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ひそかブログ

アニメでするリアルの話、リアルでするアニメの話。そういうのが好きです。

シドニアの騎士(2期) 第10話 感想 - つむぎと長道「だけ」を発進させた意図

シドニアの騎士

「シドニアの騎士 第九惑星戦役」 第10話 「侵入」の感想です。

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紅天蛾(ベニスズメ)再び -
そんな感じで黄色の靄(もや)から現れた難敵の「紅天蛾」
ベニスズメだと確定するまでの引っ張り具合が良かったです。
いい感じの再登場シーンでした。


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近ごろすっかりゴルフに夢中で。
おかげで最近ブログが疎かになり気味な私です。猛暑の季節の前にできるだけ練習&ラウンドを。そんな思いが余計に練習したい気持ちを後押しするのでしょう。


ネットの感想を見て驚いたことがひとつ。
「ベニスズメはすでに倒したもの」と思っていた方が意外に多いんですね。
私は、ベニスズメは結局完全には倒せず、その場を立ち去った、ぐらいの認識でいましたが。てことは、TVシリーズでなく劇場版で新規に描かれたカットだったのかな? 正直よく覚えてないです、申し訳ない。とりあえず、ベニスズメはいつかまた出てくるんだろうな、ぐらいに思っていました。


つむぎと長道「だけ」を発進させた意図

終盤に漂ってきたベニスズメ再登場の気配。
これによって、ようやく今話の意図が見えてきました。
ラストで対峙したのは、長道・つむぎ・ベニスズメの三者。つまりやりたかったのは、

「つむぎ vs. ベニスズメ」

これなんでしょう。星白つながりの両者。
途中の展開にツッコミを感じつつ、まるで三角関係のような長道・つむぎ・ベニスズメの対峙に「つむぎ vs. ベニスズメ」への展開。アツいバトルになりそうだと胸が高鳴りました。


ツッコミを感じたというのは。
「高速自立支援装甲・隼風(ハヤカゼ)」と連結した偵察隊の生き残りを救助に、つむぎと長道だけを向かわせる場面です。おいおい、それは「戦力の逐次投入」(ちくじとうにゅう)ってヤツじゃない? 定石としては、敵ガウナは大量だし、救助を出すなら出し惜しみ(戦力の逐次投入)をせず一気にドーンと! 

また岐神は、つむぎと長道「だけ」の発進に対し、「融合個体(=つむぎ)と継衛改二(つぐもりかいに)の連携テスト」だと。

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なんだか、どうやっても、つむぎと長道「だけ」を発進させたいような……? 


理由が判明したのは、今話の終盤でした。
つむぎが交戦中なのは、紅くて速くて強そうなやつ。


これって…… もしかして !? 


「間違いありません。紅天蛾です!」
「生きていたのか……」

ここでベニスズメかぁ! なるほど~ これがやりたかったのね!
長道・つむぎ・ベニスズメの三者対峙から「つむぎ vs. ベニスズメ」へ。
ようやく今話の意図、つむぎと長道「だけ」を発進させた意図が見えました。


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ベニスズメなんか美人になっとるし 


ヘイグス粒子とカビって元は同じ?

イザナは燃料槽を排擲(はいてき)。
弾体加速装置(だんたいかそくそうち)に群がるガウナを見て、彼女が導き出した推測は、
「ガウナは、カビとヘイグス粒子に引き寄せられる」というものでした。

ガウナは、ヘイグス粒子だけでなく、カビにも引き寄せられるのか…… 
ガウナがヘイグス粒子に引き寄せられる場面は、第7話にありました。
「重力子放射線射出装置」に現出したガウナが、ヘイグス粒子を求めて暴走するように描かれた場面です。


そして今話。
ガウナはカビ(&人工カビ)にも反応するんですね。ってことは…… 
ヘイグス粒子とカビって元は同じなのか?
ヘイグス粒子を「腐らせる」とか「発酵させる」とかすると、カビが出来るのかもしれない。ヘイグス粒子とカビ。その両者に群がるガウナの描写は興味深いもので、少しだけガウナに関する謎が進展しました。その進展を、シドニアへと知らせられないのがもどかしいところですね。


