読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ひそかブログ

アニメでするリアルの話、リアルでするアニメの話。そういうのが好きです。

集団的自衛権によって海外から見た日本の「非常識」は変わるのか

最近思ったこと

7月16日に「安全保障関連法案」が衆議院を通過し参議院へと送られました。
今回は安保法案(安全保障関連法案)に関する集団的自衛権の話です。
集団的自衛権というのは、議論になること自体がおかしな話なんですよね。「日本の常識は世界の非常識」とはよく言ったもので、この一例を見ても日本の特異性を再認識する集団的自衛権騒動だと思います。


PR



ではまず最初に。
安保法案(安全保障関連法案)によっていったい何がどう変わるのか?
日経新聞で図解されていましたのでこちらに。↓

集団的自衛権で変わること一覧表
(日経新聞2015年7月17日記事より転載)

図を見る限り、ちゃんと自立した国でかつ同盟を結んだ国であるならば、ごく当たり前の改正案だと私は思いますけどね。普通の国が普通にやっていることを日本もやろうとしているんだなと。
まあそもそも、日本はちゃんと自立した国であるかどうか、日本国憲法の前文を読む限りかなり怪しいと言わざるをえないんですが、それは議題が変わってくるので置いときます。


安保法案による現状見直しの意義について、外交評論家岡本行夫氏の見解の転載です。

海外にいる日本人の生命や財産は、外国の軍隊や、丸腰の日本公務員が守っている。「おかしな現状」を放置していいのか。現状を見直すことが今回の安全保障法制の大きな意味だ。
政府が集団的自衛権の根拠とした1972年の政府見解は、現状に適応していないことを一度認めるべきではないか。個別的自衛権を国土防衛という狭い範囲に絞りすぎている。海外で日本人の生命や財産を守ることに対応できていない。時代は変化している。世界の危険度は増している。
(中略)
政府はもっとお茶の間に分かるような平易な言葉で説明すべきだ。野党は法案破棄ありきで審議に臨んでいる。

(日経新聞7月23日号より)


「政府はもっとお茶の間に分かるような平易な言葉で説明すべき」
これは一理ありますね。
私も安保法案の審議が始まったころ、何をどう変えようとしているのかがよく分からず、仕方ないので自分でネットを見たり書籍を読んだりして知識を仕入れました。


続いて今回の法案に対する、アジア太平洋諸国の反応を下にはってみます↓。 
が賛成、が反対。反対なのは中国と韓国だけなんですよね。いやーいつもの構図だなこりゃ。笑っちゃいました。


f:id:hisoka02:20150728071545p:plain


集団的自衛権の行使は、同盟関係を結んだ国同士ならば基本中の基本ですので、本来は議論になることすらおかしいんですよね。国連憲章でも定められているごく当たり前の話。むしろ行使を認めなかったこれまでの方が「おかしな現状」だったりします。


ではそもそもなぜ国は同盟を結ぶのでしょうか。
日米安保条約の締結には当時の社会情勢やもちろんアメリカの意向もありましたが、しかし世界の多くの国がどこかと何らかの同盟関係を結んでいます。理由は、戦争リスクを下げるためです。


↑ 上の記事で紹介されていた本、ラセット・エール大教授とオニール・アラバマ大教授「Triangulating Peace」によれば、

  • 同盟関係をむすぶことで40%ほど戦争のリスクが減少する実証結果
  • 中国は民主主義国ではないので、戦争のリスクが高まる

それらが1886年から1992年までの戦争データについて数量分析した結果として示されていたそうです。

同盟を結ぶことによる合理的な戦争リスク回避。同盟によって当然生じる集団的自衛権。あ、勘違いしている人がいるかもしれませんが、集団的自衛権とはあくまで権利であって義務ではないですからね。同盟がありながらこれまで集団的自衛権行使を認めなかったという海外から見た日本の「非常識」。しかしマスコミや安保法案反対の人々は、意図的にこの事実にふれませんね。


さてさて。
今後、日本は安保法案によって少しは常識的な国になっていくのかどうか。個人的に法案の行方には今後も注目していきたいですし、出来れば関連記事も書いていきたいと思っています。