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ひそかブログ

アニメでするリアルの話、リアルでするアニメの話。そういうのが好きです。

【読書感想】 「ハーバードの人生を変える授業」- 自分に優しく

読書感想

よくいますよね、自分の事が好きで好きで堪らなそうな人って。
たいがいそういう人って、自分可愛さからわがままだったり、自分の事を棚に上げた行動を取りがちだったりしますが、私はそういう人たちが一面では羨ましかったりもします。なぜならその人たちは「揺るぎない自己愛」を持っているんじゃないかって思えるから。

どんな状態でも「自分好き~」は変わることがなく、その人たちは日々の生活に感じる幸せの量が多そうに見えます。逆に私の場合、自分自身に対する愛情や優しさが足りていないのかもしれない。自己嫌悪に陥りがちな性格だと自己分析しています。

そんな自分を少しでも変えたくて、先日「ハーバードの人生を変える授業」を購読しました。
その中に衝撃を受けた一節があったのでちょっと紹介したいと思います。


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軽く本の概要から。
「ハーバードの人生を変える授業」は、「幸せ」研究の第一人者、タル・ベン・シャハーの講義内容のエッセンスを成瀬真由美さんが翻訳し、52講にまとめて理論とアクションプランを提示した本です。
発売は2010年11月で、私が購入したのは第14刷でした。けっこう売れたみたいですね。

衝撃を受けた一節。29 - 自分に優しくする

少し長くなりますが、本文p.121から引用します。

ダライ・ラマと弟子たちは、西洋の科学者たちと仕事をしたときに驚いたことがあるといいます。
それは、西洋人は「自信を持つことが大事だ」といいながら、多くの人が自分を愛することができずに、自己嫌悪に悩まされているということです。


チベットの伝統的な考え方では自己愛と他者への愛に違いはありません。つまり自分自身に対しては厳しいのに、隣人に対しては寛容だということはないのです。


ダライ・ラマは、こう述べています。
「チベットの伝統的な考え方では、『ツェワ』と呼ばれる思いやりの気持ちは、自分自身に対する思いを他者との関係に広げていくことだと考えられています」。


思いやりの対象は本当に自分自身であるべきかと問われるとこう答えました。
「まず自分です。そしてもっと進化したかたちで、その気持ちが他者に広がっていくのです。ある意味では、深遠な思いやりとは、利己主義が高度に発達した形態にすぎません。ですから自己嫌悪の強い人は他者に対して真の思いやりの心をもつことは難しいのです。始まりとなるべき土台がないからです」


ここで話を冒頭にあげた、自分の事が好きで好きで堪らなそうな人に戻します。
これは具体的に私の知人3人を連想し、みんなひっくるめて書いています。彼らのわがままぶりに普段はカチンときたりするのですが、いざという時、彼らは非常に頼もしい思いやりのある存在になったりもします。その理由として考えられるのがチベットの「ツェワ」じゃないでしょうか。

彼らはまず自分自身に対する思いが土台として揺るぎなく存在し、それがいざというときに他者へと広がっていく。深遠な思いやりとは利己主義が高度に発達した形態にすぎない。本書ではこれの書かれた「29 - 自分に優しくする」が一番印象的でした。


「THE BLUE HEARTS」に「人にやさしく」という曲があります。
チベットの伝統的な考え方にのっとれば、その「人」というのはまず「自分」だったんですね。まずは自分にやさしく。あぁぁっ、今日からもっと自分を甘やかそう(違


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私は仕事がら、高齢者に接することが多いです。
おばあちゃんって幸せそうに見える人が多いんですよね~ これって自分を無意識に肯定しているから?

寝すぎちゃったと言って笑い、食べ過ぎて太っちゃったと言って笑い、忘れちゃいけない事を忘れちゃったと言って笑っている。

幸せそうに見えるおばあちゃんたちは、そんな日常を送っているように私には見えます。みんながみんなそうだと一概にはくくれませんが、女性は全体的に「ありのままの自分を受け入れるすべ」に長けているんじゃないかなぁ。しかも無意識のうちに。

ありのままの 姿見せるのよ~♪
そういや去年、こんな曲(Let It GO)が流行りましたね。


逆に寝すぎちゃったと言って反省し、食べ過ぎて太っちゃったと言って反省し、忘れちゃいけない事を忘れちゃったと言っていつも反省していたらどうでしょう。やっぱり自己嫌悪になるでしょうね。

自己嫌悪の日々で送る人生は、他者と比べて幸せの絶対量が少ないように思います。幸せのスタートはまず自分に優しくするところから。「ハーバードの人生を変える授業」は、そんな「29-自分に優しくする」が深く心に残った一冊でした。


まあ西洋人書籍でのストロング・ポイントが東洋人だったというね…… 
ちょっと不思議な気分も味わっちゃいました。


ハーバードの人生を変える授業 (だいわ文庫)

ハーバードの人生を変える授業 (だいわ文庫)



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