読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ひそかブログ

アニメでするリアルの話、リアルでするアニメの話。そういうのが好きです。

「アルドノア・ゼロ」の科学的なネタが楽しかった

アニメ感想・アニメ関連の話

f:id:hisoka02:20150330073121j:plain

アルドノア・ゼロの最終回を見ました。
全体感想として、一点だけふれたいと思います。アルドノアの科学的なネタが楽しかったな、という話。
思い出したのは、「MASA Planetary Log」さんの言葉。(「大マゼラン雲までの距離〜宇宙戦艦ヤマトが旅する世界 MASA Planetary Log/ウェブリブログ」より)

「SFアニメは、科学啓蒙 アニメであってほしいと思う」


そんな科学啓蒙としての一面も魅せてくれたアルドノア・ゼロでした。




「アルドノア・ゼロ」最後の3話は、ややパワーダウンした感があるものの、作品中に魅せてくれた「科学的なネタ」に対する個人的な評価は揺るぎないものです。科学ネタって面白いものですね。


最終話後にひとつ感じたのは、宇宙よりも、地球でのカタフラクト戦の方が面白かったかな、ということ。

これってなんでだろう? 

考えてみると結局、宇宙空間よりも地球の方が、「科学的なネタ」は豊富にあるってことじゃないかな。
大気、水、重力、地球の丸みetc…… 
利用出来る科学的なネタがたくさん。


もちろん、宇宙戦艦ヤマト2199のように、作品舞台がはるかマゼラン星雲までの広がりをみせれば、使える科学的なネタはグンと増えるんでしょうけど。地球の大気圏外から月の衛星軌道上までの宇宙空間では、それほど使える科学的なネタは多くないのかな? と思います。
では具体的な科学ネタについて。カタフラクト戦を4つほどあげてみます。


敵カタフラクトの特徴と、勝敗のカギを握った地球に存在する「あるもの」について

(各カタフラクトの特徴については、 「アルドノア・ゼロ - Wikipedia」 を参照しました)


1.ニロケラス戦 = 水
ニロケラスは、機体表面に特殊なフィールド「次元バリア」を展開し、光線を含めたすべての物理現象を吸収・消滅させる機体です。
しかし、機体全てを「次元バリア」で覆うことは出来ないハズ。外界を見るため、どこかに穴がある。
穴の発見に役立ったのが「水」でした。それも機体のほぼ全てを覆い尽くす水が必要。

f:id:hisoka02:20150330000036j:plain
f:id:hisoka02:20150329235501j:plain
f:id:hisoka02:20150330000157j:plain

アニメでは海でしたけど、別に湖でも水深のある川でも構わなかったでしょうね。「水の利用」が面白かった対ニロケラス戦でした。


2.アルギュレ戦 = これも水
アルギュレは、遠隔火器を使わずビームサーベルの発振器を装備した機体でした。たしかプラズマ(plasma)を利用した機体。
アルギュレ打倒に役立ったのが、これも水。アルギュレを水中へと引きずり込み、圧倒的なプラズマパワーによる水蒸気爆発を誘導してケリをつけました。

f:id:hisoka02:20150329235522j:plain
f:id:hisoka02:20150329235532j:plain
f:id:hisoka02:20150329235540j:plain

これもロケーションは海でしたけど、上と同様、湖でも水深のある川でも構わなかったのでしょう。



3.エリシウム戦 = 大気
エリシウムは、半径一キロ以内の全ての物体の分子運動を止めることで熱量を奪い凍結させるという、「エントロピーリデューサー」を操る機体。
伊奈帆(いなほ)は、グレネードを一定間隔で20連発し、グレネードの爆炎によって自分の機体を間断なく熱しつつ、ゼロ距離まで前進しました。

f:id:hisoka02:20150329235607j:plain
f:id:hisoka02:20150329235615j:plain
f:id:hisoka02:20150329235623j:plain


ところでこの戦術。
宇宙で同様の戦術を取ることは可能なのか? 

…… ごめんなさい。
私の知識では厳密にはわからない。ただ、地球上とまったく同じ効果は得られないのでは?
まず、宇宙では熱の逃げるスピードが違うんじゃないか、というのと地球と宇宙では元々の温度が全然違う、というのがその理由です。推測の域を出ませんけどね。



4.ソリス戦 = 重力 & 地球の丸み
ソリスは、サテライト・ベルトまで届くほどの長射程・高威力に加え、あまりの速さに回避も実質不可能な光学兵器(レーザー)を武器とした機体です。
ソリス打倒のカギを握ったのは、地球の重力 & 丸みでした。
光学兵器の直進性を逆手に取り、水平線に隠れた位置から、艦砲射撃の長距離砲撃によってソリスを打倒。

f:id:hisoka02:20150329235656j:plain
f:id:hisoka02:20150329235704j:plain
f:id:hisoka02:20150329235711j:plain


面白いことを思いつくもんですね。
また、高所から敵の位置を測定しての長距離砲撃、という展開に、日露戦争における二百三高地からの旅順艦隊攻撃」の場面を連想してすごく興奮しました。旅順だ! 心の中で思わずシャウト。そのあたりのくだりは、↓ 別記事に書いたです。


ということで、具体的な科学ネタ4つでした。


科学ネタをやるのに宇宙は不利?

勝敗のカギを握った地球に存在する「あるもの」をまとめると、

1&2 = 水
3 = 大気
4 =重力 & 地球の丸み

ってなりました。
また、大気があれば、風も吹くし雨や霧など天候の変化も起こる。私があげた以外に、使える科学ネタは数限りなく存在するんでしょうね。


逆に、地球の大気圏外から月の衛星軌道上までの範囲では、それほど使える科学ネタって多くないような? 大気圏突入とか、宇宙空間に破片群を散りばめとくとか。今はそれぐらいしか思いつかないです。

結局のところ、宇宙空間よりも地球の方が、「科学的なネタ」は豊富にあるので、

- 科学ネタやるのに宇宙は不利なんじゃ? -

ということを思いました。
それがカタフラクト戦において、宇宙よりも地球の方が面白かったかな、と感じた理由なんでしょうね。


まあそれでもしかし。
そもそもこんなことをつらつら考えたのは、アルドノア・ゼロの科学ネタがとても面白かったおかげです。ロボットアニメにおける可能性の広がりを感じました。久々にロボットアニメに熱くなったなぁ……


ということで。
アニメにたずさわったスタッフのみなさん。
分割2クールの間お疲れさまでした~ 

f:id:hisoka02:20150330073135j:plain


アルドノア・ゼロ 関連記事