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ひそかブログ

アニメでするリアルの話、リアルでするアニメの話。そういうのが好きです。

【考察】ガウナはなぜ一瞬で消滅したのか? 「SF+ミステリー」だったシドニアの騎士(2期)の第7話

シドニアの騎士

アニメ「シドニアの騎士 第九惑星戦役」(TVシリーズ2期)の第7話に、とても気になるシーンがありました。

超巨大サイズに膨張した敵のガウナ。
それがアニメのわずか5コマ、時間にして約0.2秒の間に一瞬で忽然と消えてしまったのです。しかも周囲は球状にえぐりとられている。

シドニアの騎士 第九惑星戦役の第7話

不思議過ぎてまるでミステリーのよう。謎を残しつつ余韻が残るシーンでした。
この謎について、なるべくアニメ未視聴の方にも分かるように考えてみたいと思います。
ちなみに原作は未読です。


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まずはなるべくアニメ未視聴の方にも分かるように。
ガウナが一瞬で消滅するまでの、状況と画像とセリフをのせてみます。
当然ネタバレは含みますけど、視聴予定の興味を削いでしまうほどではないと思います。

ガウナが一瞬で消滅するまでの、状況・画像・セリフなど

事の発端はシドニアの騎士(2期)の第6話。
「重力子放射線射出装置」(じゅうりょくしほうしゃせんしゃしゅつそうち)という兵器が起動されました。しかしその兵器は、敵であるガウナの力の一部を使って開発されたもの。ちょっとヤバめの兵器です。

そして問題の第7話。
その兵器にガウナが取りついた状態となり、エネルギーとしてシドニアのヘイグス粒子を吸収して膨張を続け、最後は爆発消滅し跡形もなく消えてしまう -
話はおおよそ、そんな流れです。


続いてその場面のセリフと画像です。

「該当区域のヘイグス粒子密度が急上昇しています」
「異常振動を検知」
「先ほどの重力障害と同じレベルです」

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「これって……
いけない! 全機退避して!」

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ヘイグス粒子吸収によって膨張を続けた赤い球状のガウナは、迎撃に出たロボット(衛人もりと)を巻き込み、やがてみずからの重みによる重力に耐えかねたのか、内側に向かって爆発するように一瞬で消滅します。しかも、爆心地周辺のシドニアは球状にえぐり取られています。

ガウナ一瞬で消滅そのf:id:hisoka02:20150605223135j:plain

ガウナ一瞬で消滅その2

ガウナ一瞬で消滅その3

ガウナ一瞬で消滅その4

ガウナ一瞬で消滅その5

ガウナ一瞬で消滅その6


ガウナ消滅までの音を文字にすると、
ボワァボワァボワァ~↗↗ バシュッ!↘
みたいな感じ。消滅はほんの一瞬の出来事でした。

えっ ?! 何が起こった? どうしてガウナはこういう消滅の仕方を !?
そういう思いが頭をかけめぐる、不思議な余韻を残すシーンでした。
不思議過ぎて何度も何度も繰り返して見たほど。
まぁそれだけ面白かったってことですけど。


ガウナ消滅後、宇宙船シドニアにパックリと空いた球状の穴は、ちょっと「ヴァニラ・アイス」のよう。
ヴァニラ・アイスとは、「ジョジョの奇妙な冒険」の第3部に出てくる、敵のスタンド使いのことです。ヴァニラ・アイス通過後の場所は亜空間へと飲み込まれ、球状に抉(えぐ)り取られたような穴が残されます。こんな感じに ↓ 画像は、すぐそばをヴァニラ・アイスが通過したところです。
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ガウナが一瞬で消滅した理由を考えてみる

私は最初、この場面で何が起こったのか考えるのに「重力の異常」をキーワードしました。
これは、超新星爆発が起こって中性子星やブラックホールのできる流れに、惑星が重み(重力収縮)に耐えかねて爆発を起こす現象に近いんじゃないかと。そのあたりのことは、第7話の感想 ↓ でも書きました。


しかしそれほどの、超新星爆発に近いほどの重力異常がはたして発生するものなのか…… ちょっと疑問に思えてきました。
また、爆発のあとに何も残らない説明も出来ませんね。

星でいうならば「中性子星」も「ブラックホール」も残らず、「跡形もなく消える」ってのは、やや考えづらいかなぁと。せめて残滓(ざんし)のようなものぐらいは残るんじゃないでしょうか。
さらに、ヴァニラ・アイス通過後のように、シドニアが球状にえぐられた説明もつきません。
このあたりで、「重力の異常」をキーワードにして考え続けることの限界を感じてきました。



