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ひそかブログ

アニメでするリアルの話、リアルでするアニメの話。そういうのが好きです。

ラグビーワールドカップ 「南アフリカ - 日本」戦の感想 - 胸を熱くしたふたつのプレイ選択

スポーツ



「われわれが生きているうちに、勝てるとは思わなかった」
(日比野弘氏)

ラグビー日本対南ア 画像
(画像は、https://www.youtube.com/watch?v=OO9O91ELiZE より)

日比野弘さんは、かつてラグビー日本代表監督も務められた方です。
ラグビーW杯で日本代表が勝つことはもとより、勝った相手がラグビーW杯で二度優勝している世界ランク3位の南アフリカでしたのでね。私も正直勝てるとは思っておらず、絶大なインパクトをもたらす試合でした。

もしかしたら試合から受けた衝撃。
日本人よりも外国人のラグビーファンのほうがデカかったかもしれない。


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日本代表の簡単な概要など

「日本対南ア」の試合は、結果を知ってから録画で見ました。
ラグビーワールドカップ2015】(第8回目で場所はイギリス)。
試合の最終スコアは、


南アフリカ代表 32 - 34 日本代表


初めてラグビーW杯で日本代表が勝つ試合を見ました。
これまでラグビーW杯の日本代表の試合を10試合ぐらいは見た気がするのですが、もちろん勝ったことはありませんでしたし、一方的な展開になり試合の途中で見るのをやめちゃった試合も多々ありました。

日本代表が勝利するのは、第2回大会(1991)のジンバブエ戦以来。
これまで日本代表は、すべてのラグビーW杯に参加しており、南ア戦開始前までの通算成績は、
1勝21敗2分でした。


今回の大会は代表に対する期待度が高く、南ア戦も生で見るつもりでした。
しかし諸処の事情でようやく昨夜試合を見れたところです。そしていざ試合を録画で見始まったら、今度は興奮しすぎちゃって…… 
なかなか寝付けませんでした。
録画を見ながら、あまりの興奮にずっと涙が止まらなかったです。


ラグビーの簡単なルールと番狂わせの起こる確立

1. 簡単なラグビールール

私もラグビーに別段詳しいわけではないのですが。
馴染みのない方のために、ラグビールールのポイントを5点ほどあげてみます。


  • チームの人数は15人対15人
  • 試合は40分ハーフ(前・後半40分の計80分)
  • 得点はトライで5点、その後のキック(コンバージョン)が決まって2点
  • 反則で得たPG(ペナルティゴール)を決めて3点
  • ボールを前方に手で投げると反則



ほかにも色々あるのですが、ラグビールールの大きな点としてはこのあたりでしょうか。

ラグビーボールにゴールラインと並行の架空のラインがあり、攻撃時にその線より前方に手を使ってパスは出来ません。また守備をする時は、敵味方が固まりになった状態に、横からだったり戻りながら参加することも反則になります。

2. ラグビーに番狂わせの起こる確立

ラグビーを他のスポーツと比べた場合。
ラグビーは非常に番狂わせの少ないスポーツだと思います。「奇跡の勝利」というのは、実際にはほとんど起こり得ないのではないでしょうか。最後は地力に勝るチームの勝つ確率がとても高いです。

野球やサッカーなどにおいては、勝利の女神が依怙贔屓(えこひいき)したとしか思えないような「格下チームの勝利」がそれなりの確率で起こり、それが野球やサッカーの魅力のひとつになっていますけど、ラグビーではそれはほとんど起こらないと思います。ラグビーの番狂わせの少なさは、他のスポーツでいうと「テニス」に近い確率かもしれない。


たしかにラグビー日本代表が南アフリカ代表に勝ったことは「奇跡の勝利」や「世紀の大番狂わせ」で間違いないですが、しかしその大前提として、

日本代表が確実に力をつけていた

まずはそれが勝利の第1条件だったのでしょう。
ラグビーは、決してまぐれだけでは勝てないスポーツだと思います。


ラグビーワールドカップ「南アフリカ - 日本」戦の動画

ふたつ貼ってみます。
ひとつめは短め(3分40秒ぐらい)のハイライト動画です。


もうひとつは少し長め(28分)のハイライト動画。おもに後半のダイジェストです。


得点経過

ラグビー「南アフリカ - 日本」戦の得点経過を簡単な表にしてみました。

コンバージョンゴール(トライを決めた後、トライした側のチームが蹴るゴールキック)をゴールと略記してます。が南アでが日本の得点、表は時間と得点内容とスコアの経過です。

