読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ひそかブログ

アニメでするリアルの話、リアルでするアニメの話。そういうのが好きです。

「行動経済学」の4つの用語をアニメにあてはめてみた

お金・得する情報

雑誌「日経トレンディ」(7月号)に、2015年の上半期に大ヒットしたものを「行動経済学」の用語を使って説明する、という企画が載っていました。

「〇〇」がヒットしたのは「行動経済学」の「〇〇効果」で説明が可能、みたいな感じで。


私は雑誌を読みながら、「あ、それってアニメでいうならアレか?」みたいにいくつか連想したものがありました。ということでこの記事では、「行動経済学」の用語を紹介しながら、用語から連想されたアニメの話をしてみたいと思います。かなり無理やりなものもありますけどね。


PR


「選択のパラドックス」

意味

選んでもいい選択肢が増えると、人はむしろ幸福度が下がってしまうという、直感とは相反する心理傾向のこと。


雑誌(「日経トレンディ」)では、スマホゲームにおける「ねこあつめ」ヒットの理由として「選択のパラドックス」をあげていました。

模倣によって乱立し続ける似たようなゲームの数々。
それによって、選択するための心理コストが増大し、結果としてユーザーが定番ゲームや、何もしなくていいゲーム「ねこあつめ」などへの避難につながったのではないか、という趣旨でした。

アニメにおける具体例

「選択のパラドックス」をアニメにあてはめてみると。

新作アニメの数が増え続け、その結果2期目や3期目など定番アニメが増大し、また視聴者にも選ばれやすくなる、という感じでしょうか。数が多すぎて、視聴アニメを選択すること自体が心理コストを増やしてきています。


私がブログを始めた2010年などは、「夏アニメの新作」って17本ぐらいだったような…… それが今では、全部で50本弱ぐらいに。もちろん本編が3分・5分・10分などのショートアニメが増えたのも新作本数を押し上げた一因ですけど、それにしてもずいぶん増えたもんだと思います。選ぶこと自体が大変になってきました。そしてここで連想した夏アニメが。

タイトルは、

「うしおととら」

です。
(連載は1990年~1996年)

うしおととら(1)【期間限定 無料お試し版】 (少年サンデーコミックス)

うしおととら(1)【期間限定 無料お試し版】 (少年サンデーコミックス)


私は未読なんですけど、既読の方にはとても評判のいい作品ですね。

夏アニメ多すぎて選ぶのタイヘンだなぁ……
あっ! 「うしおととら」やるの ?! じゃあ夏はそれを見ようか!

もしかしたらあなたのその心理。
「選択のパラドックス」
かもしれないです。


「ツァイガルニック効果」

意味

目標が達成されない未完了課題についての記憶は、完了課題についての記憶に比べて想起されやすいという、元々は認知心理学における効果のことです。(←これは雑誌ではなく、ツァイガルニック効果 - マーケティングWiki ~マーケティング用語集~ から引用しました)。たとえば「続きはCMで」ってヤツです。

また雑誌では「ツァイガルニック効果」のことを、「完成された課題よりも、未完成の課題の方が記憶に残りやすい」という意味にとらえていました。

アニメにおける具体例

「ツァイガルニック効果」をアニメにあてはめてみると。
たとえば「作画崩壊の回」は人々の記憶に残りやすい、とか? 

未完成の作品(作画崩壊)は記憶に残りやすい。
それは「ツァイガルニック効果」によるもの。

いや、テキトーに書いてますけどね。


思い出したのは「プルンプルン天国」(略して「プル天」)
「プル天」とは、アニメ「SHIROBAKO」(しろばこ)に出てくる架空のアニメのことです。↓ こんな作画崩壊。

f:id:hisoka02:20150707000104j:plainf:id:hisoka02:20150707000110j:plainf:id:hisoka02:20150707000116j:plainf:id:hisoka02:20150707000122j:plain


えっと、「プル天」はあくまで架空のアニメ(劇中劇)ですのでね、変な話。
あ、間違えた。念のためにね。
(※「変な話」も「SHIROBAKO」のネタのひとつです)


「コンコルド効果」

意味

超音速旅客機「コンコルド」の商業的な失敗に由来。あるものへの金銭的投資、時間的な投資を続けることが損失になると分かっていながら、それまでの投資を惜しみ、止められない状態を指す。

