝利により、ラグビーライターの事前勝敗予想が現実に近づいたと感じました。


日本代表2勝目おめでとう!




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