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ひそかブログ

アニメでするリアルの話、リアルでするアニメの話。そういうのが好きです。

ログ・ホライズン 第2シリーズ総括 - ストロングポイント(感情のピーク)はウィリアム

ログ・ホライズン

最終回放送の感想を書く前に、「ログ・ホライズン 第2シリーズ」の総括をしてみます。
最終話が放送されると忙しくなるので、その前に。内容は3点です。

1.第2シリーズの第1印象 - 「顔が違う!」
2.第2シリーズ、ストーリー全体の印象
3.第2シリーズのストロングポイント(感情のピーク)はウィリアム

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※今朝、出かける前に(その1)として2点あげた記事をアップしましたが、帰宅後追記して、記事タイトルの(その1)を消しました。



1.第2シリーズの第1印象 - 「顔が違う!」

初めて第2シリーズを見たとき、キャラクターの顔が第1シリーズと違っていることに驚きました。あれ? 顔が違う……。変更されたキャラデザ(キャラクターデザイン)に馴れるまで、少し時間がかかりました。アニメ制作会社が変わったからか?

どうやら第2シリーズをつくるにあたり、意図的にキャラデザを変更したらしいです。これは石平監督の意向によるものだったかな。キャラデザ変更の理由のひとつは、私が思うに「ウィリアム=マサチューセッツ」の顔を変えたかったからじゃないかと。アニメのウィリアムは、第2シリーズになってかなりイケメン度が上がりましたもんね。

↓ ウィリアム。1期と2期の画像比較
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左が1期で右が2期のウィリアムです。

もしかしたら、ログ・ホライズンのイラストを担当している「ハラカズヒロ」先生の絵が途中で変わったのでは? そう考えて小説ログ・ホライズンの2巻をめくってみました。結果は、変わっていなかったです。

↓ 「ログ・ホライズン2」 巻末の挿絵より
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ウィリアムは、最初から第2シリーズの顔でした(笑)
ついでに ↓ 円卓会議全員の画像も(元画像は上と同じ)
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こうして久しぶりにログ・ホライズン序盤のイラストを眺めてみると。
第2シリーズは、より原作の絵(「ハラカズヒロ」先生の絵)にキャラデザを近づけた、と言えそうです。アニメの第1・第2シリーズを比較すれば、可愛げのあった第1シリーズ、よりリアルな顔立ちになった第2シリーズ、そんなイメージを持っています。


まあどちらが好みかというと……
どっちかっつーと1期かな。それほど差はないですけど。みなさんはどうなんでしょう?



2.第2シリーズ、ストーリー全体の印象。物語が折り返しを過ぎ、「テーマ」がハッキリ見えてきた

ストーリー全体の印象としてふたつほどあげてみます。

2-1.物語全体の折り返し地点を通過した
最近「帰り」の話が増えてきましたよね。

原作者の橙乃ままれさんは、かつてのインタビューで「ログ・ホライズンは全部で15巻くらいの構想予定」みたいに答えていたようです。ブログにもらったコメントで知りました。

だとすると、10巻まで消化する第2シリーズは中盤に該当するのでしょう。
全体を序盤・中盤・終盤を分ければ、第2シリーズは中盤にあたるんじゃないかと。いいかえれば3部構成の2部が終了。「帰り」の話が増えた、というのはやはり物語が中盤を越えて、終盤に向かい始めたことを感じさせますね。


2-2.ハッキリと見えてきた物語の「テーマ」
個人的に、ログ・ホライズン」は「生まれ変わり」の話だと思っています。
というか、今年になってからそう思うようになったばかりですが。

自分の殻に閉じこもった「内なる世界」から、みずからの殻を破り外側の「広がる世界」へ -
そういうのが「ログ・ホライズン」のテーマじゃないでしょうか。

ひとことで言うならば「再誕生」
第2シリーズ20話のサブタイトルは「バースデイ・ソング」になっていましたけど、これは「生まれ変わり」を表現したサブタイトルだと思います。今いる世界で生まれ変わって再誕生する。人は、意識すれば生まれ変わることが可能。ログ・ホライズンは、そういうテーマを押しつけがましくなく、やんわりと表現した物語だと思っています。


それが表現されてた具体例のひとつが第22話。
セララとの会話の中で挿入された、にゃん太のモノローグです。にゃん太のセリフに照れて、手足をばたつかせるセララに対してにゃん太は、

- そうでしたにゃ。すべての子供は招かれて、この世界に産み落とされるわけではない。
しかし、すべての子供は若者となり、おのれの意思でもう一度誕生するのですにゃ。自分で、自分の人生を選んで -

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と内心で思っていました。

また、トウヤあたりは、物語のテーマを最も具現化した人物の一人でしょう。
現実世界で事故により居場所を失くした。この世界では居場所を見つけられた。しかしそれは人のおかげ。だから現実世界に戻ったら今度こそは。今度こそ自分の力で居場所をつくる。トウヤはいま、そう固く決意しているところだと思います。