経過時間  得点内容  スコア(南ア-日本) 
7分(前半)   PG   0-3  
17分   トライ&ゴール   7-3  
30分   トライ&ゴール   7-10  
32分   トライ   12-10  
42分(後半)   PG   12-13  
44分   トライ&ゴール  19-13  
48分   PG   19-16  
53分   PG   19-19  
56分   PG   22-19  
59分   PG   22-22  
62分   トライ&ゴール   29-22  
68分   トライ&ゴール   29-29  
72分   PG   32-29  
83分   トライ  32-34  



日本がリードしている時間帯はかなり短いです。ほとんどは南アリードの時間帯。逆転したのが最後の最後ってのがよかったんでしょうね。


胸を熱くしたふたつのプレイ選択

試合を見た感想として、終盤のふたつのプレイ選択場面をあげてみたいと思います。

2012年から代表の監督(HC;ヘッドコーチ)に就任したエディ・ジョーンズ。
彼は日本代表の弱点として「メンタルの強さ」が不足していると説いたそうです。
「勝ちたいという自覚」が重要だと。
また代表のキャプテン、リーチ・マイケルもインタビューで、「何としても勝つ」という強いメンタリティーをあげていました。

それを強烈に感じた場面が試合の終盤にありました。
32-29と3点リードされた78分台のシーンと、80分台のプレイ選択場面です。

1. 78分台のプレイ選択 - ラインアウト

時計は78:40ぐらいだったと思います。
敵陣深く攻め込んだ日本が相手の反則によりペナルティキックを獲得。
ここでPG(ペナルティゴール)をプレイ選択し、キックが決まれば同点(32-29から32-32)になります。

しかしプレイ選択は、「ラインアウト」(タッチラインへのキック)でした。
その後のマイボールラインアウトから、ドライビングモールで押し込むか、もしくはボールを展開してトライを狙うというプレイ選択です。実際に試合中も、ドライビングモールでひとつトライを決めていましたしね。つまりプレイ選択の意図は、


引き分けで良しとするのではなく、あくまでも勝つ


そういう意味のプレイ選択だと思います。
トライを決めれば5点が入り、スコアは32-29から32-34になって逆転しますので。さらにトライ後のキックが決まれば32-36。その後は1プレイか2プレイしのげれば勝てる。そういう、勝つためのプレイ選択だったと思います。

2. 80分台のプレイ選択 - スクラム

もうひとつ重要なプレイ選択の場面がありました。
このときの時計は80:19ぐらいだったと思います。同様に敵陣深くでペナルティキックを獲得した日本。この場面でもPGを選択しキックを決まれば同点になりますし、実際にエディ・ジョーンズもショット(PG:ペナルティゴール)を指示したようです。

もしもの話ですが……
ここでPGを選択し、キックを五郎丸が決めて試合が引き分けに終わっていた場合。

たしかに「良くやった」とか「大健闘の引き分け!」という賞賛は沸き上がったと思います。しかしその賞賛は一過性のもので、すぐに忘れられてしまったのではないでしょうか。


ここで日本の取った選択は「スクラム」でした。
相手の南アが「シンビン」(反則による一時退場)でスクラムを組むFWが1人減っていた、という状態もあったでしょうし、もう試合時間がほとんどないので、タッチラインへのキックでプレイを切りたくない、という気持ちもあったと思います。

日本が選べたプレイは、キック(PG)、ラインアウト、スクラムの3つ。

ここで日本が「スクラム」を選んだ意図。それは上と同様に、
「勝つ」
ということですね。
1.の78分台も2.の 80分台も、プレイ選択の意図は、


トライを狙いトライを決め、逆転して南アフリカに勝つ。
勝って日本ラグビーの歴史を変える -


そういう強い意志をプレイ選択から感じました。
エディ・ジョーンズが言った「勝ちたいという自覚」や、リーチ・マイケルが言った「何としても勝つ」という強いメンタリティー。それらにかかってくるプレイ選択だったと思います。


このあたり、試合会場の興奮が凄かったです。
序盤から地元白人の方々の興奮度は高かったのですが、それが絶頂へとのぼりつめてきたのは、78分台のプレイ選択「ラインアウト」や、80分台のプレイ選択「スクラム」だったと思います。

