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ひそかブログ

アニメでするリアルの話、リアルでするアニメの話。そういうのが好きです。

乱歩奇譚 第2話 感想 - 周囲に無関心だったコバヤシと周囲が無関心だったホシノ

アニメ感想・アニメ関連の話

アニメ「乱歩奇譚らんぽきたん Game of Laplace」第2話 「人間椅子(後編)」の感想です。

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乱歩奇譚OP曲 「スピードと摩擦」の歌詞

どこかのウエブページに、OP曲の歌詞が今後のネタバレを含む、みたいに書いてあったので乱歩奇譚オープニングテーマの歌詞をのせてみます。でも歌詞の意味はよく分からないですね。抽象的過ぎて難しいわ……



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「スピードと摩擦」の歌詞(TVサイズ)
歌:amazarasi


(うつし世[現世]はゆめ よるの夢こそまこと)

切れかけた街灯に照らされて
明滅繰り返す人々の影
ゴムの匂いと空気の湿り気
静寂と呼ぶにははなはだ多弁
したがって定まらぬ視点
星を滑って東北に移転
蛾が群がってどうせ無駄だって
夢に焼け落ちてあとは何もねぇ

行き先のない乗車券 此岸(しがん)の終わりの夕景
地球の裏の荒野へ 早く連れてってくれ

夏の庭に犬の骨 死屍累々の日付
それを踏んづけて明日へ
気管支炎の音符で 血を吐くまでは歌え
放射状北の山背 そこに咲いた花でさえ
冒涜は許されて

体内に反射の汽笛 血液は逃避の路線
旅だっては近づいて離れていくのはどうして?
苛立ちはなお叫んで ひび割れた今日の風景
地表に穿つささくれ 二月は無垢な難破船
スピードと摩擦 内臓を焦がして




ひとまず、「気管支炎の音符で 血を吐くまでは歌え」
この部分は、病気の「結核」を連想させるなぁ。それぐらいしか思い浮かびませんでした。

周囲に無関心だったコバヤシと周囲が無関心だったホシノ

アニメの監督・岸誠二さんは、乱歩奇譚のテーマは「人間認識」だと答えていました。
「人間認識」という意味で、「コバヤシ」少年(声:高橋李依)と先生殺害の犯人「ホシノ」(声:矢作紗友里)とは対極的になっており、「二人一組で一対のセット」になっていたんですね。

周囲の人間にまるで興味の無かったコバヤシ。
第1話前半は特にそうでしたよね。コバヤシから見た人間は、みんなモブ(シルエット)描写。

一方犯人のホシノ。彼女はコバヤシとは対極で正反対でした。
ホシノは、ずっと誰からも興味を持たれなかった。
だからホシノは、初めて自分に関心を持ってくれた先生が好きになった。

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アニメスタッフは、当然コバヤシというキャラクターを先に作ったことでしょう。
そしてアニメシリーズ最初の「犯人役」としてどんなキャラクターを持ってこようか、と考えたときに、コバヤシとは対極的なキャラクターを持ってこよう、と考えたんじゃないかな。

コバヤシ&ホシノ。
「二人一組で一対のセット」として描くことで、コバヤシをより立体的に描くことが出来る。そんなふうにアニメスタッフは考えた気がします。


周囲に無関心だったコバヤシと周囲が無関心だったホシノ


乱歩奇譚の第2話は、対照的なコバヤシとホシノのキャラ設定、二人でセットになったような描き方が面白かったです。
また、異常な行為をしたのはホシノなのに、犯人にされそうになったコバヤシの方がそれを「楽しかった」、と答えているのが何とも。
ホシノの方がむしろ普通でコバヤシの方がかえって異常に見えてくる。
言葉は悪いけど、ホシノはコバヤシのいい引き立て役になっていました。コバヤシには、妖しさを持った可愛さがありますよね。ほんとに男の子なのか?


その他のことや最後のまとめ

誰が犯人か、という謎についてはどなたかのブログで何となく答えを得ちゃっていました。第1話で、「先生があんな形にされちゃって」みたいなセリフを言った女子がいるのでそれが犯人だろう、と書かれていたので。

推理面でひとつ気になったことがありました。
先生が携帯でどの機種を使っていたか、ハシバ(声:山下大輝)はいつ知ったんでしょうね。ハシバは教壇の携帯を新担任に発見させてクラスメートの反応を窺っていましたが、彼はいつ殺された先生の機種を知ったのかなと。まぁ元々先生が生徒の前で大っぴらに携帯を使っていた、と考えればオッケーなのでしょうけど。アニメを見ながら一瞬ですが疑問に思いました。


乱歩奇譚はこれで解決篇が終わり、ひとまず区切りを迎えました。
アニメの印象は、解決篇を終えた段階で決まるだろう。そう思っていたのですが、自分の印象としてはまあ今のところ「普通ぐらい」ってとこかなぁ……。どっちかというと私は第1話の方が面白かったです。


あとはまだ、乱歩奇譚はいわば「第1シリーズ」を終えたばかりですしね。
第1シリーズは、作品世界や人物の紹介にどうしても尺を使わなければなりませんから。「人間椅子」シリーズは、製作スタッフにとっても、「事件」としては軽いジャブのようなものなのでしょう。

乱歩奇譚に対する印象が固まってくるのは、次にシリーズになってから。
視聴後にそんなことを感じた乱歩奇譚の第2話でした。