アニメにおける具体例

「コンコルド効果」をアニメにあてはめてみると。

このアニメもういいかな、と思いつつ最終回まで見続ける心理、でしょうか。無料で視聴している場合は金銭的投資って発生しないですけど、それでも時間的な投資は発生しています。

「せっかく第10話まで見たんだから、残りあと2話も見よう」

そういう心理を「行動経済学」では「コンコルド効果」と呼ぶ。
かもしれない。


「ゲインロス効果」

意味

最初の印象と違う意外な一面を見ると、そのギャップから印象が大きく変わる心理傾向のこと。

アニメにおける具体例

「ゲインロス効果」は、最近書いた記事(アニメ「Charlotte(シャーロット)」の第1話感想)でも使ったばかりです。


2回続けて使うのはこっぱずかしいものがありますけど、「ゲインロス効果」をアニメにあてはめてみると、ツンデレが一番近い気がします。

そしてシャーロットの記事を書いてた時には気づかなかったのですが、「ゲインロス効果」にピッタリと当てはまるアニメ作品がひとつ頭に浮かびました。さて、私が思い浮かべたのはいったい何のアニメでしょう? 良かったらみなさんも少し考えてみてください。

最初の印象と違う意外な展開。
そのことによってギャップから印象が大きく変わった有名なアニメ作品と言えば……?




すぐ浮かんだ人も多いんでしょうね。

作品のタイトルは、

「魔法少女まどか☆マギカ」

です。


やっぱりな、という声が聞こえてきそう。
未視聴の方のためにあまり詳しいことは書きづらいのですが、もしも「魔法少女まどか☆マギカ」の視聴予定があるならば。

「とにかく第3話まで見てください」

とだけ書いておきます。


おまけ。「フレーミング効果」

意味

同じ事を説明しているのに、判断する角度によって印象が大きく変わる効果のことです。

アニメにおける具体例

日本のアニメでは具体例が浮かばなかったので、アメリカのアニメを雑誌から使わせていただきます。

雑誌では「フレーミング効果」の具体例として、
「日本のおける『ベイマックス』のプロモーション戦略を説明するための用語」として用いていました。


簡単に説明すると、「ベイマックス」とはディズニーの3Dアニメーション映画のことです。「ベイマックス」というキャラクターには「赤」と「白」、ふたつの状態があって、

「赤」のベイマックスは、アクション要素。
「白」のベイマックスは、感動要素。

大ざっぱな説明ですが、ベイマックスではそういう二つの「赤」と「白」が交互に出てきます。そしてこの映画に対し、日米それぞれがどういうプロモーション戦略をとったかというと。


アメリカでは「赤」を前面に。
「アクション要素」を前面に出したプロモーション戦略を展開。

対照的に日本では「白」を前面に。
「感動要素」を前面に出したプロモーション戦略を展開。


そんなプロモーションでした。


↓ 「ベイマックス」日米の宣伝画像を左右に並べてものです。
ベイマックスのプロモーションにおけるフレーミング効果
(左)アメリカ。原題も日本と違い「BIG HERO 6」
(右)は日本。



宣伝(プロモーション)戦略を指揮した人は日本人が映画に感動を、つまり「泣きの要素」を求める傾向にありがちな心理を読んで、日本ではアメリカにおけるプロモーション戦略とは対照的に、「白(感動要素)のベイマックス」を意図的に大々的に使った、というのが真相のようです。つまりプロモーションの仕方によって、

ヒーローものを感動ドラマに見せる

それがベイマックスの戦略であり、「経済行動学」でいうなら「フレーミング効果」 
中身(映画)は一緒だが、「赤」と「白」、対照的なプロモーション戦略によって日米ともにヒットに導いた。雑誌の趣旨は、おおよそこんな内容でした。


最後に

「行動経済学」用語をアニメにあてはめてみる。
「アニメ+難しい現実世界用語」の組み合わせってなんだか面白いです。

私はアニメでしたけど、これらの用語は別にアニメに限った話では無いですよね。他のジャンルでもさまざまなものに置きかえることが可能だと思います。


てことで。
「行動経済学」の用語をアニメにあてはめてみた、
という話でした。