読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ひそかブログ

アニメでするリアルの話、リアルでするアニメの話。そういうのが好きです。

映画 「マッドマックス 怒りのデス・ロード」 感想(ネタバレあり) - 点数は★★★☆☆(星みっつ)。今ひとつ映画に没入できなかった。

映画

f:id:hisoka02:20150626222756j:plain

視聴者レビューは高得点。
映画「マッドマックス 怒りのデス・ロード」(原題:Mad Max: Fury Road)の視聴前、「Yahoo!映画」での評価は4.3点でした。

しかし私はその高評価ほど映画には入り込めなかったです。
その理由として、もう少しリアリティを持たせても良かったかなと感じました。


PR



まだ陽の高い平日の午後。劇場へと足を運びました。
観客は全部で20人ぐらい。私が観たのは2Dの字幕版です。
ここ数日ちょっと体調が悪くて……。映画を観ようかそれとも観ないで帰宅して休養しようか。上映時間近くまで悩み続けました。

そのせいかもしれません。
映画は、良かった点と残念だった点が半々のような印象でした。

では映画の残念だった点、良かった点、まとめ、の順番で書いていきたいと思います。


残念だった点はリアリティ不足感

「ライフライン」の描写がもうちょっと欲しいかなと思いました。
言いかえるならば「生活感」のようなもの。例えば、

  • 飲み物や食べ物を普段どうやって確保しているのか。
  • ガソリンをどうやって調達しているのか。
  • バイクや車を修理するためのパーツはどこで作れるのか。

などなど。


もちろん、「マッドマックスはそんな細かいことはいいんだよ!」という反論はあるでしょうね。

しかし、激しいカーチェイスなどでバイクや車のパーツに重大な故障が起きたとき、「この故障パーツ、マッドマックスの世界じゃ交換できないんだろうなぁ」みたいに、冷めた気分になる箇所がところどころありました。

他にあげるなら、女性ヒロイン・フュリオサ(シャーリーズ・セロン)の母を知る老女たちに遭遇する場面。周囲一帯がかつての「緑の地」で、そこが砂漠化した、というのは分かるんですけど、視界360度が砂漠の中、この近辺で生き続けていくのはさすがに無理じゃない?! と感じてしまいました。


そのあたりが今ひとつ作品世界に没入できなかった理由かなと。
個人的には、もうちょっとでいいからリアリティが欲しかったです。

たとえばどこかの町か村にでも立ち寄って、飲み物・食べ物・ガソリン・修理パーツなどを調達する様子や、それらを入手するまでの苦労話、資源の枯渇に対する危機感あふれるうわさ話などを、さながらゲームのNPC(ノン・プレイヤー・キャラクター)が語るかのようにほんのちょっぴり入れてくれたら、自分の映画に対する没入具合も随分変わっていたんじゃないかなぁ……
なんだか映画の世界が遠く感じられました。 


マッドマックスは「黙示録世界*1
たしかにそれは分かるんですけどね。

なんというか、他の表現をするのならば、友人がプレイしているアクション&カーチェイスゲームを、隣からモニター越しに見ているような。そう、他人のプレイするゲームを見てるようなリアリティ不足感。そんな感じに、ふっと素にかえる気分をところどころで味わったって感じです。



良かった点は作品の持つセンス

砂漠の地平線。
砂けむりをもうもうと上げてイカれたヤツらが追ってくる。

f:id:hisoka02:20150626223128j:plain
(↑ 映画のチラシより)

こういう絵面(えづら)を作りあげる「センス」が良かったです。
恐ろしさやカッコ良さを通り越して、腹の底からニヤリと笑いが浮かんでくるような。そんな「尖ったセンス」が秀でているなと感じました。しかも尖り具合をとことんまで追求したような。


では具体的に。
センスで印象的だったところをみっつほどあげてみます。

1.「火をふくギター」

これに何の意味が?! (笑)
しかしそれ以上に作品世界に似合っていました。いま思い出しても、ギタリスト登場の場面はニヤリとしてしまいます。

2.「長い棒でびよ~んと」

これ何と形容すればいいのやらw
「グラスファイバーで作られた長尺(ちょうじゃく)物干しざお」みたいなヤツの先端を使って敵が襲ってくる場面です。疾駆する車両群でのバトル最中に、びよ~~ん、びよ~~んと。周囲の喧騒とまるで違い、竿(さお)はゆ~っくりと右へ左へ。その周囲とのあまりのリズム違いにニヤリときました。 

3.「口からぶわっ、炎がぼわっ」

エンジンに気合を入れるべく、口に含んだ液体をぶわっと注入して、排気口からぼわっと炎が出る場面のことです。詳細は知らないですけど(「何」を、エンジンの「どこ」からいれて、「どこ」から炎が出るのか、などなど)、とりあえず細かい事を抜きにして面白かったです。ぶわっと入れてぼわっと炎が立ってエンジンに喝! そんな感じのシーンでした。

これらは、今思い出してもニヤリときちゃいます。


最後のまとめ

以上、残念だった点と良かった点、センスで良かった点をみっつほどあげてみました。
「マッドマックス」というのは感性で生み出された作品なんでしょうね。

「マッドマックス」は理屈(ロジック)よりも感性(センス)

監督ジョージ・ミラーの持つ尖ったセンスを、とことんまで追求した作品なんじゃないかと思います。


惜しむべきは、あとひと匙(さじ)の理屈(ロジック)が加えられていてもよかったなと。
理屈とは、作品世界の「ライフライン」や「生活感」など、リアリティを出すためのロジック部分。ほかに「敵役『イモータン・ジョー』にはなぜカリスマ性があるのか」という理屈付けとか。

そういう理屈部分がもう少しあれば、より作品世界に没入できたのではないか。
視聴後に、自分がいまひとつ没入できなかった理由をあれこれ考えた結果、そういう結論に至りました。


ということで「マッドマックス 怒りのデス・ロード」
以上をふまえて個人的な点数は、★★★☆☆(ほしみっつ)、にしたいと思います。


f:id:hisoka02:20150626224237j:plain



▲ カテゴリー「映画感想」トップへ


「映画感想」関連記事

*1:作品を形容する意味でよく使われる「黙示録」のこと。意味は終末的とか絶望的などで、本来の「黙示録」の意味とは少し違います