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ひそかブログ

アニメでするリアルの話、リアルでするアニメの話。そういうのが好きです。

「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。続」は「主人公が考える」ところが面白い

アニメ感想・アニメ関連の話

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「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。続」の第9話まで見た感想です。

最近、アニメ「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。続」(以下「俺ガイル」と略)が面白いです。
自分は原作未読で、「俺ガイル」2期も放送開始前は視聴予定に無かった程度の関心レベルだったのですが、とりあえず録画予約して何となく見ているうち、段々と面白く感じるようになってきました。そして昨夜、最新話(第9話)まで視聴が追い付いたところです。


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では、「俺ガイル」のどこが面白いのでしょう?
私の場合、面白いのは「主人公が考える」ところになります。

主人公の比企谷 八幡(ひきがや はちまん)は、よくひとりで考えていますよね。
周囲の人間について、自分について、現状の問題点についてなどなど。比企谷はひとりで頻繁に考えている。そんな「モノローグ」(独白)形式で作中に挿入される、比企谷の考えるシーンが「俺ガイル」で面白いところの一つです。


ひとつ具体例を。
「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。続」の第8話です。
この回はとくに、「主人公が考える」要素の凝縮された回でした。夜のドライブ。停車場所で平塚 静(ひらつか しずか)先生が比企谷に語ったセリフです。

「考えてもがき苦しめ。あがいて悩め。そうでなくては本物ではない」

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続いて先生のアドバイスを受け、比企谷が徹夜で考えていたモノローグの一部です。

  • 直近での大きな障害は、クリスマス合同イベント
  • そこに一色いろはと鶴見留美の問題がからんでくる
  • 誰かに助けを求める? なぜすぐ人に助けを求める?
  • 人と人のつながりは麻薬。知らず知らずに依存している
  • 生徒会会長選では、小町(妹)のためと建て前をつけて自分は動き、そして間違った
  • じゃあ雪ノ下雪乃(ゆきのした ゆきの)と由比ヶ浜結衣(ゆいがはま ゆい)を会長にしたくなかった理由はナンだ?


まあ、もちろん比企谷が考えて出して「答え」は大事でしょう。彼が答えとしてどんな「結論」を導き出したのか。
しかし私は、比企谷が何かを「考えること」自体が面白いです。こちらは「結論」に対して「過程」の部分。

たとえば、彼(彼女)はどうしてああいう言動を取ったのか。その理由とは。
それに対して、自分はどういう言動をとればいいのか。問題に対する解決手段として、何が考えられるのか。

そんな感じで、比企谷があれやこれやと、考えていること自体が「俺ガイル」の面白い点です。すなわち、考えるという「過程」そのもの。



このノリは「哲学」に近いかもしれないですね。
かつてパスカルは、「人間は考える葦(あし)である」と言いました。

「人間は一本の葦であり、自然のうちでもっとも弱いものにすぎない。しかし、それは考える葦である」から。人間とは孤独で弱い生き物だが、考えることができることは偉大であり、尊厳があるとした。(「考える葦 - 故事ことわざ辞典」より)

パスカルの言葉は例え話にも近いですけど、要は、人間は倒れながらも考えながら少しずつ立ち上がり、そしておのれを知ることが出来る、というような意味だと思います。


また、近代哲学の父とされるデカルトは、「方法的懐疑」を提唱しました。
ほんの少しでも、疑うことのできるものは疑う。
いろいろ疑っているあいだも、「疑い続けている私」。これは確実に存在する。
有名な「我思う。ゆえに我あり」ってヤツです。

自分は哲学とかそんな詳しいわけじゃないですが、哲学とは「考えること」そのものだと思っています。


ここまでを繰り返してみると。
最近「俺ガイル」ってなんだか面白い。
じゃあどこが面白いのか。それは比企谷があれやこれや考えるところ?
あれやこれや考えること…… か。
じゃあ具体的にはどのように面白い?
結局「考えること」そのものが、考えるという「過程」が面白いのではないか。

ん…… これってなんか「哲学」っぽいかも。
哲学ふうに言うのならば、
「それは何か」「それは何故か」と、問い続ける姿勢そのものが面白いのではないか。

ということは……
「俺ガイル」って「比企谷の問い続ける姿勢そのもの」が面白いってことか…… 
そして自分はそこに共感を覚えている。
それが「俺ガイル」が面白いと感じる理由。
そんなふうに思いました。



高度にインターネットの発達した現代では、答えを得るのは簡単です。
大抵のことは、PCやスマホでググれば答えを得ることが出来てしまいますので。

しかし、いつも安直にネットで答えを得ようとし続けると、「考えること」自体は退化してしまう気がします。かくいう私もしょっちゅう検索しているほどで、今の自分は安直に答えを得ようとし、「考えること」が退化しているのかもしれない。

たまには「俺ガイル」の比企谷のように。
あれやこれやと自分で考え、もがき苦しみ、あがいて悩んでみるのもイイ。
答えや結論も大事だけど、そこにいたる過程も大事。
「それは何か」「それは何故か」と、問い続ける姿勢そのものもが大事。

自分にそんなことを考えさせてくれるアニメですね、「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。続」は。

ということで。
「俺ガイル」は「主人公が考える」ところが面白いアニメだな、という話でした。


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先生デレてるしw