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ひそかブログ

アニメでするリアルの話、リアルでするアニメの話。そういうのが好きです。

伊奈帆の「戦争」に関する件に賛同 - 「アルドノア・ゼロ」第12話より

アニメ感想・アニメ関連の話

4日前からアニメ「アルドノア・ゼロ」を見始まり、現在第13話まで視聴が終了したところです。
第12話の中には、とても興味を惹かれるセリフが登場しました。地球人・界塚伊奈帆(かいづか いなほ)が、戦争の平和的解決を望む火星の姫・アセイラムに語った戦争に関するセリフです。基本的に私は伊奈帆の語った戦争論に賛成の立場です。以下、アニメのセリフを。


伊奈帆(いなほ)
「どうすれば戦争が終わるか知っていますか?」
アセイラム姫
「それは、平和を願い、憎むことをやめれば」
伊奈帆(いなほ)
いいえ
戦争は国家間の交渉の手段でしかなく、憎まなくても戦争は起こる。
どうしても手に入れたい領土、利権、資源、思想、宗教、プライド。それらの目的を巡って戦争は起こる。だからその目的が果たされれば、戦争は終わる。または、利益に見合わない数の人が死ねば戦争は終わる。怒りも憎しみも、戦争を有利に運ぶための手段でしかない。僕はそんな感情に興味はありません。だから、僕は火星人というだけで憎いとは思わない」


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伊奈帆のセリフは置き換えが可能でしょう。
「どうすれば戦争が終わるか知っていますか?」
 ↓
「どうして戦争が起こるか知っていますか?」
というふうに。

「アルドノア・ゼロ」の場合、すでに戦争が始まっている状態なので「どうすれば戦争が終わるか」というセリフになったのだと思います。

また、私個人の考えをセリフに当てはめるならば、
「戦争は国家間の交渉の手段でしかなく、憎まなくても戦争は起こる」
    ↓
「戦争は国家間の外交の手段でしかなく、望まなくても戦争は起こる」
と変えたいところ。そう、


戦争とは単なる外交手段のひとつにすぎない -


「ローマ人の物語」などで有名な塩野七生いわく、
「戦争は、武器を使ってやる外交であり、外交は、武器を使わないでやる戦争である」
(出典) http://sekihi.net/stones/20750


まさしくその通りだと思います。
よく政治家や市民団体などに「戦争絶対反対!」みたいな人がいますけど、これって単なる「感情論」ですよね。女性や子供がいいがちな意見というか。もちろん戦争を避けるべく、外交的に取りうる最大限の努力は払うべきですけど、いくらこっちが「戦争絶対反対!」と声高に叫んでみても、こっちの意向に関係なく、突如相手が攻め込んできて始まる戦争だって、可能性はゼロではないですからね。これは戦争に限らずですが、

「感情論」を極力除いて、もっと「理詰め」で物事を考えたらいいと思います。
「感情論」は思考を停止させますから。そこには進歩が無い。


そういう「感情論」という意味で。
伊奈帆のセリフにもう一か所賛同する部分がありました。
「怒りも憎しみも、戦争を有利に運ぶための手段でしかない。僕はそんな感情に興味はありません」
という部分です。

セリフに少し付け足すならば、
「怒りも憎しみも、(戦争を引き起こし)戦争を有利に運ぶための手段でしかない」
となるでしょうか。

そんな怒りや憎しみに対し伊奈帆が、
「僕はそんな感情(怒り、憎しみ)に興味はありません」とバッサリ切っているところに共感。

まあ作者が言いたいのは、それに続くセリフ「だから、僕は火星人というだけで憎いとは思わない」の部分なんでしょうけど、それよりも私には伊奈帆が「感情論」を排しましょう、と言っているように聞こえたので、そこが伊奈帆の語った「戦争」に関する件に賛同した部分になります。「感情論」を排し「理詰め」で物事を考える、というのはある意味「可能性」の話だと思います。大事なのは、

あらゆる可能性を想定し、その可能性への対処法を考えておくこと -



また、アセイラム姫のセリフが上手いですね。
アセイラム「平和を願い、憎むことをやめれば」(=戦争は終わる、もしくは起こらない)

これって、一部の人間に対するアンチテーゼでは?

もちろんアセイラムのスタンスは、基本的に大事だと思います
彼女のスタンスは戦争回避という意味での必要条件。しかし十分条件ではない。平和を願い、憎むことをやめるだけでは十分じゃない。なんせ相手のあることですから。「戦争絶対反対!」とお題目のように唱えても、何も進歩するところは無い。アセイラムのセリフは、一部の人間の主張を代弁させるような形で挿入させたんじゃないかな。


そういった意味で「アルドノア・ゼロ」第12話は、作者の戦争に対するスタンスや、社会に対するメッセージ性を感じ取れたのが良かったところです。そしてその姿勢は正しいと思います。作者の姿勢が正しいと、作品に対して信頼感を置いて見られるようになりますよね。

「アルドノア・ゼロ」の視聴が進むにつれ、作者の戦争に対するスタンスは正しそうだ、という自信は感じていたのですが、第12話はそれが確信に変わった回でした。なんだかソフトバンクの松坂が昔語ったセリフみたいで。松坂が言ったのは「自身が確信に変わりました」、だったかな。



今後(第14話以降)「アルドノア・ゼロ」がどうなるか、私はまだ知りません。
もしかしたら、序盤(第1話から第4話あたり)が一番面白かった、となりそうな予感も少しだけ。
見終わって面白かったらまた何か書きたいと思います。


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オレンジまじ無双



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