(日本は引き分けで良しとせず、あくまで勝とうとしている)

地元の方々は当然ラグビーに眼が肥えていますから、日本は南アに本気で勝とうとしているのだ、と痛感したことでしょう。
そういやスクラムを組むあたりで、TVにはなにやら絶叫し続けている白人女性の姿が映っていました。そりゃあねえ…… 戦っているのが自分の国じゃなくても、こういう試合を見たら興奮の坩堝(るつぼ)と化すだろうなぁ。



日本が逆転トライを決めた瞬間。
時計の針はもう83:55を指していました。ホントに最後のプレイ。
スクラム後のラックから左に1度、右に4度展開し、最後は左隅へ。

最終的に左の外側が二対一の数的有利になり、ヘスケスが逆転トライを決めました。
もしも途中で日本が反則を犯したり、ボールを奪われたりしたら、そこで試合は負けて終わりだったと思います。試合全体を通して、日本はとても我慢強かったですね。


もちろん、試合の絶頂は逆転トライシーンになるんですけど。
その手前、終盤のふたつのプレイ選択場面。
同点を狙わず、あくまで勝ちにこだわり、「ラインアウト」、「スクラム」と選んだ場面に胸が熱くなりました。全盛期の明治大学ラグビー部を思い出させるようなプレイ選択で、お前ら明治かよ!と落涙しながら興奮しました。

南アフリカが終盤、PG狙いが増えてきたのと対照的だった日本のプレイ選択でした。


日本代表の日程

昨夜から今日にかけて、録画した試合を繰り返し繰り返し見ちゃいました。
前半を2回、後半を3回。
そして試合の終盤は昨夜から何度見たことやら(*´σー`)
それぐらいのインパクトが南ア戦にはありました。

早いものでさっそく今夜は日本代表の第2戦です(22:30~)
ちょっと中3日ってキツすぎない? 
相手のスコットランドは、初戦という事で万全の体調だというのに。
まあしょうがないですね。

では、ラグビーW杯2015における日本代表のスケジュールやTV放送予定を簡単に書いてみます。

相手  日付  日本時間  TV生中継 
南アフリカ 9/19(土)   24:45   BS1 
スコットランド 9/23(水) 22:30   日本テレビ系列
サモア 10/3(土) 22:30  日本テレビ系列
アメリカ  10/12(月) 04:00   BS1、日本テレビ系列



最後に

予選は5チームの総当たりで、上位2チームがベスト8へと勝ち進むことが出来ます。次のラグビーワールドカップ(2019年)の開催地は日本ですし、出来れば予選を突破しベスト8へとコマを進めて欲しいですね。

個人的に悲願だったのは、日本代表がW杯で勝つ試合を見ることでした。
そして見事「1勝」をあげてくれました。

おめでとう! ☆""ハ(´∀`*) パチパチ

すると今度はもっともっとと、急速に欲望がふくらんでくるものですね。


↓ おまけ。現地で観戦していた方の動画です。

トライ後の画面の揺れが凄い。
現地の興奮が伝わってきました。


追記。スコットランド戦についてと他のブロガーさんの紹介

9/23に行われた日本代表の第2戦。
スコットランド戦の敗戦は残念でした。
ハッキリ言って悔しかったです。
中三日での試合という体力的な苦しさが一番の敗因だとは思いますが、それ以外になんだか頭脳面、作戦とか戦術面で負けていた気がします。

スコットランドは日本の体力的な苦しさを念頭において後半の、しかも終盤での勝負に最初からピークを合わせていた気がします。逆に日本は、前半飛ばし過ぎたような。それが大差につながった原因のひとつな気がします。

さて。
気持ちを切り替えたいですね。
次(10/3のサモア戦)頑張れ!





ラグビーの記事自体、ブログで初めて書きました。
ですので関連記事は全くありません(*´∀`*)ゞ


追記。第3戦、サモア戦の感想記事を書きました)



かわりに、記事をひとつ紹介させていただきます。
いつも素晴らしいサッカー記事を書かれている「pal-9999」さんです。


・ラグビーはあらゆるスポーツの中で、最もジャイアントキリングが起きにくいスポーツ
・ブックメーカーはラグビーにおいて、本命のオッズが1.00とかザラに設定する


などなど、数字をふんだんに使ったとても面白い記事でした。