物語のテーマが、ハッキリと見えてきたログ・ホライズン第2シリーズ。
それってやっぱり、物語が折り返し地点を通過し、終盤へと向かい始めた事を強く感じさせますね。
それが第2シリーズストーリー全体の印象になります。

なんか帰りの話とか、さみしくて泣けてくるなぁ……



3. 第2シリーズのストロングポイント(感情のピーク)はウィリアム

ストロングポイント本来の意味は「強み」ですが、ここでは音楽で使われるストロングポイント(Strong point;感情が絶頂に達するある一点、感情のピーク)という意味で使っています。

第2シリーズのストロングポイントは、何といってもウィリアム。これは譲れない!(笑)
話数でいうと第10話。サブタイトルは「ギルドマスター」

以前、小説「ログ・ホライズン7 供贄(くにえ)の黄金」の感想 ↓ を書きました。



小説7巻のストロングポイントはウィリアムでした。
さて…… アニメの方はどうだろう? ウィリアム演説の尺に、5分ぐらい使うかな? それとも大胆にAパート(ないしはBパート)丸々使っちゃったりするのかな? なんてことを思っていたのですが、スタッフさんごめんなさい。

1話(ほぼ)まるごとウィリアムでした!

これは恐れ入った。
アニメを見て泣いたですねー リピート&リピートしちゃいました。


本当はウィリアムのセリフを「アニメ」から引用したいところですが。
ちょっと手間を惜しんで自分が「ログ・ホライズン7」の感想で書いたところからもってきちゃいます。第10話「ギルドマスター」で使われていたセリフは、かなり原作に忠実でしたし。
(以下、原作から一部省略しての引用(P.239~252)。あと、ちょっと長いです)



- 「これが終わりかよ」
つぶやくような声が聞こえた。


- そうかもしれない。そうなんだろうな。そのとおりだと思うよ。
でもそれがどうした。くそくらえだ。

負ちまったぜ。もうおしまいかもな。
連中の言うように俺たちがバカで,ひきこもりのゲームジャンキーで,廃人だぜ。
でもそれがどうした。わかっててやってるんだ。

大したことないさ。
だってこんなのサーバーに記録された勝敗が一個増えるか増えないかだけのことじゃないか。


サーバーに記録されたビットの情報になんの意味があるかって?
あるんだよ,意味が。俺があるって決めたんだ。
神様の決めた正しい価値ってもんがあって,それが万人に通じるはずだとか,そういう与太を信じてる連中にはわからねえよ。お前たちが信じてる価値はくだらなくてだから間違ってるとか,そういうことを言う奴には一生わからねえよ。
俺が,俺たちが,それはすごいって思ったらそれはすごいんだよ。それが選ぶってことじゃねーか。

俺たちはエルダ-テイルで過した。長い長い間を過した。
そこには強敵が現れて,俺たちは剣だの弓だの担いで突撃するんだ。わーって叫んでガキみたいに突っ込むのさ。そんでもって勝ったり負けたりするんだよ。ああそうだよ,全部サーバー上でビットがぱかぱか1になったりゼロになったりしてるだけだよ。
それがどうした。
俺たちはそのために血道を上げてんだ。くだらねえって言いたければ言えよ。
俺らがすげえって思って俺らが時間をぶっこむって決めたら,それは本物なんだよ! ―



―― … だって,俺たちは,それだったろう? そういうのだったろう?
いろいろ持ってる奴のことなんか,知ったこっちゃねえよ。
小器用に愛想よく暮らしていける奴はなんでも持ってるんだから,そういうのでやってきゃいいじゃねえか……。
お前らそういうの,持ってるのか?
なんでもいいよ。どこでもいって誰とでも仲良くなれるようなさ。
賢さでもいいし,格好よさでもいいし,明るい性格でもいいし,おもしれえギャグでもいいよ。
リアルがキラキラしてる奴の,キラキラってのをさ。持ってるのかよ。
…… 俺はねーよ。一個も持ってねえよ。

俺はさ。今までずっと言わなかったし,言えなかったけど,お前らが友だちだよ。
だって俺,ゲームがなきゃ,友だち作れねえもん。カッコわりいなあ俺。だっせえ。
でもゲームがあったからやってこれたんだよ。ゲームがあったからお前らの考えがわかるんだよ。

だから今だってわかるよ。
…… もう終わってる感じだろ。ゲームオーバーだ。ダメだったんだ。正真正銘の終わりって気分だよな。
そうかもしれねえよ。そうかもしれねえけど ――



―― 俺はこの世界に来た時,ぶっちゃけ嬉しかったよ。お前らだって,少しくらいはそうだったろ。
だってこの世界はエルダー・テイルなんだぜ。俺らがアホみたいに入れ込んだあの世界だ。
俺らが誰より得意なレイドの世界だ。これはいけるんじゃねえかって思ったよ。