上記以外の印象を箇条書きで

ガウナで思い出したのが「常蛾」(じょうが)。
常蛾とは、アニメ「ログ・ホライズン」に出てくる敵モンスターのことで、常蛾は「MP」に反応してどわっと群がります。ガウナなんかに似てる…… あっ、常蛾か! ほかにもこれと似たパターンはたくさんありますよね。


イザナはどこへ向かうんだろう?
「隼風(はやかぜ)の分離装甲は、大気圏突入用の筏(いかだ)」
燃料を捨てても、大気を滑空できる。
隼風はバサッと大きな翼を展開しましたが、黄色い大気を滑空してイザナは何処へいってしまうのやら…… 黄色い靄による視界の悪さが不安をあおりますね。

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惑星ナインの大気圏内描写が新鮮でした。
ホタルのようだった(つむぎ)と(長道)の飛行跡に対して、大気の色は黄色。成層圏も黄色でした。惑星ナインの大気は、木星に近いような成分なのか? 

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また、大気に浮かぶのは無数の浮島(巨大な岩)
ちょっとファンタジーっぽい世界観でした。
連想したのは、映画「アバター」や「天空の城ラピュタ」、さらに「宇宙戦艦ヤマト2199」の第3話に出てくる「浮遊大陸」などなど。浮島は本能的に楽しい描写ですね。浮島が大気に浮かぶ原理は不明ですけど。


最後のまとめ

人の心理とは不思議なもので。
たしかにセオリー(定石)は、偵察隊への救援部隊や攻撃部隊をドーン!と一気に。 

しかしメンタリー(心理)は、つむぎと長道「だけ」の出撃を歓迎していました。
セオリーは違うと思いつつ、心のどこかではつむぎと長道「だけ」の発進を望んでいる。不思議なもんです。おかげで、つむぎと長道による発進シークエンスがとてもカッコイイ仕上がりに。

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このところ「シドニアの騎士」のバトルは団体戦が続いてました。
「大量のガウナ vs. 96機掌位」みたいな。
しかし今度は個人戦になりそうです。「つむぎ vs. ベニスズメ」
しかも銃撃はガードされて効果無し。つむぎのチョイスは剣による「肉弾戦」

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今話を見ると、そのあたりをやりたかったのでしょう。
今後やりたいのは「個人戦&肉弾戦」 
あとは、そこにどうやってストーリーをつなげればいいのか。「アイデア出し」は原作者かアニメスタッフか不明ですが、個人戦&肉弾戦を描きたいがためにつむぎと長道「だけ」を発進させたのでしょう。あと必要なのはその「理由づけ」。理由づけとして象徴的だったのは、岐神のセリフだったと感じました。


ということで。
シドニアの騎士の第10話。
いろいろと頭を絞ったんだろうな…… 
そんなふうにスタッフの工夫や苦心のあとを感じさせてくれた回でした。



「シドニアの騎士(第2期) 第九惑星戦役」 全12話

(スタッフ)
原作:弐瓶勉
監督:瀬下寛之
シリーズ構成:村井さだゆき
アニメーション制作:ポリゴン・ピクチュアズ
製作:東亜重工動画制作局、MBS

(キャスト)
谷風長道(たにかぜ ながて):逢坂良太
白羽衣(しらうい)つむぎ/紅天蛾(ベニスズメ):洲崎綾
科戸瀬 イザナ(しなとせ イザナ):豊崎愛生
緑川 纈(みどりかわ ゆはた):金元寿子
岐神 海苔夫(くなと のりお):櫻井孝宏
岐神 海蘊(くなと もずく):佐倉綾音
小林艦長:大原さやか
佐々木:本田貴子
丹波新輔:阪脩

オープニング曲
「Angela / 騎士行進曲」

エンディング曲
「カスタマイZ / 鎮魂歌 -レクイエム-」




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