次に思ったのは、もっとシンプルに、直感的に考えてみたらどうだろう、ということ。
ガウナ消滅シーンを直感的に見た感じだと、膨らみ過ぎた気泡(きほう)が破裂したときの現象のように見えます。ほかに似た例をあげるならば、風船が破裂したときのような現象にも近い。

ではもしもですが。
もしもガウナが気泡のようなものだとしたら。
そこにさらに。
ガウナの気泡が形作る外側の膜(泡膜)が、ふれたものをえぐり取る性質を持っているとするならば。
これはガウナが一瞬で消滅する理由を説明することに、直感的には近い気がしました。


自分の考えを簡単な流れにしてみると。

  1. ガウナがヘイグス粒子を吸収し膨張
  2. ガウナの泡膜に触れた部分は次々に消失(消失部分は外からは見えない)
  3. やがて表面張力の限界を超えたガウナが破裂し、一瞬で消滅
  4. ガウナ消滅後は球状にえぐられたシドニアが残される


おおよそこんな感じです。
これならば、ガウナが一瞬で消えたこと、あとに何も残らないこと、シドニアが球状にえぐられたこと、などにどうにか理由がつきそうな気がします。まあ泡の成分はどこ行った?という疑問は残りますが。それでも「重力異常」をキーワードにするよりはマシかなと。

そして「重力異常」ですが。
これはヘイグス粒子がもたらすものじゃないかと思っています。
ヘイグス粒子の持つパワー = 重力パワー
何となくですが、最近はそう思うようになってきました。


もしやガウナ=〇〇なのか?

さっきは仮定のために、とりあえず「気泡」として泡を設定しました。
しかし文章を書いているうちに、だんだん「ガウナ=本当に泡では?」と思い始めました。そう、ひょうたんからこまのように。ガウナは他にもいろいろな性質を持っているんでしょうけど、そのひとつに「泡の性質」を持っている存在…… なのかもしれない。


もしや本当にガウナ=「泡」(あわ)なのか?


そうそう。
文章を書きながら思い出したことがひとつ。
ガウナの最後って「泡状分解」(ほうじょうぶんかい)っていうんですよね。「カビザシ」という物質を用いた武器にとどめを刺されたガウナは、最後にたくさんの小さな泡のようになって爆発分解していきます。こんなふうに ↓ 

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ガウナの最後、「泡状分解」の図です。


ふうむ…… 「泡の性質」を持ったガウナかぁ。 
これは今まで考えたこと無かったです。というか、ヒントはたくさん出てるのにそれに気付かなかった、っていう方が正しいかな。「ガウナ=泡」の可能性は、結構高いかもしれない。


とまあ私が考えつくのはこのへんが限界。
なんせ基礎的な知識が足りなすぎで…… 
泡に関する部分などは、「流体力学」とかそんな話になってきそうですし。

ただですね……
無知ながら無知なりに考えるのは楽しい作業ですね。
その楽しい作業を提供してくれた「シドニアの騎士」には感謝したいところです。


最後に。SF作品とは?

で。
この「答え」みたいなものは作品の中で提供されるのでしょうか。
ガウナが一瞬で消滅した謎に対してあれやこれや、「科学的な理由付けをしようとアプローチするシーン」が。

原作のマンガではもうすでに描かれているのかもしれませんが、アニメの方では7話の次の回、第8話ではこの「アプローチするシーン」は、一切やりませんでした。


しかし私はこのアプローチをぜひ見てみたい。
はたして「シドニアの騎士」がこの謎にどんなアプローチをみせてくれるのか。
ミステリーの謎に迫る刑事のようなアプローチを。
それでこそSF作品なんだと思います。
「シドニアの騎士」って、ガチのSF作品だと思っていますので。


SFとは「科学的な理由付けをしようとアプローチすること」
そしてそのアプローチをしようとする「姿勢」そのもの。それがSF。
すべての作品にあてはまるとは限りませんが、私はそう思っています。

そういう意味で。
私はこの謎に対する「シドニアの騎士」の科学的アプローチが見てみたい。
もしかしたらそのアプローチは、ガウナの本質へと迫る話につながるのかもしれない。
科学的アプローチが放映されるその日を楽しみに待ちたいと思います。


ということで。
ガウナはなぜ一瞬で消滅したのか?
「SF+ミステリー」のような面白さだったので、無知なりにちょっと考えてみた、という話でした。




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