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ひそかブログ

アニメでするリアルの話、リアルでするアニメの話。そういうのが好きです。

映画 「イミテーション・ゲーム」 感想(ネタバレあり) - 素晴らしい !! 偉業の影にある「非情」のストーリー

映画



迷わず満点の★★★★★(星5つ)をつけたい!
うたれました。腹の底まで響く奥深いテーマを感じさせるストーリー。何度泣いたことか……

「イミテーション・ゲーム / エニグマと天才数学者の秘密」(The Imitation Game)は 「非情」を強く感じさせる映画でした。
主人公アラン・チューリングが、とある場面で下す「非情」な決断。
そして、彼がのちにたどった人生もまた「非情」 
「非情」の二段構えに深い感動を覚える構成でした。

The Imitation Game


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「イミテーション・ゲーム」のあらすじと概要

映画のあらすじを「解説・あらすじ - イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密 - 作品 - Yahoo!映画」から。

第2次世界大戦下の1939年イギリス、若き天才数学者アラン・チューリング(ベネディクト・カンバーバッチ)はドイツ軍の暗号エニグマを解読するチームの一員となる。高慢で不器用な彼は暗号解読をゲーム感覚で捉え、仲間から孤立して作業に没頭していたが、やがて理解者が現れその目的は人命を救うことに変化していく。いつしか一丸となったチームは、思わぬきっかけでエニグマを解き明かすが…… 


「イミテーション・ゲーム」の概要です。
公開:2014年(日本公開は2015年3月13日)
上映時間:114分

監督:モルテン・ティルドゥム
脚本:グレアム・ムーア
原作:アンドリュー・ホッジス
配役:
アラン・チューリング:ベネディクト・カンバーバッチ
ジョーン・クラーク :キーラ・ナイトレイ
ヒュー・アレグザンダー:マシュー・グッド
ジョン・ケアンクロス:アレン・リーチ
(MI6の諜報員)スチュワート・メンジーズ :マーク・ストロング


 ここから先はネタバレありで。
映画未視聴で、興味を削がれたくない方はご注意を




主人公が、とある場面で下す「非情」な決断

映画のクライマックスの一つは、「エニグマ」解読が成功するまでのプロセスでしょう。
アランのつくった機械「クリストファー」が実際にガタンガタンと作動をはじめた場面や、クリストファー破壊を命じられたアランのをヒューたちチームメイトが辞職をかけて阻止した場面、さらに酒場での出来事をヒントに、「エニグマ」解読に初めて成功した場面などなど、感涙にむせぶ場面が多かったです。

イミテーションゲーム エニグマと天才数学者の秘密


しかし個人的に最もうたれる場面がさらにその次に控えていました。
ドイツ軍の暗号「エニグマ」を解読した事により判明したある事実。チームメイトの兄の乗った船が間もなくドイツ軍に攻撃される。さあどうする? 今すぐその船に危機を知らせ、海域からの離脱を促すべきじゃないのか?

チームメートの視線が注がれる中、アランは目に涙を浮かべながら首をゆっくりと横へ。

「…… No」

兄の乗った船に、危険を「知らせない」
彼らの最終的な目的は「ドイツとの戦争に勝つこと」。そのためには、「エニグマ」の解読に成功したことを、決してドイツに悟らせてはいけない。すなわち、味方の危機を知りながら見殺しにする選択をしなければいけない。

おぉぉ、何という「非情」な決断なのか! 

たとえ人でなしと罵られようと、涙を浮かべながら勝利を導くためにアランが下した非情な決断。彼の「No」の場面が心の奥深くにまで響きました。元々アランたちチームの目的は「エニグマ」を解読することでしたが、いざ解読に成功したら、今後いかに暗号を戦局にうまく活かすか。この場面は、思考が転換するターニングポイントだったと思います。


「エニグマ」解読はドイツ軍には悟らせない。
暗号は解読されてないと敵に思わせつつ暗号を利用する。そのためには友軍ですら見殺しにする。
見殺しに対して感じる心痛、勝利に対して取るべき手段。
このふたつはまったくの別ものである。まさに「非情」な決断。深い話だなぁ……


主人公がのちにたどった人生もまた「非情」

同性愛者だったアラン・チューリング。(「クリストファー」は、アランの寄宿学校時代の友人の名前)
イギリスでは、同性愛者は「有罪」だったんですね。

アランが戦後たどった運命もまた「非情」なものでした。
服役か薬物療法かの二択を迫られ、選んだのは薬物療法(ホルモン剤投与)の方。そのせいで、彼の手は震え思考はまとまらない状態に。元・婚約者クラークが訪れた時の、アランの衰弱ぶりがいたたまれないものでした。かつての姿が見る影もない。そして人生の最後は、偉業が世間に知られることもないままの自殺という。

あぁぁ何という非情な人生なのか……

成し遂げたことに対して、あまりにも報いのない人生。軍の機密に属する事だから、決して業績を表ざたにすることは出来ない。アランの取った決断が非情ならば彼がたどった最後もまた非情なもの。「非情」の二段構え構成に深くうたれました。

イミテーションゲーム エニグマと天才数学者の秘密
13 ベネディクトカンバーバッチ キーラナイトレイ


最後の救い

クラークの言葉と最後に流れたテロップは、映画に射した一筋の光明でした。
「誰にも思いつかない人物が、誰にも思いつかないことをやってのけたりするんだよ」

彼は連合軍勝利の影の立役者であり、1400万の命を救ったと言われている。
コンピューターの概念を創造し「人工知能の父」と呼ばれるようになる。
2013年、イギリス政府から恩赦を受ける。

テロップはたしかそんな内容。
最後の最後に救われた思いがいたしました。



まとめ

誰にも思いつかないこと。すなわち偉業。
その偉業の裏には、友軍ですら見殺しにする「非情」な決断が必要だったことや、アラン自身が戦後たどってしまう「非情」な人生などが隠されていたんですね。


映画「イミテーション・ゲーム」は、鑑賞後に「非情」という単語が強く胸に残りました。その「非情」にうたれた…… 

- 偉業の影にある「非情」のストーリー -

腹の底まで響く奥深いテーマを感じさせるストーリーですね。素晴らしかったです。もう何度泣いたことやら。劇場が明るくなり、泣きはらした赤い目が恥ずかしくて困っちゃいました。
どうしよー 席立てないんだけどー (*´σー`) 
 

この映画は全力でオススメしたい!
是非に、特に大人の方に見てほしいです。
また、ベネディクト・カンバーバッチの名演を見るだけでも価値がある一本だと思います。




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