でもそんなことよりなにより,俺,お前らと一緒で嬉しかったよ。お前らゲームのまんまだもんな。俺もなんだけどよ。そんなのはどうでもいいか。一緒にレイドできりゃいい。この世界には,俺たちをバカにする奴は誰もいないしな。

でも,だから,負けても逃げちゃダメなんなんだよ。俺らはさあ!
勝てねえかもしれねえ。まあ勝てねえだろ。
でも,ダメなんだ。だいたいそれで帰ってどうするんだよ。俺らからコレ取って,何が残んだよ。

他の連中がドン引きするくらいエルダー・テイルやってきたんだぞ。

俺のこの二年はまるごとエルダー・テイルだぜ。
飯食うのも寝るのも風呂入るのも全部そのためにやってたんだ。勉強するのだってエルダー・テイルのためだった。ド廃人だって言いたきゃ言え。俺はドン引きゲーマーだ。レアアイテム一個で一晩中大喜びできるほどの社会不適合者だ。クソ本気でやってきたんだよ。でも,だから,たかがレイドボスがニ体や三体増えたくらいで,逃げ出せねえ。
だいたい逃げてどこへ行くんだよ! 
逃げた先でゲームを馬鹿にしてムダな時間使っちゃいましたねえって半笑いかよ。
死ねよ。そんなクソは ――


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(↑ 「ログ・ホライズン7 」 P.249の挿絵より)



―― 俺は……逃げたことあるよ。やっとわかった。
アキバの街で,最初の円卓会議だった。あの時俺は始まったばかりのこの世界で,レイドがやりたくて仕方なかった。
だから円卓会議に参加しなかった。それは本当だよ。
でも,それとは別に「こいつくだらねえことやってるな」って思ったよ。「時間の無駄じゃねえか,勝ち目がないのによくやるぜ」って思ったよ。
今はわかってる。俺は逃げたんだ。ダメそうだったんでスルーしたんだ。

でも,シロエは勝った。
意味ねえ,できねえ,勝てっこねえって俺が思ったレイドに勝ってアキバを作ったよ。すげえ指揮官〈レイダー〉だって思ったよ。
そのシロエが頭下げてきたから,嬉しくて二つ返事で引き受けたんだ。勝ち目がないくらい当たり前だ。「腹黒眼鏡」が持ち込んできたんだから。あいつが面倒くさいクソドSなんて顔見りゃわかんだろ! でも……楽しいと思ったんだよ。勝てたらいいなってな。

理由はな……


俺らがクソゲーマー〈レイダー〉だからだっ! ――




ウィリアムさん、あんたサイコーだぁ…… 

また、1話丸ごと使ってこの場面をやってくれたアニメスタッフに、心から感謝したい。アニメの方では、もう1人のウィリアムを登場させ、ウィリアムの自問自答スタイルを取っていたのが面白かったです。

まぁなんというか……
小説7巻のストロングポイントがウィリアム。
そしてアニメ「ログ・ホライズン2期」のストロングポイントもまたウィリアム。第10話「ギルドマスター」において、1話まるごとウィリアムという形にした、

シリーズ構成に拍手を送りたい! ☆""ハ(´∀`*) パチパチ 

よくぞやってくれました。



そういえばウィリアムのセリフ、アニメ風に言うならば、
「理由は! 俺らが! クソゲーマーだからだっ !!」
このセリフは、スマホゲームの企画【ウィリアム台詞募集】での一番人気でしたね。


ちょっと余談になりますが。
「1話まるごと使った演説回」というと、私はとある科学の超電磁砲S(第2期)を思い出します。話数は第14話の「約束」。夜の橋の上、上条当麻(かみじょう とうま)が、御坂美琴(みさか みこと)に向かって演説する回です。


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「お前のやり方じゃお前が救われない。だからどかない」
そんな印象的なセリフが次から次へと飛び出す回でした。レールガンのこの回もまた素晴らしい。


第2シリーズ10話「ギルドマスター」(&「とある科学の超電磁砲S」第14話)を形容するために、今は更新されていない「SERA@らくblog」さん (http://seraraku2.blog59.fc2.com/blog) の言葉をお借りします。

神回って言葉は安易に使いたくないけど(笑)
今回だけは神回と呼ばずにいれませんね。
最高に素晴らしかったです!


ほんと、レールガンも含めて、神回と呼ばずにはいられない回。
素晴らしかったです。

以上、長くなりましたけど、第2シリーズのストロングポイントはウィリアムだった、という話でした。
ウィリアム役の中村悠一さん、お疲れさま~
そういや、声優さんの出演料って、たくさん喋ってもたった一言だけでも、ギャラは同じらしいですね。そう思うと、余計にお疲れさま!と思ってしまいます。




ということで。
ログ・ホライズン 第2シリーズ」最終話放送前の総括記事でした。


もう一点、「アニメオリジナルギャグ」についても書きたかったのですが、それはまた別の機会に。もしかしたら、最終回の感想に入れるかもしれないです。

ついに最終回を迎える「ログ・ホライズン 第2シリーズ」
放映がいよいよ迫ってきましたね!



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